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好き!に理由なんかない

私は40代女性だけど、落語・浪曲・講談を聴くのが大好きで、精神的に一番落ち着く

そういうと9割がた「渋いね」と返ってくるけど

きっかけは落語を題材にした『江戸の青空』という演劇を見に行ったことだった(柳家花緑さんも出演されていた)

そのお芝居を見に行くにあたって、まだ落語をちゃんと聞いたことがなかったので、少しでも知っていたほうが楽しめるかな?と思った私は「落語入門」という本当に初心者向けの本を買ってみた

もともと時代小説を読むのが大好きだったので、おもに江戸時代が舞台というのも全く違和感なく、この本のおかげですごく興味が出たので、ラジオで落語番組を探して聴いたり、実際にホール落語に足を運んだりしているうちに10年以上経ち、今では「東京かわら版」という演芸専門誌を定期購読するまでになり、そんな中でもれなく浪曲と講談にも出会い、今に至る

先日70代の男性とそんな私の趣味について話す機会があり、「浪曲なんて昔変なオヤジが銭湯で唸ってたっていう記憶しかないし、講談なんて全く分からないなー」「変わった趣味というかなんというか・・・」と言われて「そうですよねー」と、特に言い返せず愛想笑いする私

その後「博士ちゃん」というテレビ番組で、10代の子が昭和歌謡を語っているのを見て“自分が良いと思えば年齢や性別を超越するもんなんだな”と思ったと同時に、私自身も“10代だからコレが好きだろう”とか“70代だから演歌や民謡がいいだろう”などと、今まで何となくのイメージで勝手に決めつけていたかもしれないと思い直した

まわりの同年代に話が合う人がいないような趣味を持っているそこのあなた!いまそれが好きなあなたは決して「変わった人」じゃない

だって好きなんだもんね 好きに理由なんかない

10代で演歌が大好きでも、80代でガンガンのロックが好きでもそんなの人それぞれなんだからそれでいいではないか 他人がとやかく言うことではない、というか他人の好みに関して勝手に踏み込んではいけないよね

私も一方的に決めつけないで、これからは「良い趣味ですね」と言うことにしようと思う

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