【🍓】ねぬなはの
ねぬなはの
場所: 河出文庫 源氏物語 1 173ページ(夕顔)
根蓴菜 と書いて ねぬなは と読み、意味は じゅんさい。
ときおり和食の小鉢の一つとして食べることがあるじゅんさいは、たしか根ではなくて若芽のはずなのだがね。
蓴
1文字で「じゅん」または「しゅん」と読み、じゅんさいという意味。
上の歌で突然出てくる「益田」って誰?または何?と思って調べたら
能宣集(984‐991)に「おもひのみますだのいけのねぬなはのくるしやかかるこひのみだれよ」
という歌があり、三十六歌仙の1人の大中臣能宣による「苦しい恋の定番ソングの益田の池およびねぬなは」と(やっと)判ったのでさらにググる。
拾遺集の歌は、池と生けるがかかってるのね。
ちなみに拾遺集の成立時期と源氏物語の成立時期は、wikiによるとどちらも1005年前後だというので、源氏物語には当時の和歌の最新の動向が詰まっていたといえるのかもしれない。やんごとなきお姫様たちやその女房たちがこぞって読んだという理由が解りかけてきたかも。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?