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指輪を買ったけどテンションが上がらないという話

 左手薬指にはめる指輪を買った。いまこのときの感情、考えたこと、その覚え書き。

 指輪、といってもグッズである。しかしグッズと言えどもダイヤモンドにK18、なので12万円くらいしたそれなりに高価なものだった。いま、私の左手薬指でひかえめにきらめいています。

これがその指輪

 パッと見は普通のつつましやかなダイヤの指輪なのだけれど、指輪の内側に彼の名前が刻印されていたり、彼に由来するちょっとした装飾があったりする。だから私はこの指輪を、完全にグッズだと思っている

 それはつまり、彼が選んだ指輪、だとか、彼が好きな女のために見繕った指輪では絶対ないということだ。なぜなら彼は、こういった自身に由来するデザインの指輪を好きな女に贈らないと思うからです。贈らないと思う、というか贈らない。
 だから正直、買いはしたけれどワ〜〜! とか、キャ〜〜! みたいなテンションにはなっていない。なるほどね、承知しました。そんな気持ちです。なる、の二文字で済む感情。

 たとえばこの指輪に彼からのメッセージカードが添えられていたら、私はこれを彼からの指輪だと認識できたんだろうか。認識したかもしれない。だって彼からの言葉がそこにあるから。どんな想いで選んでくれたとか見繕ってくれたとか、そんなことを知れたら嬉しい。知りたい。
 でも、それと同時にこの指輪のデザインを見てしまうとやっぱりグッズだな、と思ってしまう気が大いにする。

 なんというか、私にとって彼は推しではないからこんなこと考えてしまうのかもしれない。この指輪って何なんだろう? と考えてしまう。推しだったら嬉しかったんだろうか。彼は推しじゃなくて好きな人だから、考えようも想像のしようもないんだけど。

 まぁこの指輪を買った理由、あると言えばあるんだけどちょっとショウワルなので書くのは控えます。

 そんな感じだけど、左手の薬指に彼の名前が刻印されている指輪がきらめいているのは悪い気はしない。好きだからね! おわり。

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