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株式会社 1Line Official note Vol.028


東京都港区教育委員会教育長より感謝状をいただきました。

東京都港区の幼稚園、小学校、中学校の児童 約15,000人を対象に、菌育を提案、提供させていただきました。その活動に対し、6月2日、港区教育委員会教育長より感謝状をいただきました。

菌育は、食育やプログラミング教育、金融教育などと同じように、菌やウイルスに対する基本的な知識を子ども達に教え、将来にわたる感染症のリスクから身を守る力を養うことを目的にしています。

それは、1Lineが、コロナ禍における多くの現場経験から実感した、何を使うかの手段ではなく、知識が一番の感染対策だということを、子ども達に教育として伝えていきたいと考えたことが、きっかけです。

日本の学校では、教室や校内の掃除を、子ども達の手で行う文化があります。これは、日本の衛生教育の一環で、子どもの頃から教えられ、体験させることで、自然に、そして具体的に、綺麗が理解され、衛生力が身についています。

これらは、衛生的な面から安心・安全を守る手段として、過去から現在にわたって、その都度上書きをされながら、脈々と引き継がれてきたものです。

今回の新型コロナウイルスの流行という経験を受けて、これまでのバイ菌から、ウイルスを加えた対策・考え方の上書きが必要になっています。

混同される菌とウイルスですが、全く違うものです。特徴、大きさ等が違うので、感染経路も異なります。また、ウイルスには大きく分けて2つのタイプがあり、アルコールが効くエンベロープ型のウイルス(コロナウイルスやインフルエンザウイルス等)と、効きにくいノンエンベロープ型のウイルス(ノロウイルスやアデノウイルス等)があります。

アルコール除菌だけだと、食中毒の原因になるノロウイルスやロタウイルスを防げないので、アルコール除菌の前に、しっかり石鹸で手を洗うことが大切です。先日、ある幼稚園で、砂場遊びをした後、手を洗わないで、アルコール除菌だけする子どもが増えているという話を聞きました。「なぜ」を教えないと、なかなか子どもには理解ができません。

今後もウイルスが変異したり、新しいウイルスが出現したりします。しかし、ウイルスとしての基本的な特徴は変わりません。そのような変わらない、基本的な知識を学ぶことで、状況に合わせて自分で判断し、リスクを軽減させられる、安心・安全を守る力が身につけられると考えています。
また、強い接着力を持つ抗菌剤であれば、これまでの大掃除時のワックス掛けのように、1年に1回、子ども達の手で施工すれば、比較的容易に、そして安価に、学校内の感染対策を続けていくことができます。

↓↓↓60秒の説明動画↓↓↓

菌育には、もう1つ、「安心と雇用を支え合う」というテーマがあります。
子ども達に手渡す抗菌シートは、就労継続支援事業所で、障がい者雇用として、1点1点手作り製造されています。現在、SDGsの取り組みが注目されていますが、この「人の手で作り、人の手で使う」菌育の活動を通して、分かりやすく子ども達に伝えていくことができると考えています。

贈呈式の最後に、教育長から、「1Lineが、このような事業・活動に取り組んでいる背景には、何がありますか?」と質問をいただきました。簡潔にですが、以下のように回答しました。

1つは、障がいを持つ甥の存在もありますが、学歴や出身で苦労した両親の背中、海外で目の当たりにした出生国による大きな差、業界に残る身分制度のような下請け構造など、世の中に存在する先天的・後天的な障がいを、ビジネスの力で解消していきたいということ。

また、私がこれまで失い、亡くしてきた経験も、社会的な取り組みを通して、価値へと繋げていくことで、それらが活かされ、生かしていけると思っていること。

そして、近年、サステナブルやSDGsという言葉もありますが、もっとシンプルに、経済的な役割を担い、社会的な価値も生み出していく仕事が、人生の時間を掛けてやるだけの意味がある仕事だと考えていることを伝えました。

今回、贈呈式という貴重な場をいただきましたが、まだまだ、本当に小さな取り組みしかできていません。1Lineが目指していく場所に向かって、引き続き、粘り強く、一歩一歩、成長して参ります。