大型株 中小型株 分類方法

大型株、中型株、小型株とは、発行株式数や時価総額(株価×発行株式数)などで株式を分類したものです。

従来東京証券取引所では、上場株式数によって分類していました。2005年からは、時価総額が大きく流動性の高い100銘柄(「TOPIX 100」、「TOPIX Core30」、「Large70」の算出に使用する銘柄)を「大型株」、次の400銘柄(「TOPIX Mid400」)を「中型株」、残りの銘柄(「TOPIX Small」)を「小型株」として分類しています。

大型株と中小型株の特徴
一般的に大型株と中小型株では、経済の状況や相場の流れの変化から受ける影響度が違うので、株価の動きも異なる傾向があります。

大型株=時価総額が大きい株式
発行済株式数が多く取引参加者も多いため流動性に富み、比較的株価の値動きは緩やかになる傾向があります。
中小型株=時価総額が小さい株式
発行済株式数が少なく流動性も低いため、いったん注目が集まると株価が大きく変動しやすくなります。そのため、短期間で大きな利益を得る可能性もありますが、逆に大きな損失を被る可能性もあります。
法定の開示や取引所の開示ルールは、時価総額などによる差はありません。しかし投資家が得られる情報には、大型株と中小型株の間で差があります。

大型株
多くはなじみのある企業で、継続して分析をしているアナリストや調査機関も多く、投資判断の材料となる様々な情報を得る機会が多くなります。
中小型株
中小型に関する情報は、一般的に大型株に比べると限定的です。
留意点
大型株もマーケットの環境やその企業を取り巻く状況の変化などによって、株価が大きく変動することがあります。
大型株と一口に言ってもその業績などに差があります。中小型株も成長が期待できそうな新興企業もあれば注目度が低いために売買がしづらいという会社もあります。それぞれの状況は一様ではありません。
中小型株、新興企業株に投資する投資信託は、それらの株式の流動性が低いため、大量の資金の出入り(大量の買い付け/大量の解約)が生じると機動的な株式の買い付けや売却ができない場合があります。大量の資金の出入りが基準価額に与える影響は、大きくなることがあるので注意が必要です。

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