コシのないうどんもまた、愛される

こんにちは。
伊達に30年生きてないので、
という憧れのセリフを
どうも30代のうちには言えそうにない、カラスです。

ところで、
得意不得意の話ですが。
とても優秀な同僚が
実は片付けが苦手(うすうす気付いていたけれど)
ということを、本人の口から改めて聞きました。

とても器用で
信頼もあつくて
スーパーポジティブで
弱点がなさそうに見える女性なのですが、
きょくたんに片付けができない。

たしかに、
彼女のデスクでは
ほとんどのペンがフタ閉まってない。
マッキーであろうと、コピックであろうと。

誰か作業中ですか?
という状態の共有スペースを
放置したままにしているのは十中八九、彼女だし。

カバンの中、錯乱してるし。

部屋が汚部屋らしいし。

だから物もよくなくすんだよねぇ〜
という程度の笑い話として
話してたことはあった。

でも、
先日、残業終わりに
ふたりでうどんを食べに行ったとき
仕事の話の延長で
挫折したことはあるか?という議題になり

彼女は、以前の仕事で
片付けができないということで
ものすごい挫折を味わって
自分が信じられなくなって
周りにも疑心暗鬼になって
出社できなくなっちゃうくらい
傷ついたことがあったんだそう。
少し涙ぐんでいた…

ズズズズー
ズズー

うどんをすすりながら、
ぎょぎょっ、あるんだ、と思った。

こんな優秀な人にも
挫折とか、あるんだ。

真面目な話、
私は類稀なポンコツだから
1日に200回くらい挫折を感じるし、
1日に2000回くらい
自分のことを信じられなくなります。
(多いね)

うまく物事をこなせない自分に、
そうじゃない自分までが飲み込まれちゃって
ヒリヒリしたり
ザワザワしたり
トゲトゲしたり。

優秀な人たちには
とうてい理解してもらえないんだろうなっていう
劣等感とか、羞恥心とか、やるせなさとか
いつもいつも噛み締めている。

と、思っていたけど、
程度の差こそあれ
完璧だと思ってたこの人も
おんなじ傷つき方をしたことがあったのか。

むしろ、
完璧であればあるほど
自分の欠陥って
耐えがたいのかもしれないなぁ。
屈辱なのかもしれないなぁ。
優秀じゃなくてよかったかもしれない。
(わりとポジティブ)

デキる女とポンコツ女がふたり、
それぞれの傷口に
うどんの温かさが沁みた夜なのでした。

それでは、きょうはこのへんで。
さよならコピー

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