2015.4

松永天馬先生の講義を受けてきました。

音楽は時間芸術なんだって。

以下センチメンタル懐古日記

先生にかまって欲しかったのにかまって欲しいと言えなかった高2の夏は明治大学のオープンキャンパスで情報コミュニケーション学部の案内を聞いていました。ローリーズファームで買ってもらった紺のセーラートップスにベージュのキュロットにサンダルを履いていた。保冷剤を配っていて、殴って潰すタイプのものが潰せなくて、汗がダラダラだった。情コミのガイダンスは結局なにを勉強するのかがわからなくて、日本文学やろうと心に決めたのでした。
そこそこに勉強して、塾の先生とお話して、夕方から夜はずーーーーっとインターネット。スカイプで知らないお兄さんと話す。youtubeで知ってる音楽から知らない音楽へ飛んでゆく。自称バンドマンのお兄さんに、あるバンドを教えてもらって、そこから経由してアーバンギャルドを知った。はじめて聞いたのは、スカート革命だった。ピコピコなってて、精子が飛んでて、可愛いと思った。
「はじめてスカートはいたのは真っ赤な革命起こった日」むかしむかし初潮を迎えた次の日に塾に行ったら、大学生の男の先生になにか変わった気がすると言われてひどく狼狽したことがあったから。このひとたち、あたしのこと歌ってるんだと思った。

高2の秋にははじめての彼氏ができたけど、わたしじゃないわたしに似ているわたしより優れた女の子の代わりだった。傷だらけのマリアを聴いた。掃除の時間、モップをかけながら口ずさんだ「個性的なことしてみたい個性がないから」。友達に「いま個性的なことしてみたいってゆってた!?!?!?!」てゆわれたの今でも覚えてる。

高2と高3のあいだの春休みは、新しい彼氏ができたけど、二股だった。わたしとメール交換してくれたけど、もうひとりの彼女と会ってる間はメールは帰ってこない。カラオケに行くと言ってた。田舎のカラオケ。高校生。自明。悲しくなりながら浜崎容子の思春の森を聴いた。

(中略)

大学1年の夏に新宿駅の15番線山手線ホームでよこたんを見た。恋と革命とアーバンギャルドの販促でタワレコをまわってる途中だったのだろう。生で、都会を、山手線から降りてきたよこたんはとても美しくて、綺麗で、綺麗で……。

大学2年の初夏に現代社会専攻の授業のあいだの昼休みに公開されたばかりのさくらメメントのPVを見た。


秋にはもうアーバンギャルドを聴いても昔みたいに救われなくなってしまったのはあたしがもう自分を少女と思い込むのも無理になったからかな。

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