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■vol.62【営業提案】スマスロか、ARTATか、ハイミドルか

スマスロを推すべきか、ARTATを推すべきか、それともハイミドルを推すべきか?

悩みどころですよね。明確な答えはなく、どうしても「エリア状況や自店状況による」というところに落ち着いてしまいます。今回は「スマスロ」「Pゴジエヴァ」から少し時間が経ち、市場のお客様の動きが見えてきている現在の状況から、”自店におけるベスト”を考えていきたいと思います。


―まずは現在の【射幸性の循環構造】を数値で把握する

こちらは「ハイミドル客数=灰」「ARTAT客数=青」「スマスロ客数=オレンジ」とその「客数合計=赤」の推移を示すグラフです。


各カテゴリの客数推移と客数合計の推移グラフ

このグラフより、2022年1月の客数合計(赤)と2022年12月現在の客数合計は同程度となっています。7月「6.5号機」11月「スマスロ」が導入されましたが、客数合計は伸びていないことがわかります。数値化した場合は以下のようになります。

2022年  10月   11月   12月   Pゴジエヴァ後12/19~
客数合計  32,340  33,191  33,859  34,421
ハイミドル 16,906  16,070  16,629  17,930
ART/AT   15,434  14,489  13,293  12,691
スマスロ    0   2,631  3,936  3,801

このように11月「スマスロ導入🔁ハイミドル、ARTAT(6~6.5号機)の客数減少」12月「Pゴジエヴァ導入🔁スマスロ、ARTAT(6~6.5号機)の客数減少」
となっています。これは【PS高単価高射幸機はお互いの循環構造】となっていることを示しています。つまりこれら”すべての高単価部門が同時にあがることは無い”ということがわかります。


―ここまでのまとめ

高単価機高射幸機の客数アップダウンの法則は
【ハイミドル客数アップ🔁スマスロ、ARTAT(6~6.5号機)の客数ダウン】
【スマスロ客数アップ🔁ハイミドル、ARTAT(6~6.5号機)の客数ダウン】
【ARTAT(6~6.5号機)客数アップ🔁ハイミドル、スマスロの客数ダウン】

基本的にこのような循環構造であることを前提に戦略・戦術を検討すべきとなります。

上記のような法則性と今後の機械販売状況、現在の市場トレンドを考慮した場合、最も王道となるパターンとして

【スマスロ頑張る→トレンドのため、最も高い集客力が見込める】
【ハイミドルの客数が減る→1月のハイミドル新台で強制的に客数をカバーできる】
【ARTATの客数が減る→1月のARTAT新台で強制的に客数をカバーできる】

これが最も市場のトレンドと機械の流れの法則にしたがった営業方法となります。そして多くのホールが前述のように営業していくことが予想されます。

この流れを前提として、あえて

【ハイミドル頑張る→Pゴジエヴァの影響により客数アップ中、さらに1月のハイミドル新台で客数アップが見込める】
【スマスロの客数が減る→イベントで強制的に客数をカバーできる】
【ARTATの客数が減る→イベントで強制的に客数をカバーできる】

これはPゴジエヴァから次の「P牙狼10」までを見越して、”あえてハイミドルの客数を取りに行く戦術”となります。リスクとしてはスロット部門の客数が落ち込む可能性があることであり、これをイベントでケアしていくことになります。これはスマスロの台数が競合に比べて多いなど、何か競合に対して優位性を持っている場合に有効な営業となります。

また
【ARTAT頑張る→スマスロからの一部離反遊技層の悪徳が見込める、さらに1月のARTAT新台で客数アップが見込める】
【スマスロの客数が減る→イベントで強制的に客数をカバーできる】
【ハイミドルの客数が減る→1月のハイミドル新台で強制的に客数をカバーできる】

こちらは「スマスロ」新台が4月まで入らないため、一部のスマスロ離反客(ARTATへの回帰客)の獲得を見越した営業となります。これは「スマスロ」の台数を保有していない場合の対策となり、この手法を取るホールは基本的には少ないと思われるため、エリア内の状況によっては効果的となります。また1月2月はARTAT新台が多い事から、同部門の集客力は高くなり、客数アップが見込めます。ただし「スマスロ」に比べてC単価が低く、景品金額も低くなり、そのため射幸性が低くなることにより見込まれる集客力が低くなる可能性があります。

いかがでしょうか?現在の状況から射幸性部門において考えられる大きな戦術としては上記3つとなるのではないでしょうか。個人的には最後にお伝えした【ARTATを頑張り、スマスロはイベントでケア、ハイミドルは1月2月の新台で強制的にケア】を考えています。理由は多くの競合がスマスロに注力する中で行うため、ARTATの客数を増やせる可能性が高いこと、また1月2月はARTAT新台が複数登場すること、加えて「Sカバネリ>>LHey!鏡」であるため、実は集客力はARTATの方が高いと考えている事が主な理由となります。現在のスマスロ中心機種「LHey!鏡」は頑張っても「Sカバネリ」に勝てない、であれば「Sカバネリ」を中心にスマスロからの離反客の獲得を狙いつつARTAT客数アップを図っていく方が総合的な集客効果は高いと考えています。

皆様は年明けの営業はどのような戦略・戦術をお考えでしょうか?

P業界の准教授@Pラボラトリー
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