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■vol.196【L北斗リリースから約1ヶ月が経過して】

Q:4月リリースの「L北斗の拳」の大ヒットにより、スリープユーザーが市場に復帰し、その結果市場客数は増えたことで戦略の幅が広がった(のか)?

A:いいえ、市場の総客数自体は増えていません。パチンコ市場の客数が減り、スロット市場の客数が増えただけです。つまり顧客の移動が起こっており、市場客数自体が増えたわけではありません。

以下は今年2月から4月にかけての市場客数の推移です
(※以下の数字は実際の客数ではなく、増減を示すただの指標です)
2023年    2月 3月 4月
総客数   111,010 103,625 109,600

このデータより、4月の「L北斗の拳(の大ヒット)」による市場総客数は増えていないことが確認できます。続いて以下は各種別データです。
2023年2月 3月 4月
総客数 111,010 103,625 109,600
4パチ  30,166   27,322  27,156
1パチ  32,950   30,703  31,590
20スロ  37,188  35,404  40,141
5スロ   4,731  4,544  4,806

上記より2月から4月にかけて
【4パチは約▲3000】
【20スロは約+3000】
【総客数はほぼ±0】

となっていることが確認できます。補足として、2月の市場客数が多いのは「P大海物語5」リリースの影響となります。

最後に、これらの状況から今後の仮説をたてています。効果が見込めるアクションについてもコメントしておりますので、ぜひ最後までお読みいただければと思います。


―GW明け「P新台5機種」のリリース5日目数値!

(機種名  支持率  稼働率  当日の4パチ平均稼働)
「Pゴブリンスレイヤー 5/8~:293%:43.6%:14.9%」
「Pコードギアス3 5/8~:269%:40.0%:14.9%」
「PバイオハザードRE2 5/8~:310%:46.1%:14.9%」
「P北斗の拳9暴凶星 5/8~:338%:50.3%:14.9%」
「Pジューシーハニーハーレム 5/8~:%:%:14.9%」
「e必殺仕置人 4/24~:418%:72.3%:17.3%」
「eルパンザファースト 4/17~:272%:43.8%:16.1%」
「P炎炎の消防隊 4/17~:379%:61%:16.1%」
「P天龍∞ 4/17~:138%:22.2%:16.1%」
「e聖闘士星矢349 4/3~:326%:55.8%:17.1%」
「Pダインバイン 4/3~:256%:43.8%:17.1%」
「P GOGO郷 4/3~:260%:44.5%:17.1%」
「Pプロゴルファー猿 4/3~:197%:33.8%:17.1%」
「Pフィーバーアクエリオン7 F 3/6~:344%:55.9%:16.2%」
「Pルパン三世真速 H1YZ1 3/6:344%:55.9%:16.2%」
「Pぱちんこ乃木坂46 トレジャーver. KCJ2 3/6~:320%:52%:16.2%」
「Psin七つの大罪 V1K 3/6~:284%:46.%:16.2%」
「P地獄少女3000ver. 2/20~:384%:70.1%:18.2%」
「P北斗無双4 2/6~:298%:52.8%:17.7%」
「Pダンベル何キロ持てる 2/6~:316%:56%:17.7%」
「P天才バカボン 2/6~:349%:61.9%:17.7%」
「P牙狼ゴールドインパクト:363%:67.9%:18.7%」
「P花の慶次3黄金一閃:300%:56%:18.7%」
「Pモンキーターン6:246%:46.8%:19%」
「Pワンパンマン:352%:66.9%:19%」
「Pゴジエヴァ:417%:72.4%:17.4%」
「Pシティーハンター:383%:68.4%:17.9%」
(※すべて独自調べ)


―GW明け「S新台2機種」のリリース5日目数値!

(機種名  支持率  稼働率  当日の20スロ平均稼働)
「L主役は銭形 5/8~:285%:67.5%:23.6%」
「S炎炎ノ消防隊 5/8~:234%:55.5%:23.6%」
「Lゴブリンスレイヤー 4/17~:243%:64.3%:26.4%」
「Sハーデス 4/17~:231%:61.1%:26.4%」
「L北斗の拳 4/3~:336%:93.2%:27.7%」
3/20~SオーバーロードⅡ(237%:85.2%:35.8%)
3/6~S機動戦士ガンダムユニコーン sF(231%:79.6%:34.4%)
3/6~S戦国コレクション5(214%:73.7%:34.4%)
2/20~S盾の勇者の成り上がり(205%:73.7%:35.8%)
2/6~S戦国無双(204%:75.6%:37%)
2/6~S緋弾のアリアⅡ(207%:76.8%:37%)
1/30~Sモンハン(262%:87.4%:33.3%)
1/10~Sモモキュンソード(224%:76%:33.9%)
12/5~LHey!鏡(262%:85.9%:32.8%)
11/7~Sとある科学の超電磁砲(273%:79.7%:29.2%)
10/3~SバイオハザードRE2(272%:81.3%:29.9%)
9/5~Sペルソナ5(255%:78%:30.6%)
(※すべて独自調べ)

最後に、今後の仮説と効果が見込めると思われるアクションについてコメントいたします。

【仮説】

(このあと再販が予定されている)L北斗の増台は(P→S)への移行を加速させることになると考えられます。にもかかわらず、多くのホールでは「L北斗の拳」の増台が進むことになるため、パチンコ市場の客数減少(による4パチ稼働低下)が起こり、対称的にスロット市場の客数上昇(による20スロ稼働アップ)が起こります。

そのため、スロット市場では「L北斗の拳」におけるレッドオーシャン戦略を推し進めつつ、ジャグラーや5スロ部門など、比較的、「L北斗の拳」と因果関係が低い部門の稼働アップを図ることで売上を向上させていく必要があります。

またパチンコ部門は「L北斗の拳」の影響により、”若中年層のスロット市場への流出”が起こるため、パチンコ市場に残る比率が高いことが考えられる「シニア層」への対策を推し進めることで業績の維持を図る必要があります。

【効果が見込めるアクション】

→L北斗の拳売却による「e仕置人」購入と1P設置
→6月新台は「甘デジ(L北斗の拳と因果関係が低い)」が多いためこれらをしっかり訴求!
→6月年金支給日にシニア層向け企画をしっかり仕込んでおく

これらのアクションはもちろん、これらの実行だけで瞬間的、短期的に売上が爆上がりするような効果はありません。しかしながら長中期で継続(時流に合わせて変化させつつも)していくことで効果が見込めるものとなります。また、冒頭の「レッドオーシャン戦略」と併せて実行していく必要があります(レッドオーシャン戦略の方が売上に占める比率が高いため)。

なお、最後に記載したアクションプランは一例のため、そのホールや商圏により、適切で効果的なアクションは他にもあると思います。そのため、アクションの選択肢は多岐に渡ると思いますが、市場動向の未来予測に関してはほぼ前述の通りになると思われます。

”今がもっともチャンス!”この先どの瞬間を切り取っても”今がもっともチャンス!”。つまりすぐに動かないとどんどん選択肢がなくなっていくことになります。今はまだ「あのときもっと〇〇しておけばよかった」と言えるかもしれませんが、この先は…

P業界の准教授@Pラボラトリー
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