だけど黄色いシールを貼りたい。

「今日、この瞬間を、忘れないように」

私のテーマだった気がする。

2020年1月18日、品川ステラボールを皮切りに始まったMANKAI STAGE『A3!』〜AUTUMN 2020〜。この公演をエーステが始まった2018年からずっと待ち望んでた。と言うのも、私がアプリゲームA3!のゲームから、とにかくお芝居として見たかった『新生秋組第2回公演 異邦人』が演目として含まれる秋組単独公演だったから、そして、エーステ秋組キャストが約1年ぶりに5人揃って踏む単独公演。ずっと待ち望んでた。

チケットの先行申込、チケ戦を戦い抜き、支払いと言う名のお布施も乗り越えて、待ってるその先は、喜びと興奮と幸せで満ち溢れた世界で…もちろん公演自体は本当にその通りだった。私が見たかった世界が目の前に広がってた。ただ、この日々を取り巻く環境と出来事が、とにかく濃い日々で。この思い出を記憶を忘れないようにまとめます。



兎にも角にも、まずは秋単独について感想、オタク語りしていきます。

MANKAI STAGE『A3!』〜AUTUMN 2020〜全50公演。本当に最高の舞台でした…!今回元々ゲームから『第二回公演 異邦人』と『第三回公演 任侠伝 流れ者銀二』を公演するにあたって、あくまでストーリーと内容は把握して観劇に行ったつもりが、いい意味で新しい演目を観に行ったと思わせてくれる、秋組単独公演でした。

舞台オリジナルの演出や解釈を入れてくれたことによって、それがよりストーリーを深めてくれたり、新発見があって本当に心揺さぶられました。

まず今回の秋組はみんな「向き合う」ことに重点が置かれてる気がしました。個人的には、万里と十座は、「他人、仲間と」臣、太一、左京は「過去、そしてこれからの未来に」。一幕の雄三さんにこっぴどく指摘を受けて呆然とする臣と、準主演の太一に対して、八つ当たりするかのように当たってしまう万里を、叱咤する十座のシーン。あの時の「他人に向き合ってこなかった」という事実に、お互いわかってても2人の関係上、本音は言えなくて、手を出すことしかできない。ただ自分がようやく見つけた居場所と仲間に対して、何かしたい、支えてやりたいという気持ちは同じで。それを前回の夏組単独のメンバー全員で支え合う姿と対比させて見せてくれたのが、とにかく胸を打たれました…ゲームだと十座と万里がこのことで話すシーンはなかったけど、2人が旗揚げ公演を経て、いかに心の成長があったか、際立って描かれていたことが本当に嬉しくて…私が秋組を推してる感情的な部分が、製作陣と解釈一致してました……また、臣・太一にしても、後悔と引け目がある分、どうしても過去のことに目を避けたくなる。特に臣くんは、今回主演を演じるに当たって、なお過去に向き合わなくちゃいけない状況で、太一が旗揚げのときに過去と、自分に、向き合って乗り越えたからこそ、掛けられる言葉が、臣の深層心理に届く。この構図がしっかり観ていて伝わってきた。もちろん舞台の演出上、バイクの走行シーンができないのは承知の上だったけど、バイクのシーンで言っていた2人の心からの「秋組が大好きだー!」と叫ぶシーンを、舞台の上で取り入れてくれたのには、本当に涙が止まらなかった、、2人がようやくちゃんと過去と向き合って、未来に目線を揃えたときにあの言葉が出たと思うから。私はエーステであの言葉を生で聞きたかったし、聞けて本当に悔いはない…左京さんに関しても、二幕の一番のメインイベント左京さんの退寮疑惑。大元は左京さんの母親と893としての過去に関係したけど、結局その向き合い方のきっかけをくれたのは、自分も人との向き合い方を模索してる十座で。唯一自分とまっすぐ向き合ってくれてた家族と過ごす中で、まっすぐ向き合えなかった左京に、「愛」の形を説いてくれる十座。原作でも流れは同じだったけど、あの時の十座演じる太郎くんが、東京公演から凱旋公演までの間に、「愛」ってセリフの言い方を模索して変わっていったのには、このシーンを大切にしてくれてるんだと心底嬉しかったし、大楽のとき行き着いた「愛」のセリフには、十座なりの表現がたくさん詰まってて、盛大に拍手を送りたい…

こんなに向き合うシーンについてあるのに、劇中劇はさらにある。なんたって、原作ゲームだと、ミニキャラの手駒人形が芝居してる風でしか全編見れてないのに、生身の人間が、その世界を生きてくれたんだから、ほんとに沢山ある。

ほんとにゼロ。ゼロを演じてくれた赤澤くんには、頭があがりません。過去に想いが溢れて自分でもコスプレまでしたことあるけど、どうしても「女の体」ってことは払拭できなくて、、私が一番観たかった「七尾太一という男子高校生劇団員が演じる女装」の姿が、まんま、目の前にいて。ほんとに完成した…って自分の中にストンと落ちてきた。しかもあの愛くるしさは残したまま!たしかに骨ばってたら筋肉質ではあるけど、お芝居や表現で全部カバーしてた赤澤遼太郎という役者が単純に素晴らしかった…本当にゼロがそこにいて、、そしてとなりに並ぶヴォルフ………しっかり狂狼をにじませた伏見臣のヴォルフ…あれをできたのはもう成弥くんしかいない。体躯と眼光と、あのステージの上には、荒廃した近未来で生きるヴォルフとゼロがいた。本当にそう思える演技力だった。それに今回、役がさらに深まったのは万里演じるドム。原作ストーリーだと、そこまでマッドサイエンティスト感は分からなかったけど、今回の劇中劇はとにかくマッドサイエンティストみがすごい溢れてて、あれを舞台で見せてくれた水江くんと演出陣に最上級のありがとうと感謝を……狂気に溢れた笑い声や抑揚、全てがドムで。ゼロの頬を撫でたり、ああいうちょっとした動作でもわかるのが、お芝居の良さだなあとしみじみ思わされた『異邦人』公演。そして、なんといっても舞台オリジナルのシーンが追加された『任侠伝 流れ者銀二』の銀二演じる左京さんas藤田玲…………100人斬りと呼んでるシーン、あれがあったおかげで、幼い頃から舞台の真ん中を夢見て、挫折した古市左京という男の役者としての本気が伝わってきた。「舞台の上で我儘になる」これはずっと舞台に憧れてようやく夢へ手が届いた左京さんだからの台詞だと思うし、それを汲み取った玲さんだからこそやり切れたシーンだったと思う。本当に単なる劇中劇なんかじゃなかった…それに、十座の芝居の成長度合いがすごく伝わった。劇団オーディションの頃の、台詞の棒読みだったあの頃からは想像できないくらいの哀愁ある演技と表情が龍田謙から感じれて、兵藤十座という役者の成長まで演じてくれた太郎くんと、太郎くん自身の歌唱力のレベルアップが凄まじい…玲さんと歌うBUZAMAが劇場に綺麗に響いてて、初演から見てる側からすると、これそ「親心」。あと今回、秋単独公演をとおして、MVPだと思ったのが、横田を演じる伏見臣as稲垣成弥くん……本当に端的に言うと怖かった。サイコパス的なというか、暴力的な怖さで、それが横田の表現として何一つ間違ってなくて。実際舞台でしか見れなかった、灰皿で殴る姿とか、倒れてる構成員を首根っこ掴んで、銀二に立ち向かわせる横田の迫力が、任侠映画そのもので。正直いい意味で茂木が霞んで見えた。あれこそ、あの身長と(目に光のない)目力を持った成弥くんしかできなかった。本当を臣を演じてくれてありがとう。あんな最高な横田を生で見れるなんて思ってもなかった……


とまぁキャラと役者をエーステの視点から良かったところがすごくありまして……もちろん原作のストーリーもフルボイスでそっちも泣けるんだけど、こっちも生身の芝居でみる秋組は、3次元で生きてる私には何ともかえがたい大切な舞台になりました。本当に本当に素敵な日々をありがとう。


※あくまで個人的主観の文書が続くので、苦手だなと思う方は是非ここでSTOPしてください。






さて。感想だけでもこの熱量だけど、正直東京公演のあたりは、これ以上に私の気が狂っておりまして。なんせ1月13日からアニメA3!が毎週月曜に放送されてたお陰で、とある私の1月の予定に1/25エーステ観劇→1/26A3!3周年→1/27アニメA3!放送なんて感情の荒れ狂う案件があったり…まあこんな日々が秋単大楽まで続くんだろうなと思ってた矢先。

アニメA3!4話以降の放送延期

この話題を秋組単独と絡めるのも変な話だけど、アニメ化決定の発表が2019年2月のブルライで発表された時から、おそらく時期の被りそうな秋組単独公演も踏まえて、どうやってどちらも同じだけ愛を注ぐ(ここでは=お金を落とす)かに考えた私は、自分のスケジュールと出費を計算して、これはあくまでタイミングもあったけど職を変え、ドンピシャに2020年1月以降に照準を合わせながら生きてきた人間にとっては、ある種の指針みたいなものでした。

まあでもこんなのは、1オタクの勝手な独りよがりで。正直こんなことよりも、かたや一方では、コンスタンスに新作公演を上演し、観客にまで伝わるほどの愛をこめて作ってくれたMANKAI STAGE A3!と、1年前から決定してたのに、実は制作スケジュールが回ってなかったアニメA3!。どうしても対比してしまう。中には必死に動いてくださった方もいるのもわかるけど、どうしても、「あぁ、A3!という作品に愛が注がれ足りなかったんだな…」ってどうしても考えてしまう。もちろんアニメを作るのに膨大な時間と人手と労力がかかるのもわかる。私も、少なからず業界に関わる仕事をしたことがあるので。ただ、こんなにアニメが日本で数多く作られている中で、そういう作品としてぶち当たってしまったのがA3!だったということが何よりも切なかった。

いまはもうとにかく4月からの放送になったことで春組が4月放送っていうワクワクと、この期間は至さんを説得してる時期だって割り切れるようになったので、ただこんな風に思ってた時期もあったってことを忘れないように。備忘録。

人間気持ちが沈んでる時って、悪循環なんだなあとしみじみ感じた身の上話ですが…なんとか忙しく働いて前向こうとしてるとき、まあ私のお金が謎のカニ缶と等価交換にされたり(今じゃ笑い話だけど)、健康診断がまあ悪かったり(再検査しましょう)ほんとうについてない。



そして、今でも引き続いてるとあの時は思わなかったけど、疫病の蔓延で相次ぐイベント自粛に、まさしく真っ只中で観劇に行くのはとても複雑な感情だった。手放しで喜べない気持ちと、自分の観劇最終日を素直に楽しみたかった気持ちとすごく入り混ざった。でも対策を十分した上で、いざ観劇すると、そこにはこんな状況下でも観客を楽しませようと試行錯誤してくれたエーステがあって、本当に胸いっぱいだった。千秋楽の前日から始まった客降り取りやめに対して、まさかの1曲追加…あんな短時間で役者と裏方の皆さんが調整してくれたんだと思うと、やっぱりあの日あの時間は大切なエーステ秋単の1公演だった思えるようになれました。あの日のことは絶対に忘れない。


まさかずっと待ち焦がれてた秋単の期間に自分の感情がいろんな方向にあっちこっち向いてるなんて思わず、いま振り返れば濃い時期を過ごせてこんな日々も悪くなかったのかもしれない。多分絶対忘れなあと思うから。


ただ、今回こんな状況だったからこそ、エーステ秋組単独公演にはとにかく救われた気がする。とある観劇日、色々考えが巡り巡ってる頭のまま席について、最初に秋組5人が並んでる姿を見たとき、ただただ涙が止まらなくて。ずっと涙が頬つたいながら、単純なことを忘れてたなと。私はA3!というアプリゲームの秋組が大好きで、その舞台化作品の秋組単独公演を楽しみに見に来たっていうただ当たり前のことだけど、それだけなのに、いらない感情や思いを持ち込もうとしてて、もっと純粋に舞台を楽しもうと思え直せた。そんなことに変なタイミングでひたすら号泣して申し訳ないです、、


全然まとまらなかったしとにかくその時の感情(日にちだいぶまたいで書いてるせい)で文章が全然ごちゃごちゃだけど、私の備忘録だと思えば、、秋単の感想あたりは共感してくれる人がいてくれたら、嬉しいというか心のハグをさせてください。まだまだエーステ冬単、4seasonsライブと続くMANKAI STAGE A3!というコンテンツを追えるように、まずは自らの健康から見つめ直します……………お金も時間も大切だけど、健康こそ大事!2時間半の観劇を腰痛で集中力散漫にさせるなんてことのないように…




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