緊急事態宣言!一都三県のコロナカレンダーで感染の様子を見てみよう

2021.1.9更新版はこちら

緊急事態宣言が出される見込み

いよいよ東京・神奈川・千葉・埼玉の一都三県で緊急事態宣言が発出される見込みとなりました。感染爆発の状態にあるとの声明も出ており、予断を許さない状態となってきています。これらの一都三県の感染拡大状況をコロナカレンダーで確認してみましょう。

コロナカレンダーとは

コロナの感染者数は、曜日によって多い少ないという傾向があります。日曜日が休診の病院が多いため、月曜日に報告される感染者数が少ないことや、週の後半になると週明けからの体調悪化に耐えられなくなり、病院を受診する人が増え、結果的に報告される感染者も増えるという傾向があるためです。

そのため、感染状況を把握するためには日々の感染者数の増減よりも、前の週と比べてどうなったかを調べる方がよいと言われています。これをビジュアルに表したものがコロナカレンダーです。

表の見方

日々の感染者数をカレンダー形式で並べてあります。前の週に比べて感染者が増加した場合は赤字で、減少した場合は黒字で表記しています。データソースはNHKの新型コロナウイルス特設サイトです。

一都三県のコロナカレンダー

スライド1

東京・神奈川・千葉・埼玉の感染者数の合計をカレンダーに示しています。12月8日以降、一本調子で感染が拡大してきていることが分かります。1月1日と2日は減少しましたが、病院が休みであることが理由であると考えられ、1/5には2,500人を超えて史上最多の感染者数となっていることが分かります。

週計で見ても週ごとにおよそ2割ずつ感染者数が増えている状態です。このままでは一都三県で3,000人を超える感染者が1日で出る日も近く、医療崩壊が危惧されます。

実効再生産数はどうなっている?

実効再生産数とは、1人のコロナ感染者が何人の非感染者にコロナをうつすのかという数字です。これが1を超えると感染が拡大し、1.4を超えると感染が爆発すると言われています。

なお、正確な数字を出すにはかなりの専門性が必要ですが、簡便に出す方法として、東洋経済で使われている「(過去7日間の感染者数/その前の7日間の感染者数)^(5/7)」という式を使って計算してみました。

一都三県の実効再生産数

スライド2

実効再生産数も12/10以降は1を超え続けており、特に12/31には1.24と12月で最も高い値となっています。これは感染対策が緩んでいることを示しています。

正月以降は実効再生産数が急に下がっていますが、これは1/1と1/2の報告者数が少なかったためであり、実態としては実効再生産数は変わっていないものと思われます。

まとめ

一都三県では、感染者数が増え続けている

実効再生産数も上がってきており、感染爆発のおそれが高い

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