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北欧家具と青汁とスロダメ

スロダメ、完走しました。一応全END回収して最後の完走おめでとスチルも開けました。

何か言おうと思うんですけど、いうことが本当に何にもなさすぎてどうにも困ってます。よかったね、とも、感動した、とも言えないけど作中で起こったことは、というか作中ではみんなそんな感じで褒めてくれますしトワくんがなんか、藤枝と会って仲良くなっていくうちに成長したらしいです。よくわかんないけど。

「都合の良い彼くん」√(真相ルート)

誰だ!こんなクソルート書いた奴は!
といっても誰も出てこないでしょう、周囲の評を聞くと完成度が高いらしいので。これで完成度が高いって言ってたらラノベすら読めn
藤枝は突発的にレイプしたり不法侵入したりする印象なんですが一応弁護士(辞め検だけど)遵法意識ある?かは不明ですけどまぁ良いタイミングで良いアクションをしてくれる「都合の良いキャラ」という感じでした、キミは駒かなんかか?いやマジ都合良すぎて役満だな、って思うんですけど設定だけでそれを見せてほしかった、というのが正直な感想です。こういう絶対くっつくエターナル彼氏みたいな設定を前提としたキャラは設定よりも描写のされ方次第で浅くなるか深くなるかどっちかになると思うんですよね。つまり主人公のヒーローになっちゃいけないって感じですかね。スパダリとは違うな、と思うのはスパダリって究極間に合わないんですよ、全部に。受けが何かしらにあって、それを知ることで初めて現状を理解してどうにかこうにかする。ので、メチャクチャ鈍くていいんです。メチャクチャ鈍いからこそ「スパダリ」じゃなくちゃいけないんです。そしてこう書くとわかると思いますが、藤枝は「ヒーロー」になってしまいます。つまり「そこにいるだけでなんでも解決してしまう」キャラクターに。実際、これがあるから藤枝のルートが一番読みやすい、感情移入しやすいのは確かです。あと、読みやすい理由に、プレイヤーの視点が何処から始まっているか、わかりやすいからというのもあると思います。現在から始まり、現在から過去の「事象」(もはや事柄です、過去の遺物)を探り、解決して未来へと繋がる。私たちの感じている時間の概念とおんなじですね。だから「今」苦しんでるトワくんを助けられるのは同じく「今」過去を探るのに手詰まりを感じている藤枝だけ、だったりします。タクはゲーム開始から贖罪を行い、レイは親子関係と自分の身体への違和感を持っているが自分でそれをどうにかしようと考え、斑目はなんか知らんけど過去の抗争が原因なのか鷹郷が目障り。皆それぞれ現在進行形で悩んではいるけど、トワくんがいなくとも解決出来る事柄だったことが途中でわかります。まー今までの攻略相手に捨てられたってことなのかな?他√のキャラがちゃんと自分の問題に向き合ってそれぞれの解決方法を見つけたなら別に良いけど「トワくんには藤枝しかいない」ってこんな大々的に表明する必要あった?という疑問は残ります。あとトワくんが罪悪感で自殺しよう(焼死)とするところ、えーと、そこ一応タクの持ち家…となって頭に入ってこなかったですね。いや自殺するならせめて迷惑かけないとこでしよ?このときも藤枝は不法侵入やらかして自殺止めに来ます。二人揃ってむらせクリニックのことをなんだと思ってんだ?ラブホか自殺名所?「望んでないはずだ!」は何億回も聞いたよその文句、で耳から抜けてったんですけどそれからセックスするのは、なんか、うん、倫理観が多少飛んでてもシンコウミだからさ…公園で殴り合いかと思ったら急にレープし始めるのもシンコウミ式挨拶。その状況で勃つんか?あとトワくんの気持ちを代弁してもくれます、会って数日で。ありがてぇ話だな。今までの年月はなんだったんだろうね。わかんなくなっちゃった。別に必要ないならじゃあ数年一緒にいただの中学一緒だっただのの設定なくてよくない?藤枝が本命なんだし、そこだけ練ってれば周りは後からついてくる…筈だけど今時点でキャラ設定がめちゃくちゃ過ぎるので期待出来ない。練っても「都合の良い彼くん」しか出来上がらない可能性の方が高いんだよなぁ、ホントあの長々としたカウンセリングは必要だったのかな…モノローグで魅せろとは言わんがもうちょっとやりようがあったろう、というのが本音です。聞き齧りだけど「親ガチャ失敗して毒親持ちになった人間には藤枝√地雷」っていうやつ、多分毒親への解像度の低さより毒親から被害を受けてきた人間への解像度が低いところに拒否反応が出るんじゃないかな、と思います。あと誰が悪役か誰がそうじゃないかが明確でとても優しいですね。もうここまでくると他人事でしかないので最後みんなに「よちよち、よかったでちゅねー!」と褒められるために街を回るのはキツ過ぎました。どんだけ子供って思われてたんだよ…。


ルートの説明になってない、と思われる方もいらっしゃると思いますが、定番のヤツを定番でやりました(決して王道パターンとかそういうのではなく、どちらかというと青汁CM方式)って感じです。感情移入は他√よりしやすいかな、時系列が揃っているので。ていうかそもそも感情移入ってなんだろうな。共感という意味なら私はどちらにも出来ませんでした。しかしそれでも人間は青汁のCMで泣ける。私には青汁のCMと24時間テレビの違いがわかりません。そんな私にも優しい彼氏がいます。それで救われりゃどんなに楽か。



ということで短いながらも感想をかけたことは良いことと思います。なんでこんな文章がぐちゃぐちゃなのかというともう二度とプレイしたくないからです。抜き出したりするために不快な気持ちになりたくない。そういえば藤枝√はありとあらゆる方向で「泣かせ」にきます。でもそうした途端、何故かそれまでの文章の雰囲気も言い回しもいっきに「素人くさく」なることがあります。多分これを避けることが、文筆業で食べていく人間に必要な能力なのでしょうが、藤枝√は素人かと疑うレベルで「可哀想でしょ、ほら泣きどころだよ」というモノローグとダイアローグの満漢全席なので青汁飲めるひと推奨ゲームです。もしくは魚は捌けるけど鶏は殺せない人向け。いやはや「刀を鳥に加へて鳥の血に悲しめど、魚の血に悲しまず。 聲ある者は幸福也、叫ぶ者は幸福也、泣得るものは幸福也。」とは言い得て妙。

では。

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