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もう、がんばれない。

昨年、10年勤めた職場を退職してから、もうすぐ1年が経つ。
退職後、すぐ派遣として働いたのだが、半年弱の契約期間終了で
辞めた。まったく合わない環境で、まったく興味が持てない仕事だった。
こんなに合わないと感じたのは初めてだった。

いや違う。
これまでがむしゃらに、仕事家事育児?と生活をおくってきた。
すべてはムスメの存在があったからだ。
ムスメが家をでて(といっても仕送り&学費はかかるけど)
すっかり気力がなくなってしまった。これを空の巣症候群というらしい。

たぶん、まだムスメが小さくて、私が若かったら
合わない、という理由ですぐ辞めたりしなかったと思う。
飽きっぽい私でも、
それなりにがんばって、こなそうとしていたと思う。

派遣を辞め、2か月ゴロゴロと過ごし、
その後、職業訓練でWebの基礎的な講座を3か月受講した。
入校する前に、私は淡い期待を抱いていた。
Webの知識をつけて、なんらかの得意か好きを見つけて
自分のペースで働くことができたら、と。
「自分の好きなこと、得意なことで働こう」
「〇〇で稼いでいく」
そんな言葉に期待して、いい気になっていた。

でも、どれひとつピンとこなかった。
画像処理や、HPの言語を学んでも、
少しできるようになったことはうれしかったが
楽しい、とは思えなかった。
そうして3か月の講座は、好きとも楽しいとも感じず修了を迎えた。
ただ一つ、
PCを一日中触っていることは苦にならないことが、分かっただけだった。

講座のあと、有志で勉強会をするグループの説明会にも参加したが
自分だけ、どんよりした気分のまま、申込することができなかった。

失業保険をまだ受けられることで、求職活動もいまいち乗り気になっていない。一日中、お気に入りのドラマを観て過ごしている。
こんな贅沢な時間いっぱいなんだから
断捨離、とか、ていねいな家事、とかすればいいのにね。
(この言葉で、家事が好きでないこと、伝わるだろうか)

そんな中、とある求人に応募した。
家から割と近くのサポートセンターのパート。
PC業務メインだし、電話は苦手だが、決まった事柄への法人相手の問い合わせなら大丈夫かもしれないと、面接を受けた。

「お問い合わせ内容が多岐にわたるので、たくさん覚えていただくことがあります。1年かかって、やっと・・・という感じなのですが
(思っていたのと違った)と辞めていく方もいらっしゃるので最初にご確認させていただいているのですが、大丈夫ですか?」と最後の方に聞かれ
「自信はありませんが、がんばります」と答えた。

結果待ちだが、早くも気持ちはどんよりしている。
上記の合わなくて辞めた、派遣を始める時と同じ感覚だった。
先月も同じ求人があったようだし、ハードなのかもしれない。
筆記がさんざんだったし、結果がどうなるか分からないけど
もし通っても、辞退しようかなとさえ思っている。

仕事を通して、新しい知識を身につけるのはうれしかった。
できないことが出来るようになるのも、うれしかった。
周りの人の期待に応えられる自分であるのもうれしかった。
そうやって、どんなことでもがんばって、それなりの評価をもらって
働いてきたことを自負してきた。

でも、もう以前のような働き方ができない。
もう、がんばれない。

だけど
好きなことも、たのしいことも、よく分からないままだ。
自分らしく、自分のペースで働きたい。
そう思って安定して、恵まれたところから飛び降りたら
思い切り撃沈。いい年をして何をやっているんだ。
なんども後悔したけど、同時にもうあれ以上がんばれなかったことも実感。

ドラマの中のセリフから、ネットの中の言葉から
自分が見ないようにしていることを
なにかヒントをもらえないかと、時間が過ぎていく。

今日は「僕らは奇跡でできている」を繰り返し鑑賞。
自分の中の光ってなんだろう
このどんよりした日々も、「よかったな」と思えるようになるといいな。

スピリチュアルも、自己啓発も、キラキラもいらないから
自分に嘘をつかないで、いきたいなあ。

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