その回路は、シンプルなようで、わりと複雑

こんにちは。
日曜日の朝にいる、カラスです。

ところで、白髪の話です。
自宅マンションのエレベーター内部に
大きな鏡があるのですが、
いつもそこで、身だしなみを整えます。
部屋にある鏡は小さすぎて
全身が映らないのです。

部屋を出て
エレベーターに乗って、
初めて全身をチェック。
と言っても
よっぽど奇天烈なセンスを体現していなければ
部屋へ引き返すようなことはしません。
マンション住人と相乗りしなきゃいけない時は
横目でチラチラ鏡を見ます。

で、白髪の話ですが。
いつものように
エレベーターの鏡で身だしなみチェックをしていると、
発見してしまったんです。
頭頂部と前髪の狭間くらいの位置に
1本の白髪。

ぜんぜん弱ってない。
まだまだコシがある。
なのになんで
色だけを失ったのか。
生命力と存在感に満ち満ちた
そこに野心すら感じる、野太き白髪。

すかさず、母上へラインする。

私:
おかーん、
また白髪見つけたよぉ

母:
抜いたらあかんで
毛根が弱ってハゲるからな

その二次災害は知らなかった…
でも確かに、
先日帰省したとき
毛が細くなっていることを
この世の終わりのように嘆いてたのは覚えてる。

私が自分の頭に白髪を見つけるようになったのは、
30歳すぎてからです。
たくさんはないんだけど、
よくよく鏡を見ると、
白いものが混じっている時がある。
ちゃんと探せばもっとあるんでしょうね。
ため息しつつも
痛感するのは、自意識の衰えです。

20代の時なら
白髪のある子って思われたくない!
とすぐ美容院を予約してたはずだ。

今となっちゃ
私に白髪があったところで、誰損?
という、若い頃にはなかった思考回路が構築され、
てか、誰も見てすらいないだろ〜
と、回路は日々、増築中。

これも一種の老化か…。

けどまぁ、自意識が過剰になりすぎると
世の中はとても生きずらいですよね。
どんな風に見られているかを
ずっと気にしてなきゃいけないし、
自分にある”自然体”が
一体なんなのか、わからなくなっていくから。

老化。
それは、自然体に戻っていくこと。
(ドヤァ〜)

エレベーターが1階に着き
扉が開くとそこには
よく顔をあわせる、おばあちゃんが。
こんにちわ〜
と朗らかにご挨拶してくれました。

貴婦人なんです。
とても整った顔立ちをされてて、
今も美しいけれど
若い時の美しさも見てみたい。

コートのいらない陽だまりの中で
(コート着てきてしまった)
若かりし貴婦人に思いを馳せながら、
髪、真っ白だったな
とふと気付いた、春のバス停なのでした。

それでは、今日はこのへんで。
さよならコピー

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