強くて優しい壁たち

実はあんまり自分に自信がない、いきなりだけど。

だからなのか、何か手を貸すにしても
私に同情されると腹が立つだろうか、不出来な私が中途半端なことをして迷惑をかけてしまわないだろうか。こんな私は拒絶されるのでは?
と考えてしまってスムーズにいかないことがよくある。
してあげたがりのくせに。

何かを褒められても、自信を持てないからか、素直に喜びきれない。
でもその様子を悟られたくないし褒めてくれたのに失礼だから、頑張って反応したり、茶化したりする。
ほんとは目一杯調子に乗りたいくせに。

自慢じゃないけど育って来た環境、特に人間まわりに関しては、かなり幸運な方だと思う。9割強はいい人たちと言えるくらい。
しかもみんな強みを持っていて、逞しい。頼りがいがある。
学校も仕事もなんの努力無く、縁や運で乗り越えてきた私にはない、立派な誇らしさがある。ふうに見える。
何でも何度もどんなときも、みんなは手を差し伸べてくれる。
強くて優しくてかっこよくて居心地のいい大きくて高い高い壁たち。
みんな本当に大好きだ。
彼らのお陰で今がある。とても恵まれた人生。

立派な壁を眺め続ける人生。

辛いことがあったわけでもなんでもない、人生イージーモードとよく言われるし、たしかにそうと思う。
自分に甘いだけ、弱いだけ、確かにそれもそうだと思う。
贅沢な悩み、恵まれているくせに。

ただ、恵まれているからこそ、自分にしか出来ないことがわからない。

私が頑張れたと思ったことも周りはなんら普通にこなすから、私は本当のポンコツなんだと思うしか、自覚するしかなくなる。
でも本当に恵まれているから、この不安定を吐き出したとしても、ワガママ、欲張り、甘い、そういう言葉で片付けられてしまう。

はやく立派になりたいもんだ。

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