五月さん 生産馬事業

事業開始のお知らせ
シリウスパートナーズは、子会社を通じてYSスタッド(北海道新冠郡)から事業を承継し、新たに「ハクレイファーム」として競走馬の生産育成事業を開始します。
YSスタッドは99年オークス馬ウメノファイバーや、その孫でGⅡを2勝したヴェルデグリーンなど、多くの有力馬を輩出してきました。このような実績と歴史を持つ牧場を引き継ぎ、発展させて行く機会が得られたことは大変喜ばしいことですし、これからのチャレンジに対して非常に興奮しています。
一方で、馬産地の現状は厳しく、足元は世界的な資産価格上昇の恩恵を受けているものの、長期的には人口減や有力オーナーの引退と言った逆風に晒されることは避けられません。また、中小の牧場では経営者の高齢化と後継者不足が深刻化しており、今後数年で大規模な淘汰と合従連衡が起きることが予想され、決して楽観的な事業環境とは言えません。
しかしながら、日本の競馬は世界トップの賞金水準があり、正しいアプローチを続けていけばそこに成算はあるのではないかと、この数年オーナーとして活動する中で感じて来ました。決して金持ちの道楽ということではなく、リスクを取って参加してくれた従業員に報いるためにも、まずはサステナブルな事業モデルの構築を目指し、ゆくゆくはウメノファイバーに次ぐGⅠホースの生産を目指していきます。
既に海外から複数の繁殖牝馬の購入を進めており、来年に種付けを開始して初年度産駒がデビューするのは2021年となる予定です。少々気の長い話にはなりますが、競馬ファンの方には是非今後の行方を見守っていただければ嬉しく思います。
事業を始めるということは、これまでとは全く異なるリスクや責任を負うということでもあります。株の運用の方も今まで以上に熱心に取り組み、着実な結果を残せるよう努力していきます。
写真:YSスタッドの斎藤さんとウメノファイバー、チームの面々

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