見出し画像

■vol.141【単価25万甘デジの償却率は130%⁉機械販売と市場エネルギー】

4月「L北斗の拳」や「e必殺仕置人」が話題と期待を集めています(私ももちろん)。

しかしながら本当の大きな問題はこのあとではないか。2023年現在のPS機械販売台数が昨年の150%であるということは機械代も150%かかる、かかっていく。しかし販売台数が昨年の150%であるにも関わらず市場客数は昨年同期間比で101%しか上がっていないことが大きな問題。

なぜなら(機械代150%増)に対して(市場客数の増加率101%)は費用対効果が極めて低い状態ですが、この状況はおそらく5月以降も続く(来年以降も、おそらく続くことに)。

つまり、見せかけの客数や売上は上がるが利益はマイナス、残らない、先細りする状況が続くことになります。
 
実際の営業も現在高単価・高射幸部門の安定化が困難であるため、低単価・低射幸部門のシェアの確保へシフトしています。そのため【機械代を掛けているが内情は低単価・低射幸部門のシェアを取りに行っている状況=費用対効果はさらに悪化】しています。
 
今回は現状を(機械販売台数)と(市場客数)の変化から考察していきたいと思います。

―年間販売台数からの考察(販売台数と市場エネルギーは比例する?)

 【(2021年の年間PS販売台数と市場客数の推移)】

2021年のPS総販売台数の月平均はPS合わせて平均147000台/月。
P機は平均94000台/月。
S機は平均53000台/月。

対して2021年のPS市場総客数(指数で表記)は平均111000/月。
4パチ客数は平均31000/月。
20スロ客数は平均36000/月。

(2022年の年間PS販売台数と市場客数の推移)

続いて2022年のPS総販売台数の月平均はPS合わせて平均128000台/月。
P機は平均77000台/月。
S機は平均51000台/月。

対して2022年のPS市場総客数(指数で表記)は平均106000/月。
4パチ客数は平均31500/月。
20スロ客数は平均32500/月。

2021年と2022年の(販売台数比率)と(客数比率)は
【前年比のPS販売台数】=(PS総台数:87.9%)(P機:87.7%)(S機:98.8%)
【前年比のPS総客数】=(PS総客数:95.4%)(4P:102.3%)(20S:89.0%)

・総販売台数が昨年比で少ない=PS市場全体客数減少(※相関性は不明)
・4P部門は販売台数が少ないにも関わらず客数アップ=P市場アップトレンドの一年
・20S部門は販売台数がほぼ同じにも関わらず客数減少=S市場ダウントレンドの一年

続いて、2022年の1月~3月までの市場客数と販売台数の推移を確認します。
【2023年の1月~3月の市場客数とPS販売台数の推移】
続いて2023年1月~5月のPS総販売台数の月平均はPS合わせて平均140000台/月。
P機は平均94000台/月。
S機は平均46000台/月。

対して2023年1月~3月のPS市場総客数(指数で表記)は平均109000/月。
4パチ客数は平均29500/月。
20スロ客数は平均3600/月。

それぞれ販売台数は1月~5月まで、客数は1月~3月現在までを比較すると
(※2022年も同じ期間で比較しています)

【昨年比のPS販売台数】=(PS総台数:150.7%)(P機:134.7%)(S機:221.6%)
【昨年比のPS総客数】=(PS総客数:101.1%)(4P:90.5%)(20S:112.1%)

となり、

・総販売台数が昨年比で多い=PS市場全体客数も多い
・4P部門は販売台数が多いにも関わらず客数ダウン=P市場ダウントレンド
・20S部門は販売台数が2倍以上となっており客数も大幅アップ=S市場アップトレンド

となっており、これが販売台数と市場客数の現状となります。この現状を踏まえて、これからの4月5月のPS総客数を予測しておきたいと考えています。
(P機販売台数:4月130.2%→5月192.5%)
(S機販売台数:4月225.2%→5月530.4%)
(PS総販売台数:4月156.4%→5月252.3%)

→【4パチ部門】はダウントレンドのため、良くても現状維持程度の推移ではないか?

→【20スロ部門】はアップトレンドであり、販売台数も2倍~5倍のため、大きくS市場客数が膨らむのではないか?

→【PS市場全体】は昨年と比較して繁忙時の販売台数が多い(1.5~2倍)ため、大きく市場客数が増えるのではないか?

これらの状況から、今年の4月~5月繁忙時商戦は
【20S市場を中心に高単価・高射幸部門の客数が増え、売上があがる】
ことはほぼ確実となります。そのため、戦略・戦術としてはシンプルに(高単価・高射幸性イベント実施)(広域販促・訴求)(出玉ランキングの掲示と拡散)(新台情報の拡散)が最も高い効果が見込めることになります。逆にここは差別化せずに王道スタイルの方が良いと考えられます(※高単価・高射幸を求める遊技層の比率が極めて高くなるため)。


―実は、本題はここから

しかしながら大きな問題はこのあとではないかと思われます。現時点で

【販売台数が昨年の150%であるということは機械代も150%かかる、かかっていく】
【販売台数が昨年の150%であるにも関わらず市場客数は昨年同期間比で101%】

(機械代150%増)に対して(市場客数の増加率101%)は費用対効果が極めて低い状態

この状況はおそらく5月以降も続く(来年以降も、おそらく続くことに)

見せかけの客数や売上は上がるが利益はマイナス、残らない、先細りが続く

収益構造を変化させる、見直す必要あり

 
実際の営業も現在高単価・高射幸部門の安定化が困難であるため、低単価・低射幸部門のシェアの確保へシフトしています。そのため【機械代を掛けているが内情は低単価・低射幸部門のシェアを取りに行っている状況=費用対効果はさらに悪化】しています。
 
そのためこれから注目、注力しておきたいと考えているのは
 
【市場トレンドに沿った機械(新台・中古機)の購入と戦術】

【ジャグラー、海など長期的に設置しておける機種の設置面積拡大と顧客獲得】

【「甘デジ、低単価機種」25万前後で購入できる機種は3か月間の償却率130%越えで実は”儲かる&長期設置が可能”(50万を超えるハイミドル機は3ヶ月で130%だが、すぐに撤去対象になるものが大半)】

 
となります。上記に注力していくことが長期的な視点で”儲かる(会社も顧客もwinwin)”構造になると思われます。

いや、wiwinになる構造にしていかないと我々の商売は成り立たなくなります。

P業界の准教授@Pラボラトリー
―――――――――――――――――――――
Twitterフォローと(記事へのいいね!)も良ければお願いいたします。
(P業界の准教授@Pラボラトリー@1Q841978)
定期購読サブスク、有料noteの販売も開始予定です。
最後までご覧いただきありがとうございます。
今後も応援していただけると嬉しいです!

よろしければサポートお願いいたします!いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!