地震の影響か?福島・宮城でコロナ感染者増加

緊急事態宣言は解除へ

コロナ感染者数は緊急事態宣言による自粛効果により、日々減少傾向にあります。京都・大阪・兵庫・愛知・岐阜・福岡の6府県では本日2/28で、東京・神奈川・千葉・埼玉の4都県では来週3/7で緊急事態宣言が解除される見通しです。

一方で飲食店などへの営業時短要請は、緩和されるものの継続する見通しで、飲食業界は引き続き給付金頼みの暮らしが続くものと思われます。各都道府県の支援策を見逃さないようにしましょう。

東北で感染者増の兆し

こうした中、東北地方の太平洋側でコロナ感染者が増加するという動きが出てきました。コロナカレンダーを用いて詳しく見ていきたいと思います。

コロナカレンダーとは

コロナの感染者数は、曜日によって多い少ないという傾向があります。日曜日が休診の病院が多いため、月曜日に報告される感染者数が少ないことや、週の後半になると週明けからの体調悪化に耐えられなくなり、病院を受診する人が増え、結果的に報告される感染者も増えるという傾向があるためです。

そのため、感染状況を把握するためには日々の感染者数の増減よりも、前の週と比べてどうなったかを調べる方がよいと言われています。これをビジュアルに表したものがコロナカレンダーです。

表の見方

日々の感染者数をカレンダー形式で並べてあります。前の週に比べて感染者が増加した場合は赤字で、減少した場合は黒字で表記しています。データソースはNHKの新型コロナウイルス特設サイトです。

福島県のコロナカレンダー

スライド2

福島県では2021年2月13日の地震の前から感染者数が下げ止まる傾向が見られていましたが、発生後2週間経った現在、明らかな感染者数の増加が見られます。

地震の影響(寒い時期に外へ避難した、余震などへのストレス)によって免疫力が低下し、感染者数が増加したものではないかと推測しています。

宮城県のコロナカレンダー

スライド1

宮城県はもっとハッキリしており、地震の翌日から感染者数が急増しています。東北地方の日本海側ではこうした増加は見られないため、地震による影響がコロナ感染に影響を与えた、と言えるのではないでしょうか。

なお、同じ太平洋側の岩手県は、地震発生翌週にクラスターが1件発生したものの、その後ピタリと新規感染が止まっています。さすが岩手(笑)

おそらく第4波は来る

さて、ここまで地震とコロナの関係についてみてきましたが、緊急事態宣言の解除後、おそらく第4波が来るのではないか、と踏んでいます。全国的に(特に東京で)感染者数の減少が鈍化してきており、感染者数減少に伴う気の緩み、もしくは緊急事態宣言疲れが起きているものと考えられます。

こうした中、ワクチンの接種は依然として医療関係者のみに限られ、高齢者への接種が4月にようやく始まるという状況。感染拡大はまず飲食店を中心に若年層主体で始まるということが分かっていますが、この層へのワクチン接種は当面、スケジュールすら定まらない状況です。

第2波、第3波の発生のタイミングから考えると、おそらく高齢者へのワクチン接種が始まる4月中旬ごろから第4波が始まり、5月末ごろに大騒ぎになり、6月に再度緊急事態宣言という流れでしょうか。きっとオリンピックは無理ですね。

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