情報商材

Youtubeでエンジニア系Youtuberの動画を見ることが多くなった。元々、情報処理を大学と大学院で学んでいたから。

エンジニア系Youtuberにも2タイプあるようで、インフルエンサーとして情報商材を売るタイプと技術があり自身の知見を発信するタイプに分けられる。技術のあるタイプのYoutuberは情報商材を高額で売りつけることに違和感を感じているようだ。私もそう思う。

大学時代に、GAFA+Mの会社(特定は避ける)を辞めて非常勤講師になった人が来た。その人の主張はベンダー資格(民間資格)を取れば、国家資格の情報処理技術者を取得できると主張していた。ベンダー資格を勧めたのは自分の出身企業と関係があり資格自体の合格率が高く指導をしやすいからで、国家資格の情報処理技術者を初めに指導しないのは、合格率が低くかつ非常勤講師に教える能力がなかったからだったと思う。その後、情報処理技術者試験に合格したら、ベンダー資格を取ったからだという論理で手柄を主張していた。

なぜ、国家資格の情報処理技術者にこだわったかと言えば、非常勤講師から常勤講師になるために実績を作りたかったからだろう。大学予備校でも大学に何名合格しましたとか、資格予備校でも何人合格しましたと掲載している。その仕組みと同じだ。

何もわからなかった当時は、真面目にベンダー資格を取得し情報処理技術者にも合格したが、経験を積んだ今ではベンダー資格に関しては情報商材と変わらないと感じている。資格や情報商材の物質的な面だけでなく、他人を動かして自分の手柄にしようとする姿勢が、インフルエンサーと呼ばれている人と被る。

当然そのようなビジネスモデルが、大学という組織で認められ続けるわけもなく、学内で居場所を失い追い出されたようだ。

何が問題かと言えば、情報処理技術者やベンダー資格が人生において役に立たなかったことだ。同じ苦労をするならば、英語を勉強するとか士業を取るべきだった。

今からやればとおっしゃる方もいるが、年を取ってくると体力と気力が落ちてくる。若い時の努力を先に活かせる分野に注ぐべきだったと後悔している。

情報商材はそれ自体に意味がない場合が多い上に、若い時の勉強時間を無駄にする。

若い人には同じ轍を踏んで欲しくない。

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