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「普通」の言語聴覚士がYouTubeを始めた3つの理由

ー私は、田舎に住んでいるどこにでもいるような「普通」の言語聴覚士です。ー

学会発表や論文執筆などは行ったことがありません。

休みの日は、テレビを見たりスマホゲームをしたり、コロナの感染拡大前は当てもなく、ぶらぶらと街へ出歩くそんな休日を過ごしていました。

勉強なんて全くしていませんでした。

つまり「普通」の言語聴覚士です。人によっては普通以下と言う人もいるかもしれません。

・・・そんなある時。

「そうだ!YouTubeをやろう!」と思い立ちました!

では、なぜ普通の言語聴覚士が「YouTube」を始めたのか?

今日は、そんなお話をしていきます。

1.2020年1月、世の中を大きく変えた感染症の存在がもたらした漠然とした「不安」

世界中の人間の健康や生活を脅かしたコロナウイルス。

連日報道される感染症の猛威は、私の中で漠然とした「不安」な思いを掻き立てました。

幸い私の家族や同僚、友人など身近な存在に感染者はいません(2021年2月現在)。

ただ「このままで本当に大丈夫なのか」という不安な思いだけが募るばかりでした。

何が「不安」なのかを考えた時に、一番頭に浮かんだことは

「お金」でした。

私は、ビジネス系YouTuberが大好きで
・イケハヤさん
・マナブさん
・両学長さん
などのYouTube動画を見るのが大好きです。

小さい時からお金に関しては苦労した方だということもあり、自然と興味を持つようになったのかもしれません。

現在も親は働いていますが、持病を抱えていたり歳を重ねるごとに体力が低下していく中、働く姿を見ていつまでも職場に頼るだけの働き方では「まずい」と思うようになりました。

以前であれば、それでよかったかもしれません。

しかし、これからはこの感染拡大の中では、雇用が保障されるか不透明で、会社だけに頼る働き方ではいつか自分が潰れてしまうと思うようになりました。

言語聴覚士の資格を取得後、特に勉強もせず、ただ経験年数だけを重ねていた私は、ただ資格があるというだけで、それ以外は何も強みがありませんでした。たとえば

A:経験年数10年 認定資格なし、学会発表・論文執筆なし
B:経験年数5年  認定資格あり、学会発表・論文執筆多数

AとBの人間が採用面接に来た時にどちらか1人を雇わなければならないとします。認定資格を持っていたり、学会発表をしていることが偉いとは言いませんが、私が経営者であれば雇いたいと思うのは後者です。これは、大半の方がそうではないかと思います。

つまり、言語聴覚士としてさらに「専門性を高めること」が大事だと感じました。何かの分野で秀でた存在になることが、人から必要とされる存在になり、そこには給料(お金)が生まれると思いました。ただ経験年数だけが過ぎた言語聴覚士はこれから必要とされなくなると思っています。

では、何故「YouTube」なのか?

専門性を高めるのであれば、これから研究をしたり学会発表をすればいいじゃないかと思ったみなさん。確かにそうだと思います。

これは、後の項目にもつながる話なのですが、実は「言語聴覚士」というだけで十分価値があり、多くの人から必要とされる存在になっているんです。

どういうことか・・・?

それは、
・他職種
・高齢者の患者さん
にとっては言語聴覚士がとても専門性が高い存在だからです。

多くの言語聴覚士の中では、私のような存在は埋もれてしまいます。しかし、他職種や高齢者の患者さんにとってはとても専門性が高い存在なんです。

つまり、言語聴覚士の情報を求める人は多くいる。どうすれば多くの方に言語聴覚士の情報が届くかを考えた時に思いついたのが「YouTube」でした。

YouTube上で言語聴覚士の情報を発信しているSTは少ないので、そこに価値を感じたんです。

収益化は、収益化できる条件を達成してから考えればいい。とにかく、YouTube上で多くの方に言語聴覚士の情報を発信することにはとても大きな価値があると感じたためYouTubeをはじめました。

これが1つ目の理由です。

2.言語聴覚士なのに「○○」が苦手

これは、私自身の問題ですが、人前で「喋る」ことがとても苦手です。

言語聴覚士としては致命的です。

約10年間なんとかくぐり抜けてきましたが、いまだに慣れません。

そこでYouTubeはしゃべりの練習をするのにはもってこいの場所だと思いました。

今でも、人前で話をするのは緊張しますが、YouTubeをはじめる前と比べると人前で話すことは慣れてきました。

これが2つ目の理由です(1つ目の理由のボリュームがかなり大きいですね笑)

3.「言語聴覚士」を多くの方に知って欲しい

普段、病院で働いていると患者さんやご家族の方から
「口もリハビリするんですね!」「口のリハビリはいいから歩く練習させてくれ」と言われてしまうことが多いです。

無理もありません。

世間一般のイメージは「リハビリ=手足に関すること」だからです。

ただ、今後高齢化社会においては、脳卒中により失語症・高次脳機能障害、構音障害、嚥下障害による誤嚥性肺炎などが増えることが予想されます。

その中では、言語聴覚士が果たす役割はとても大きいと思います。

失語症や高次脳機能障害の観点からは、周囲の理解とサポートが必要です。
嚥下障害の観点からは、誤嚥性肺炎にならないために食事形態の調整や食べ方の注意が必要です。

これらの予備知識があれば、急に脳卒中になり障害を負ったとしても受け入れはスムーズになり、リハビリにも取り組みやすくなると思います。

YouTubeは多くの方の目に届くので、言語聴覚士のことを知ってもらうにはもってこいのプラットフォームだと思います。

これが3目の理由です。

4.まとめ

・2020年1月、世の中を大きく変えた感染症の存在がもたらした漠然とした「不安」
・言語聴覚士なのに「喋る」のが苦手
・「言語聴覚士」を多くの方に知って欲しい

この3つの理由がYouTubeをはじめたきっかけです。

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「言語聴覚士」に少しでも興味を持っていただけたなら、
ぜひ一度、言語聴覚士KAMEKICHIのYouTubeチャンネル を覗いてやってください🙂

また、次回の記事でお会いしましょう!




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