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ターニングポイントフェス(Cブロック)[ライブ配信]

さぁさぁ、見てきましたよ。本来はA〜Dブロックまであるのですが、時間の都合でCブロックのみ動画配信での観劇となりました。

①劇団とっても便利
コロナ下で演劇界にも自粛が求められ、公演を間近に控えた"とある劇団"が中止か続行かで揺れ動くという話でした。劇団のやや緩め?な名前には似つかわしくない洗練されたミュージカル劇がここでは繰り広げられていました。またミュージカルに有りがちな?回りくどい展開も少なかったので見やすかったです。

と同時に何かと排除に走りがちな"人に優しくない現代"なるものをそれなりに真面目に考えてしまった演目でもありますね。

印象的な場面としては大多数の非情さを感じたということで、役所の人間たちの歌声で劇団の座長の訴えがかき消されてしまう所と一人の劇団員がコロナ感染という虚偽の報告をするも、責める展開にはならなかったという所ですね。これはもう誰の責任でもないのですから…どうか人に優しい世界でありますように…と願いを込めつつ。

②無名劇団
現世で悪いことばっかりした為に地獄に永らく落とされていた4人+1匹が現世の大多数の人間たち(劇中では世間"様"と呼称。スゲェ皮肉w)の恩赦によりめでたく転生できることになったのだが、だが地獄と現世を繋ぐ迎えの車には4人しか乗れなかった…!!。さて誰が残る??って話でした。ちなみに罪状は一昔前の官官接待とアイドルの整形、悪ふざけでのネット拡散、不倫でしたね。結構各時代を網羅してる笑。こういう作品好き笑。

バッシングという名の数の暴力でしかない世間"様"とその身勝手さに怒りつつも屈服せざるを得ない登場人物たち少数派がひたすら哀れなのですが、ただ、この登場人物たちも負けず劣らずやることがセコいのでなんだか可笑しくて笑っちゃいましたね。

印象的な場面は28歳の詐称の事実と不倫の女性の"女の執念深さ"を表した所でしたね、天城越えか、夜桜お七の世界みたい笑笑。

③VOGA
内容としては、明確に筋書きが示されていないこともあって正直わかりませんでした。難しい。ただ想像の範疇だけで言うと、劇中の"ロボットのような歩み"と"欠けた言葉"からは失われた個性みたいのを想わせました。個性、個性重視言いますけど、社会に出たら日常生活って基本そんな感じですから、埋没ともいいますかw

印象的なのはやはりその美しい動きそのものですね。彼らの身体能力みたいのはこれはこれで独特の世界観を形造っていた様に思います。

④May
とあるサラリーマンの男が毎朝出会う男と毎回挨拶を交わしている間に親しくなり、一緒に世間話をする仲にまでなったのだが、その毎朝出会う男の正体は実は幽霊だった!という話です。演劇作品だから良いけど現実にあったら確かに怖いですよねぇ笑。

コロナの陰性、陽性の疑いだけでパニックに陥ってしまい、疑心暗鬼の末に差別などの行動に走り、エスカレートしてしまう昨今を暗に批判したような内容だった様に思えました。

なので印象的なのは、あれだけ親しくしていた2人の男の仲が急激に冷え込んでいく様。人間の奥底なんて所詮そんなもの…と思いつつ、無理矢理引き裂かれたかのようであれは悲しすぎましたね。

⑤リリパットアーミーⅡ
こちらは2作品でした。

コロナで不要不急の外出を控える様に言われホテルの一室で大人しくしてる"とある"政治家と秘書の話。この政治家のかなりピント外れな唯我独尊ぶりとそれに「ボソッ」とさり気無くツッコミ入れる秘書の攻防が笑えました。

もう1つの作品はスクランブルニュースが5局あたりで同時に流されてそれをリレー形式で繋ぐというものでした。全部違うニュースなのになぜか1つのニュースの内容みたいになるのが驚き。そしてその"ちぐはぐさ"みたいのがまた笑えるという。繋ぎ方がとにかくスムーズ。チャンネル変えまくったあの時の感覚に似てるかも?ですね笑笑。

なお、ここで印象的なのは「お散歩券」w(←そこかよw)かつていっとき話題になったものの結果として廃案になった「お肉券」とか「お魚券」とかを想わせましたのでね笑笑。

短いですが終わります。またいつかどこかの劇場でお会いしましょう。


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