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株式会社 1Line Official note Vol.046


東京都台東区教育委員会教育長より感謝状をいただきました。

東京都台東区内にある幼稚園、小中学校の全38校、児童 約9,800人に向けて、菌滅シートと菌育BOOKによる菌育を提案、寄贈させていただきました。その活動に対し、先日12月6日、台東区教育委員会教育長より感謝状をいただきました。

菌育は、食育やプログラミング教育、金融教育などと同じように、感染対策に必要な基本的な知識を、子ども達に教えることを目的にしています。これまでのバイ菌を念頭に置いた衛生教育に、今回猛威を振るったウイルスを加え、子供たちの将来にわたる感染症リスクから身を守る力を養って欲しいという思いを込めています。

それは、1Lineが、コロナ禍において多くの現場経験から実感した、「どの手段を使うかではなく、知識が一番の感染対策」ということを、子ども達に教育として伝えていきたいと考えたことが、きっかけでした。

菌育の取り組み

日本の学校では、教室や校内の掃除を、子ども達の手で行う文化があります。これは、日本の衛生教育の一環で、子どもの頃から教えられ、体験することで、自然に、掃除を行う習慣が身に付きます。

先日も、サッカーワールドカップで、日本のサポーターが試合後に観客席を清掃する姿が世界で取り上げられていましたが、日本の衛生教育がその背景にあります

日本の衛生教育は、その都度上書きをされながら、脈々と引き継がれてきたものです。今回の新型コロナウイルスの流行という経験を受けて、これまでのバイ菌から、ウイルスを加えた対策・考え方の上書きが必要になっています。

混同される菌とウイルスですが、全く違うものです。特徴、大きさ等が違うので、感染経路も異なります。また、ウイルスには大きく分けて2つのタイプがあり、アルコールが効くエンベロープ型のウイルス(コロナウイルスやインフルエンザウイルス等)と、効きにくいノンエンベロープ型のウイルス(ノロウイルスやアデノウイルス等)があります。

アルコール除菌だけだと、食中毒の原因になるノロウイルスやロタウイルスを防げないので、アルコール除菌の前に、しっかり石鹸で手を洗うことが大切です。先日、ある幼稚園で、砂場遊びをした後、手を洗わないで、アルコール除菌だけする子どもが増えているという話を聞きました。「なぜ」を教えないと、なかなか子どもには理解ができません。

今後もウイルスが変異したり、新しいウイルスが出現したりします。しかし、ウイルスとしての基本的な特徴は変わりません。そのような変わらない、基本的な知識を学ぶことで、状況に合わせて自分で判断し、リスクを軽減させられる、安心・安全を守る力が身につけられると考えています。
また、強い接着力と、長い効果継続期間を持つ抗菌剤を使えば、大掃除の後のワックス掛けのように、1年に1回、子ども達の手で施工すれば、容易で安価に、校内の感染対策を続けていくことができます。

安心と雇用を支え合う

菌育には、もう1つ、「安心と雇用を支え合う」というテーマがあります。
今回寄贈した菌滅シートは、沖縄の就労継続支援事業所で、1点1点手作り製造されています。教育の現場において、安心と雇用が支え合っていく仕組みができればと、今回の寄贈をさせていただきました。
私は、一生懸命に頑張りながらも、不自由な立場によって報われない人達を身近に見て育ってきました。その悔しさが、私の事業感の根底にあります。障がい者雇用をはじめ、先天的・後天的に不自由な立場にある人が、安心して生活していくための仕事づくりを、1Lineが持つ独自の技術やリソースによって、創っていければと思っています。

1Lineが目指すのは、ヒト・モノ・地球が、同時に笑顔になっていく仕事づくりです。そのために、開発の段階で、 ●なるべく人の手を使う仕事 ●大切なモノが長持ちする技術 ●地球を守る仕組みを要素に加え、1Lineの商品・サービスが使われると、同時に雇用創出も、サステナブルも、SDGsも、社会に必要なことが実現されていくように、商品・サービスにプログラミングをさせています。

そんな想いを商品・サービスに込めることができるのは、商品・サービスの開発者だけです。1Lineは、会社が小さくても、独自の技術を開発し、将来にわたり必要なリソースを組み込みながら、1から商品・サービスを創り出してきました。
今回の台東区児童への寄贈のように、必要だと思うことを続けていきながら、1Lineが目指す仕事の形を、今後も描いていければと思っています。