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【東京47】[第01回_東京]コンクリート・ネオン・もんじゃ


- コンクリート・ネオン・もんじゃ

東京でのスタンプラリーが、東京からスタート。
もんじゃしかないか、ということで月島へ向かった。月の島、いい名前ですね。
駅の7番出口からすぐに「もんじゃストリート」が見える。文字だけ見るともんじゃがグチャグチャに散乱するストリートかと思うだろうが、それは思い違いで、正しくはもんじゃ焼き専門店が並ぶストリートという意味だ。
ストリートすがら「もんじゃ焼き」の語源を検索してみると、猫の忍者から「文字焼き」が名前の由来だと告げられた。習字道具を手に入れられない子どもたちに、小麦粉を水に溶いた生地で鉄板に文字を書いて教えていた(食べてもいた)ことから「文字焼き」と言うそう。
昔の人が言う「食べ物で遊ぶな」は、「食べ物で勉強しろ」ということだったのか。

忍びの掟を無視して巨大ヘラを装備する「もんにゃん」


少し歩いて「月島もんじゃ こぼれや 別邸」に到着。店名を見た時、こぼれやアネックスと思った。綺麗で、ストレスのない店だ。
もんじゃ焼き屋は阿佐ヶ谷や高円寺でも見るが、いずれもコンクリートむき出しのボディとネオンサインの看板で、このアンマッチが心揺らすでしょ、とでも言うような店構えだ。下品さを覚える。入口の看板には「営魚中」とあり、さらに肩を落とす。文字焼きで教えたい。正しくは「業」だにゃ。(もんにゃん)
もんじゃ焼きの店でコンクリート・ネオンを掲げていないだけだが、こぼれやアネックスへ安心感を抱いた。

もんじゃとホッピーを注文。店員さんが焼いてくれた。ヘラで生地を切っては混ぜ、切っては混ぜ、大変忙しい。
もんじゃ焼きの語源を知っていたならば、このスピードは出せない。文字を学びたかった子どもたちがこの手際を見たら、高校範囲の字だ、と思っただろうか。

明太チーズに大葉やら海苔やらいろいろ薬味が入っていたのでもんじゃは美味しくいただけた。ごちそうさまでした。門前仲町まで歩いて電車で帰宅した。
そういえばもんじゃストリートの入り口には、おたけがオーナーを務めるもんじゃ焼きのお店「竹の子」があった。その隣の薬局では、ネオンの「処方せん受付」が月のように輝いていた。

- 記録

■店舗
月島もんじゃ こぼれや 別邸

■ピックアップ
もんじゃ(博多明太子もち)

猛湯気のもんじゃ

■スタンプラリー
1/47 済

東京にスタンプ

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