【支援者様インタビュー記事②】

本日は、クラウドファンディングにご支援していただきました上村将也さんにインタビューさせていただきたいと思います!今回は1on1 collegeクラウドファンディング 学生チームの飯塚遼馬(いいづかりょうま)と佐藤楓(さとうかえで)が担当させていただきました。

【上村将也さんのプロフィール】 

職業:日本学生esports協会 理事
株式会社CSentertainment 顧問/Co-Founder
株式会社RATEL 顧問/アドバイザー
株式会社Fennel 顧問/アドバイザー

【目次】

1. 上村さんの昔の姿
2. 学生の時の発見から最初に起こしたチャレンジとは?
3. 決断や選択する上で大切にしている事
4. 選択肢を広げて1つの事に突き進むことの大切さを理解するために必要な事は?
5. 視野を広げる為に大切な行動とは?
6. eスポーツに携わるようになった経緯
7. 自分の環境を変える時に大切な事は?

1. 上村さんの昔の姿

Q. 上村さんは昔どんな感じの人だったんですか?

上村さん:元々は、それこそ、小学校中学校高校ってきて、結構無関心な人間だったんですよ。
例えば文化祭行かないとか、バザーとかあっても行かないとか。

遼馬:本当ですか?!

上村さん:面倒ごとを避けがち。今と真逆。例えば掃除当番とか学級委員とかめんどくさくてやりたくない感じ。

楓:それは人と関わるという事よりも、イベントをやること自体がめんどくかったということでしょうか?

上村さん:そう。やることが損だと考えていた。なんでそんなことやってるんだみたいな。学級委員とかも指名されたり、ジャンケンで負けた奴がなるみたいな。だから、ならないって思考だった。
変わったのは、中2か中3の時に文化祭の時。文化祭だから学校には行かなくちゃいけないくて、でも実行委員でもなんでもないから、やることがないわけよ。それで、ぶらぶらして、何年何組にも全部行けるけど、なんか暇みたいな。それをあんまりおもんないなって感じた。辛いはずなのに、文化祭実行委員やってる奴らの方が楽しそうに感じた。どっかで。

そのくらいから、参加している方が楽しいんだろうなって思うようになって、だんだん参加するようになって、社会人になってからはそれこそなんでもやってみるようになるくらいの気分で働き始めた。やることがなくて楽なことが楽しいだと思ってたけど。楽って意外と楽しくない。「楽」って感じと「楽しい」って感じって同じ漢字を書くけど、楽なことは楽しくなくて、楽じゃないことが楽しい。だからなんでもやってみようって雰囲気になって、色々うまくいくようになった。人とも関わるようになったし。

2. 学生の時の発見から最初に起こしたチャレンジとは?

Q. その考えの変化から、まず上村さんが起こした最初のアクションは何だったのですか?

上村さん:部活。部活動に入ろうと思った。それまでは部活入るなんて意味がわからないって感じ。サークルとかも同じ。ずっと帰宅部。でも部活に入ったことで、人とコミュニケーションを取るようになった。薄いコミュニケーションじゃなくて、人とちゃんと議論するようになった。要するに同じ人と話すことって大事じゃない?

楓:そのアクションは文化祭で感じてからすぐに起こしたアクションだったんですか?

上村さん:いやすぐじゃない。時間的に半年か1年経ってる。中2か中3の時で、でもそっから部活に入るってあんまりなかったから、高校に入ったら部活に入ろうっていう決心をした。そういう決断。だから行動までは半年かかってる。

3. 決断や選択する上で大切にしている事

Q. 上村さんが何かを選択するの基準や選択方法があれば教えてください。

上村さん:わからないことを選ぶようにしている。茨の道とか、わからないことっていうのは、その世界を超えたところにある。だって自分が知らないから。

例えばジェネリック医薬品とか、物凄く突飛な話をしたら宇宙、宇宙事業の話とか。仮想通貨とか。全然自分と全く関係ない範囲って、自分のワールドないにないから不安だし、学ぼうとすること自体が大変で。でも私は、色んなことをしていきたいと思っていたし、若い子にも色んな世界を知って欲しいと思っているから。すぐわかることっていうのは、自分のワールドから近いもの、もしくはちょっとだけ出るもの、関連のあるものが、感覚的に「楽」だったり、「わかる」だったり、わかりやすい範囲内のことだから。要はそのわかりやすいとかやりやすいとか、そういう感情以外を抱くものに触れていかないと、そのワールドは広がっていかない。ちょっと広がることはあるけど、それが大きく広がることは私はないと思っていて、例えばこの地球上に知らないことなんてた沢山あるわけで、これから寿命が伸びて、80、90歳まで生きたとして、多分そのうちの何割知ることができる?っていう話だと思う私は。

その中で、自分にドンピシャで良いものなんてわからないわけじゃん。今この時点で良いと思っているものは、今のワールドの中の選択肢、今持っている選択肢が千個だとしたら、その千個の中でいいものを選んでいるわけで、この選択肢が十万個になったら、もしかしたら今良いと思っている選択肢以外がいい選択肢かもしれないし、今の選択肢を増やさないことを私は損だと思っている。だから茨の道を行った方がいいと思っている。選択肢が十万個になったら、もっといいものが見つかるかもしれない。だから世界を広げるための方法。そして楽な道よりもしんどい方を選んだ方が世界が広がるって私は思っています。

4. 選択肢を広げて1つの事に突き進むことの大切さを理解するために必要な事は?

Q. 学生にとって、選択肢を増やして、そこから自分が真剣に向き合えるものを探し出して突き止めていく事の大切さを知ることって難しいと思うのですが、自分の身を持ってその大切さを理解する方法って何があると思いますか?

上村さん:短絡的な話をしたら、一番良い方法はそういう人を見せる事。知識ではそれを伝えるのは難しいから、例えば異分野で活躍している人に会うとか、それが多分一番簡単な方法で。学生の時にソフトバンクの孫さんにあったら衝撃を受けるかもしれないし、その異分野の人と会うのは最も短絡的な方法。

ただこれは、偶発的なもんだから、常に会えるわけじゃないから。私はこれを常に会えるようにしたかった。これって常に会えるようにするには、外の世界と触れ続けるしかなかった。これって、たまたまが起き続けるしかないじゃん。この広げ方っていうのは偶然の産物でしかないから、だから偶然を必然にするためにはどうだろうって考えると、私は本を読んでいた。会えないけど、その人が一番伝えたいことって、本に書いてあるじゃない。その人が出してる本って、特に一冊目って、その人の結晶だから。その人が頑張って書いたものがあるわけで、本を読んだほうが、会う以上にその人のことがわかるわけよね。会っても、意外と雑談で終わっちゃったりするから。意外とその人の思いが詰まったのは本があって、それって千円から二千円の中で獲得できるもので自分が動けば手に入るものなので、だから知識とかノウハウじゃなしに、その人を知るために本を読んでた。例えばノウハウ本を読んでても、意外とこの人面白いなみたいな、思ったらプロフィール欄見て、見たら結構Twitterとか多いから、意外とすぐに連絡ついたりする。だから、偶然を必然に変える方法は本だね。

遼馬:偶然を必然に変える...なかなかしようと思えないですよね(笑)偶発的なものを、どう必然的に変えるかっていうその考え方自体がすごいなって思います。

楓:上村さん自身が、そういう風に考えるようになったのは、何がきっかけだったのですか?

上村さん:仕事を始めてからですね。大学の時も本は読んではいたけど、今みたいな感じで読んではいなかった。仕事をするようになって、まあベンチャーみたいなところだったので、上司はいるけど教えてはくれない。本人も仕事があって忙しいから。自分の仕事をしているから、意地悪とかではなくて、シンプルに彼も教える時間がない。もちろん、自分も仕事をしなくちゃいけないので聞く人がいない。でも仕事は増えていく。やらなきゃいけない。

まあ多分、クラファンでも一緒。今回は違うけど、例えば100万円集めないといけない。そもそも100万円ってどうやって集めるの?っていう。でも日常の仕事も多いから、会社から出るわけにもいかない。じゃあ誰に聞けばいいの?っていうジレンマの中で、まあとりあえずググるしかないよなって言って、ググる。でも言葉の意味はわかるけど、なんとなくしかわからない。となると体験の記録として書いているのはブログとかnoteとか、あとは本当に口コミサイトに書いているストーリーみたいに書いてる。だから、こっちは初心者だからノウハウちっくに書かれてもわからない。クラファンがどういうものだって言われてもわからないから、それならクラファンで成功した人のストーリーを読んだ方がわかる。初心者はストーリー仕立てじゃないとわからないから。読んでいくうちに本に当たって、ブログよりもちゃんとストーリーとして書いてある。なんかこれありじゃない?と思って読み始めたら、意外と本って読めるんだなってなって読んでいったら、これすごいいいじゃんってなって、本を読むようになった。意外とネットで、ほとんどの情報はアクセスできるようになってる。でも全部断片的な情報なんだよね。だからわかるけどわかんないんだよね。

確かに正しいことは出てくるんだけど、正しいことを理解できないから。人が理解しやすいのはストーリー。映画にしても小説にしても漫画にしてもそう。ストーリーがないとパッて入ってこないから。そして、ストーリー仕立てのものでってなるとやっぱり本。伝記系のものでもいいし、マークザッカーバーグの一生みたいな本でもいいし、スティーブジョブズでもいいし、そういうのはわかりやすいし、世界が広がる。

5. 視野を広げる為に大切な行動とは?

Q. 本を含め、異分野の人と会ったりする以外に、自分自身でもっと視点を広げるために他にできることって何があると思いますか?

上村さん:私がここまでになったのは、悩んだから。悩むのが一番だと思う。本読むのも異分野の人と会うのも一緒で、悩んで悩んで、ストレスがある状態って、マイナスな状態だけどもすごく良い状態だとも思っていて。喉乾いたから水が美味しい。喉乾いてないのに水飲んでも別に普通なんよね。例えば本も一緒で、読めないのはそこに必要性を感じてないからなんだよね。悩んで、すがるところもなくて、誰にも相談できて、どうしようもなくて、だからこそ読めた。だから本の良さも気づけた。うんうんうん。って納得しただけだと行動できない。行動はできるかもしれないけど続かない。だから本気で悩んでいて、そこにあったら、なんだろう吸収できるし、倍速で読めるし、倍速で学べるし。だから私は悩むってことが大切だと思っていて、飢餓感っていうのかな。
うまくいかないことって大事だと思う。本当に。

遼馬:なるほど。でもそこを折れずにやれるかっていうのは、その人のポテンシャルみたいな部分に依存してはきちゃうんですかね。

上村さん:やり続けることは依存しちゃうかもしれないけど、気づく初っ端は、悩んでないといけないかなって思う。飢餓感を感じ続けるってのは大変だと思う。大人でもなかなかいないと思う。

例えば他人に投げられた質問に対してのアウトプットが大事で。悩むことの大事さって、例えば1on1でぶつけられた質問に対して、悩んで悩んで出したアウトプットで、そのアウトプットに価値があるわけじゃん。人から聞いたものなんて所詮インプットだから。でも悩んだ状態で、ちょっとした気づきがあると、アウトプットに代わるわけだから。あ、そうだったんだってなった時に、インプットから自分の言葉に変わってアウトプットになるわけじゃん。アウトプット大事。どんだけ良い話聞いても、インプットだったら、自分は変わんないじゃん。

遼馬:なるほど。そう考えると、1on1って悩みの種をくれますよね。なんでっていう追求とか、本当にそれやりたいのかみたいなのがすごく多くて、だから悩んだあと、こうかなってなってからはすごく早くて、そういうことなんですね。それめちゃくちゃ大事な気がする。

6. eスポーツに携わるようになった経緯

Q. これまでの仕事と向き合っていて、なぜeスポーツに興味を持つようになったのですか?自分の身銭を投げ打ってでもやりたいと思った魅力はどこにあったか是非教えてください。

上村さん:元々やっていた仕事を辞めて、売って辞めて、そのあとしばらくブラブラしてたんだけど、eスポーツってものをただ単に知って。それは元々ゲームが好きだったから。知ったら当然調べる。今までの経験通り、もちろんググるし、本も読むし。なんか面白そうじゃんと。調べ進めると、どうやら日本のeスポーツって海外に比べてまだまだらしいじゃんってなって、更にいろいろ調べていく中で、eスポーツの可能性とかも知っていって、何よりeスポーツには可能性があると思ったんだよね。元々若者、塾講師とか学童とか学生の頃やってたし、その若い子と関わるのも好きだったっていうのもあって、そしてゲームと関わるのが好きだったし、これは自分にとってめちゃくちゃいいなって思った。あと分野的にもビジネス的にもこの切り口はめっちゃおもろいって思った。

ただ、ちょっと思った興味だけじゃ動けないし、物事進めるためにはまずgiveすることが大切だと私は思っているから、何か貢献しないと情報も入らないだから、何かしようと思ってちょうどeスポーツのクラファンをしていて、しょっぱな50万円投げた。

遼馬:しょっぱなで50万円投げるんですね(笑)

上村さん:うん、投げた(笑)投げることで本気になれたしね。
塾とか学校でもそうじゃない?予備校に通うことを決めて、入塾金を払うとか、アロマセラピーを学びたいと思って、アロマセラピー講座を買ったとか、あるじゃない自己投資的な。そういう意味もある。投げたことには。

でもやっぱり、まずはgiveだよね。ググっただけの人が入れるわけがないから。それはどの世界でも同じだけど、何かgiveをしないといけない。それはもちろんお金を投げるってことじゃなくてもいい。何か業界で大きなことをするでもいい。デトネーターとかデトネーションがそうだし。ちゃんと実績を積んで入ることもできるけど、それには5年とかかかっちゃうから。私はなるべく早く入りたかった。そこでたまたまクラファンをやっていたから、50万円投げた。そこで業界の知識をいろいろ教えてもらって、結構やりたくても機材が揃ってない子がいることもわかった。要はyoutubeで配信したくてもPCがないと配信できないよねってなって、大学生とかPC持ってないから。でももしPCあったら、もっと輝ける可能性があるってことで、そこにgiveしようとか。携帯でやってるけど、iPadがあればもっと強くなれるっていう子がいたから、そこにiPadを支援してみたり。そしたらあとは書いた通り、それがだんだん100人超えたくらいで、話題になっていて。すごい信頼できる人が入ってきたって、良い風評が投げれるようになって、今の芝刈り機ってところとスポンサーになりませんかってなって、あとは良い風評がベースになってるからとんとん拍子で進んでいって、今こんな感じになってる。

遼馬:giveするってめちゃくちゃ大事だなって思っているのですが、学生がお金以外でgiveできるところって何になると思いますか?

上村さん:時間。圧倒的に時間だと思う。基本的にgiveするものは、学生側も続かないといけないわけだから、私はお金があったからgiveしたわけよ。時間がなかったわけよ。時間があったら、5年giveし続けるっていう貢献の仕方でよかったわけじゃん。自分に余ってるものじゃないと、本人が続かないわけだから。学生が余ってるものは、私は時間だと思う。あとは若さゆえの情熱。じゃあ具体的にどうgiveするかって言ったら、よく言われるのは、即レスはもちろん即レスだし、あっちも知りたいことってあるわけよ。例えば私でいうと、eスポーツの知識が欲しかったわけで。でもそれを体系的に教えてくれる人がいなかった。で、じゃあその人に教えてあげるっていうのはgiveだよね。知らないことを教えてあげるっていう。

遼馬:そうか...時間か。

上村さん:自分に余ってるものを与えないと、続かない。giveしたくないものをgiveしても続かないよ。

遼馬:なるほど。その考え方はなかったです。実践してみようと思います!

7. 自分の環境を変える時に大切な事は?

Q. もしかしたら、他の学生にも共通してるかもしれないのですが、今の自分に納得していなくて。今の状態から変わりたいと思っています。(相談になっている笑)何か助言があればお願いします!

上村さん:ちょっとだけ、今の状態から出たら良いと思う。もっと具体的な話をすると、今いる今までつくってきた人生があって、自分がつくってきた環境があるから、全部ガラッと変えるのは、そもそもできないし。例えば留学に行って全部変えることはできるけど、普段の生活の中でそれを変えるのは不可能で。かつ、変えすぎると余計に迷ってしまうから、私の中では3割くらいかなと肌感で思っています。例えば、住む場所を変えて1人で暮らし始めた時。関わる人も変わる、学校も変わって勉強も変わって、周りが90%くらい変わると思うんですよ。でも家族とは連絡が取れるから、そこは変わっていない。変わった時に何かすがるものがないと、人間は不安になっちゃうんですよ。だから私は7割くらいはキープしつつ、3割くらいは変化し続けるのが良いと思う。これが逆転すると大変で、就職とかそうだよね。新しい会社になって、しんどくて、大学の友達とあったりする。だから、私就職する子にもいうのは、住む場所も変わって、会う人も変わって、全部って結構しんどいから、働くと同時に一人暮らしとかは勧めないタイプなんですよ。だから、今実家暮らしなら、そこから会社に通って、少し慣れたら次のステップとして一人暮らしをするみたいな。7割くらいはキープして、3割くらいを変化させないと辛くなるから、だから今キープしているものはすごく大事だと思う。

だって、今までやってきたことで、周りも認めてくれていて、今の周りを作ってきているのにそれを捨てる必要はないと思います。ただ、2-3割は新しく入れる必要はある。その一つがeスポーツでもあった。でもだから少ししたら、今でもいろいろやっちゃってるけど、私は常にいろんな人と会うし、ずっとこう、完全にどっかに腰を据えるっていうよりは、腰を据えながら、保ったまま新しいものを探していく感じですね。

楓:なるほど...今の私にとってとても為になるお話でした。

遼馬:メンタリングタイムでした(笑)

上村さん&楓:わはははははは(笑笑笑笑)

遼馬:毎回話すたびに、僕の中でのアウトプットが進んでいく限りで、ありがたい限りです。こんな短期間で沢山のお話しを聞くことができて本当に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

遼馬&楓:本日はお忙しい中ありがとうございました。とても貴重なお話を聞けて勉強になりました!また今後ともよろしくお願いします!



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