6/16土『演劇的な、余りに演劇的な』@神楽坂セッションハウスのご案内、など。
松本一歩です。
僕が主宰しています平泳ぎ本店という劇団の公演のお知らせや、なんやかやです。
もしご興味をお持ちいただけましたらザクッ、と読んで頂けたら幸いです。
もくじ
1.6/16土『演劇的な、余りに演劇的な』@神楽坂セッションハウスのご案内
2.作品について
3.平泳ぎ本店情報いろいろ
4.雑記
5.おわりに
1.6/16土『演劇的な、余りに演劇的な』@神楽坂セッションハウスのご案内
来月6月16日に神楽坂セッションハウスにて、一日限りの公演を行います。
神楽坂セッションハウスは主にダンス向けの劇場、スタジオなのですが(コンドルズさんとか)、そこで開催される「D-ZONEフェスティバル2018」というダンスのフェスティバルに、演劇枠として参加させて頂くことになりました。
己から「やりたいです」と申し込んでみたはいいものの、ラインナップを確認してみると他の参加団体の方がかなり本格的なダンス、舞踊、舞踏の方ばかりで「ほんとに平泳ぎが出ていいのか…?」といくばくか不安になったものの、どうせ出るなら、ということで「とにかくこれぞ平泳ぎ本店の演劇!!」という作品をつくるべく、ちかごろ稽古をしています。
2.作品について
今作の作風・構成としては第2回公演『えのえを なれゐて』の時のような、様々な戯曲、シーンのコラージュになる予定です。
(第2回公演『えのえを なれゐて』舞台写真より 撮影:北原美喜男)
タイトルはもちろん芥川龍之介の『文芸的な、余りに文芸的な』を下敷きにしており、(ざっくり言えば)「小説とは何か」「詩的精神とはなんぞ」という問いを演劇に読み換え、同時代や古典の様々な戯曲を引用しつつシーンを紡ぐそれは鈴木忠志さんという演出家の御大の『劇的なるものをめぐって』という作品へのオマージュでもあり、、、
みたいな、僕個人のこむつかしい意図やねらいもありつつも、だいたい平泳ぎ本店は総じて頭がわりぃので、そんな理屈や梅雨空を根こそぎ吹き飛ばしてしまうような、明るく元気でポップ、楽しくてパワフル、ノリノリの俳優たちによるゴリゴリのパワープレイ、そんな作品にするべく稽古、作戦会議をしています。
(第2回公演『えのえを なれゐて』舞台写真より 撮影:北原美喜男)
"野犬"にも例えられる平泳ぎの俳優は野放しでこそ、ともちかごろとみに思っています。
一日限りの公演ではありますが、ぜひふらりと神楽坂セッションハウスへお越し頂けましたら幸いです。
【公演情報】
平泳ぎ本店
『演劇的な、余りに演劇的な』
D-zoneフェスティバル2018参加作品
@神楽坂セッションハウス
構成・演出:平泳ぎ本店
出演:小川哲也 鈴木大倫 ニノ戸新太 松永健資 松本一歩
2018年
6/16土 16:00/19:00
一般2500円
学生1000円
(前売り・当日共通)
【ご予約】
https://www.quartet-online.net/ticket/engekitekina
(第2回公演『えのえを なれゐて』舞台写真より 撮影:北原美喜男)
3.平泳ぎ本店情報いろいろ
【第4回公演『ボーク』(作:越寛生(劇)ヤリナゲ)観劇三昧にて配信中!三分間無料視聴もできます。】
http://kan-geki.com/sp/member/play.php?id=1031
【平泳ぎ本店『平泳ぎ本店Tシャツ黒×クロ(稽古着)』販売中!】
http://kan-geki.com/store/products/detail.php?product_id=1694
配信によるロイヤリティ、Tシャツの売上がすべて平泳ぎ本店の劇団運営の支えになります!
助けてください!(切実)
【マグカルドットネット
第3回神奈川かもめ短編演劇祭
三冠受賞特別インタビュー記事】
「『言葉にできない』『理屈じゃない!』」をテーマに独自の演劇表現を追求する、若き演劇カンパニー平泳ぎ本店とは?」
https://magcul.net/topics/97331
などなどございますので、もしよろしければ、ぜひご覧ください!
4.雑記
という、五反田団の前田司郎さんの呟きを見かけました。
五反田団や前田さんと比べるべくもありませんが、演劇を作る団体を主宰している身としては耳が痛いというか辛いというか切ないなと思う心持ちになりました。
往々にして今つくっている作品にたいして「つまらない」「おもしろくない」「ダメだ」「クソだ」みたいなことを観て頂いた観客の方から言われればそれはまあ辛いに決まってますが、もし一緒にその作品をつくってる人もそう思って、しかもそれを言わずに我慢してたとしたらこれはもうもっと辛いしキツいなと思います。
かといって自分の団体であればこそ、自分がおもしろいと思えない作品をつくるのはもっともっと苦痛だし、嫌だとも思う。妥協だってしたくはない。
前田さんの今回の作品や座組がどうであるのか、実際のところを僕は知るべくもありませんが、ひとつ言えるのは主宰という人種は「これがやりたい」「これがおもしろい」と思うことは本当に熱狂的にやりたい、おもしろい、いけると思っているし、その上演が成功した時に観客はもちろん関わってくれる出演者やスタッフの人を心から笑顔に出来ると信じてるということです。
じゃなきゃわざわざ己で団体なんか作らない。と、そう思います。
とは言うものの毎回うまくいく訳もなく、なにより自分自身が結構ポンコツだということもあり、どれだけ「やりたい」と思い「おもしろい」と信じていたって、観てくれた方はおろか一緒に作ってくれる人にすら真に受けてもらえなかったり笑われたりダメだと言われたり矮小化されたりねじ曲げられたり怒られたり喧嘩したりして寂しく嫌な思いをすることもままあります。
が、なにしろ上演を通じて観に来てくれる人、関わってくれる人を幸せにする。笑顔にするために心からおもしろいものと思えるものをつくるということのほかに、自分が演劇をやっている意味なんてほとんどないものな、と、そんなことを考えていました。
とはいえコンクールの講評やアンケートで頂くご感想など「こういうところがだめだよ、足りないよ」と言葉にしてもらうというのは本当にありがたく、今までもこれからも真摯に受け止めて、そのつど試行錯誤しながら、もっとおもしろいものをつくりたいと、そう思っています。
ちなみに平泳ぎでも別にノルマとかはなく、そんなに「チケット売れ」とも言いませんが、そうすると往々にしてお金に関してとっても辛いことになるので、それはどうにかしないとな、とも考えています。
5.おわりに
最後まで読んで下さってありがとうございます。
思えば今年の秋に平泳ぎ本店は旗揚げから三周年を迎えます。
10月にも新宿で公演を行うのですが、三年間続けてこられた感謝祭というか、そういうイベント、そういう作品に出来たらなと、思っています。
続報にご期待ください。
それでは、劇場でお会いできたら、こんなに嬉しいことはありません。
主宰 松本一歩
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平泳ぎ本店
090-4099-2941(劇団)
hiraoyogihonten@gmail.com
公演情報
Blog http://hiraoyogihonten.com
Twitter @hiraoyogihonten
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