3年前の自分に 2018/1/29
すこし酔っぱらってるのと嬉しいことがあったので、ちょっとだけセンチメンタルなことを書きます。
(時期も時期なので。)
今日じゃなければ書けないことだはずなので勘弁してください。
3年前の今日、あなたは号泣していましたね。
通っていた研究所の卒業発表会が終わって、卒業式になり、お世話になった講師の方や主事の方や同期、後輩、大好きな人達の顔を見ていたらたまらなく寂しくなってしまったからです。
大好きな人達に囲まれてたまらなく素敵な夜が更け、朝になってうちに帰り、翌日荷返しを手伝い、後輩とのお別れ会へ行き、翌日昼過ぎまで寝ていると速達で封筒が届きます。
その封筒は通っていた劇団からの卒業を知らせる手紙で、封を開けてからしばらく動けなくなり、何も言えなくなります。
一等仲の良い同期から電話が掛かってきて、どちらか一人でも劇団に残るのかしらなんて淡い期待も空しく、お互い卒業するねと言い合った声は震えてしまいます。
人によってはその手紙を景気付けにシンクで燃やしたりもしたみたいですが、あなたはけっこう大事にしまって取っておきます。
いよいよひとりぼっちになるんだなって、途方もない孤独と寂しさを抱えて実家に戻ったり京都へ旅行したりすることになります。
寂しくて悲しくて辛くて苦しくて、愛憎にぐちゃぐちゃになりながらしんどくなる時期もそれなりに長く続きます。
入ってみた事務所の仕事には馴染めなかったり、訳のわからない仕事やオーディションも沢山あったり、お世話になったアルバイト先は移転してしまうし、それなりに結構ヘビーな出来事が沢山続きます。
とはいえ、とはいえです。
あの日あなたが心から大好きだと思った人達の内の何人かは、なんの因果か三年後もあなたと一緒にお芝居をしてくれています。
これ三年前。
これ今日。
ね。
集まり散じて人は変わるし、そこにいまあなたが思いもよらない人が加わったり、そしてまだ見ぬ沢山の人と出会って、その人たちのことを大好きになり、そうして沢山の人が支えて、背中を押してくれるようになります。
(同じくらいしんどいことも、お金のことや喧嘩や別れや人に嫌われたり嫌ったり、沢山ありますよ。覚悟してね。)
その後ある夏あるコンクールで信じられないくらい無惨な負け方を喫しますが、その半年後にちょっと嬉しいこともあります。
信じられますか?あなたが芯から憧れて大好きな劇場、KAATの大スタジオです。
喧嘩をしても揉めてもいつも隣にいてくれる人がいるからやってこられています。
幸せなことに、どんな無茶な一歩を踏み出しても、いつも一緒についてきてくれる人がいます。
感謝しなね。
当たり前のことじゃないからね。
(早晩気づくことになりますがあなたは自分で思ってるよりもポンコツです。感謝と「好きだ」という気持ちを周りの人にこまめに伝えるようにしましょう。)
ここまでの間、それなりに長いなと思ったりもしますが、まだたったの三年しか経っていません。
まだ全然何も成し遂げていません。
やっとスタートライン。
どんな挫折もまだ挫折のうちに入りません。
大好きな人達はずっと大好きなままです。
あなたが演劇をやりたいとさえ望めば、演劇はすぐそこにあるからね。
まだまだ先は長いです。(ほんとに。)
今はきっと辛いでしょうけど、もっともっと勉強して、たゆまず謙虚に、誠実に、あなたが心からおもしろいと思える作品をつくれるように、頑張ってください。
大好きな人達に、心からの愛を込めて。
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