蚊帳の外
自分は蚊帳の外の人間だ、と思う。
世の中を騒がせている問題は
こうして明るみになったところだけ
責められたり迫られたりするけれど
同じ穴のひとがそれをしていたりして
そのひとたちの方が
むしろ蚊帳の中にいるんだ、と思う。
わたしは彼らを好きになるまで
事務所のひとたちのことは
推してこなかった
見てこなかった
知識のない人間だから余計に。
ずっと好きで
たくさんの知識と
記憶のあるひと達は
蚊帳の中にいるのかもしれない。
わたくしごとで言えば
わたしは広告契約をする側のおしごとをしていて
だからこそ、この問題について、正直、
周りの担のみなさまと同じような憤りを
持つこともできないでいます。
もし、わたしのかいしゃが
まだいけいけどんどんの時代だったら
わたしは提案していたかもしれないし
その契約中にもし今回のことが起きたらと思うと
もうそれはここでは言葉にできない。
ただ、考えうる最善を取ろうと必死になるしかないし
それはかいしゃを
そこに付随する人を
その人達の家庭や家族を
守るための思考であり
恩や縁や感謝みたいなものを
決して蔑ろにする気持ちなんてないし
ましてや誰かを傷つける選択を
したいなんて思わない。
撮影だとかで
あんな素敵なグループと近くで接して
そこに厳しい判断をしなくてはいけなくなった
そういう担当のひとがこの世の中に
存在していることを想像するだけで
わたしは別の意味で苦しいし
とてもとても辛いだろうなって思う。
だってそうでしょう。
こうして雰囲気を感じてるだけの
ぺーぺーの担の
蚊帳の外のわたしが
苦しいんだから。
もっと上のひとは
そうではないかもしれない。
その担当のひとを
何でこんな契約したんだとなじってるかもしれない。
でもそれは知らないからであって
そこに彼らへの悪意があるわけではないと思ってる。
逆に、そういう人達が
何が何でも契約を残すんだと言えば
残せるのだと思うけれど
それには相応の理由と
リスクを上回るものが必要で
「ありき」の商品以外では
そうはいかないのだと思っています。
実態のない悪意を想像して
攻撃し合うようなことは
何も生まないと思っています。
何か行動をするのだとしたら
ポジティブな感情で出来る
そういうファンでわたしはいたいです。