no.05-05(end)

AM7:38   日曜日   〖里山予定地にて〗
スポッ  スポッ  スポッ
「はー 重機…いらないね~タマ居ると」
 「私重機だって事?失礼ね~元モデルよ~」
 と言いながら、杉抜いてる…とうとう、山一個買えた!で、整備しなきゃあ♡で見てみると、杉だらけ…地面まで光が届いてない…環境学の先生訪ねたり、本読んで愕然!てなわけで~杉減らして、広葉樹植えて、林道も整備して…南側、今ガレージのあるほう、ログ建てられるように、木のあいだに造成。田んぼも畑も欲しいので、用水池に調整池2つは無いと…リョウジが、太陽光発電と水力発電、風力発電所、リチウム充電池での蓄電したいとのことなので、その整備も、…忙しい!人足りないかも…
  「タマ役に立つけど、土日だけだから…重機レンタルしないとね~」
  「ほう…その重機の名前はタマにしよう…そうしよう」
  「ローズちゃん…こっちにおいで。おいで。」
  「いや…いや遠慮するでござる。」
  「可愛がってあげよう。」
 抜いた木の先に、ローズのオーバーオールのストラップ引っ掛け、垂直に立てる。
  「ひーっ 全面撤回します。スレンダーな綺麗なおねーさん~」
 声が、段々遠ざかる。楽しいかもこの2人ホント姉妹のように、じゃれてる。まだムリしてピエロしてるんだろうけど、しないよりまし。浄化しようとしてる。それを眺めるカオリとマナブにこやかにまあゆっくりねと思ってるのだろう。
  「タマねえ~トーイーレー…ここでしちゃうぞ~おろせ~」
  「2mおろしてやろーか!」
  「アホ!ここで漏らすぞ~早く早く!」
 降りてから、お花摘み…ほんとうだったのか。
    「タマねえの馬鹿~ほんとに…膀胱炎になったら、訴えてやる!」
「ワリー5分貸すから許せ!」
  「8分!」
  「キス無し5分!」
  「アーイ トキーここ座って~」
 私が商品??ローズが胸の中にいて、キューット抱きついてる。コレ…私の意志は?手洗ったか?しかし、たまによく似てる。つい反応してしまいそう……
  「ぷはーっ…充電終了!タマねえ~汗臭くて良いよ~」
  「そうなん?いく~私も充電!!」
 あんたたちは、EVcarカヨ!私は電気すていしょん?
  「あー!こんな場面で、止めれば時間倍使えるね‥」
  包帯で参加できないイツキが、ノー天気に言う。
  「それ、知ってるしやったことあるけど…辞めた。」
  「なして?」
  「止まると、固まるんだ~水も土も、人はそのまま持って移動できるけど、あらゆる攻撃効かない。海の波なんて、コワいよ~土も掘れない。それ以外出来ることあるけど…疲れるし。私達生身の人間だから。何ならイツキやってみる?」
  「トキ寝てて良いから、平日やってよ!ボクの骨折治るの早くなるかも…」
  「ああ…そっか!試しに、1日12時間位伸ばしてみる?1ヶ月で治るのかな~?」
AM5:58   月曜日   〖茶山花〗
 「ボクは長く感じたけど、一般でみると、1ヶ月と5日で退院できた♡気持ちよい!あの医者の顔、トキにも見せたかったな~」
 ブンブンと腕を振るイツキ。嬉しそう~。
 「ふぁ~。私、寝過ぎ~あっという間にロールプレイングゲーム攻略したブロガーになっちゃったし、本も、メッチャ読み倒した。止めちゃうと、以外とヒマで退屈なのがよーく解ったよ。もーやらない!」
  「もう1ヶ月!リハビリ付き合って~筋肉が…体が重いんだ~」
  「やだよ!他の人と同じルールで苦労しなさい。気まぐれモーニング一つ…」
 カウンターの中、タマがストップウオッチを今止めた。
  「ハーイ!トキは“考えんの面倒だから適当に作って。解ってんでしょ私の好み”で~イツキは“ムサシ”だね~毎度あり!」
 カウンターに乗っかり、手のばして、タマの手を握る
  「わー久々に朝にきて忘れてた!タマ様お願いします!ムサシだけは……」
  「ルールはルール。1575円用意して座ってな!」
       カランコロン
  「グーッド  モーニーング エブリバーディ!」
         シーン…
  秋のはじめ。爽やかなこの頃、朝夕は、涼しいが、日中は暑いそんな季節にあって、-35℃級のサブイ風が吹く…マナブのせいだ…
   「返事~リピートアフターミッ!」
   「……モーニ……」
   「あること無いこと、根ほり葉ほり調べて、逮捕するぞ~あー道に出て、チョーク無駄遣いしちゃうぞ~」
  「もーにん!!!マ!ナ!ブ~!」
  「いーね!やけくそ気味の元気!月曜日だ…気合い入れねーとな~ やんちゃも少しは良いけど、俺達働かすなよ~特にトキ!  てかイツキなんのパフォーマンスだコレ?」
  「おいしいおいしい、ムサシを待つポーズだって」
  「やべっ、ワンコインモーニング一つ!」
 カウンターの中から、舌打ちの音が聞こえてる。
  「ハーイ!”警視総監賞の金一封と同じ金額のモーニング“一つネ~………チッ!」
  「タマはホント頭の回転速いな~イツキも見習えよ!若いのに頑固でさ~頭柔くしなさい!って、それ観察してるとオモシレーケド」
  いい加減ちゃんと椅子に座ってるイツキ。
  「いいんです!ボクはコレで。マナブさんにくっついてるボクは、コレくらいの方がいいでしょ?
適当で、行き当たりばったりで、思ったこと、オブラートに包まず、拡声器で言葉にするような人には…ねートキ?」
  「んだよ~じゃー他の班行くか?いや、ダメ~お前俺のおもちゃだから。……まー……復帰できて良かったな…」
 私を挟んで、カウンターの椅子に座り、イツキのいない壁をみる。
  「まだ気にしてんすか?ぼくが言い出して、骨折した。そうでしょう?マナブさんの言ったよね、拳銃抜けって。自己責任ですよ。」
  「別に…気にしちゃいねーよ。生きてて良かった。それだけだよ…お前死んだら、分骨して貰ってよ!山で隠居しようと思ってたんだよ。てか、うちの班…誰も死なせたくない!それだけだ…」
「マナブさん。今なら、僕に勝てますよ!仕事終わったら組み手付き合って下さい。トキもね!良いじゃない!生きてたし!コレから元に戻さないとね~」
  「おはよーございます!マナブ兄どいて!そこ私の場所」
  タマがジロジロ湿度高めに、ローズを見る。
   「あっえーっと…おはよ…んー今日も可愛いじゃねーかナー……トキ!ナートキってば」
 席を譲りながら、ローズの目を見ずにテレながら…初恋の相手のようだ。
  「なぜ私に話し振る?子供好きなんじゃ?マナブが言いあぐねてる姿は気色悪い!いい加減慣れなさい!ってかローズは朝から、ひっつきすぎ~」
 隣の席が寒そう…私の膝の上にまたがって胸に顔埋めている。
  「っぷっは~タマの匂いもする処が、ジェラシーだけど…んーフル充電完了!仕上げに…ん~」
 とがらせた唇…めっちゃ可愛い…タマ居なかったら私、条例違反してると思う。タマそれ…
  「お待たせ~ローズ~御注文のハバネロ75%よ~どーぞ」
 私…目痛い。ふっと膝の上が軽くなる。あれ何のダンス?キレキレです。唇に、チョンとつけられたハバネロのパワーだ。拭いたり、水飲めば良いものを、何たくらんでんだか…
  「ハハ、トキの唇盗もうとした罰よ~ホラー床に寝てないで、水飲めば?うわっ!やめ!!痛い痛い!」
 狙いはそれでしたか…水もって助けにしゃがんだところで、タマの首に腕巻き付けて、熱いキス……あーあー忙しい朝じゃなければ和む風景ですが… こんなローズですが、2週間に1回、タマと私のHの間に入ってくる…
  「ごめん…どーしても体が疼くの…こんな事2人にしか言えない。お願いイかせて…」
 と、私の部屋にやってきた。タマとしてる最中だったので裸にガウン…どーもエッチな匂いプンプンらしく、玄関先で靴も脱がずに自分で触っている。仕方がないので、タマが靴脱がせてお姫様だっこして、ベッドへ
  「約束一つ…こんな時、トキと二人で逢うな!だったら、しょうがない…してあげてトキ…」
  「約束する!イケないの…うっんー自分じゃ!ハウッ入れてくれないと、アアッダメなの。ちょうだい…ヤダ何?怖いぐらいおっきい…して!掻き回して!」
 30分後…うつむいて泣いてる。
  「ごめんなさい…ごめんなさいでも、おかしくなりそうだったの。今スッキリしてるけど、オナニーじゃイケないの…バイブもローターももってないし。でも、」
 スッポンポンの3人。タマと私の間に、ローズウットリした顔で私に抱きついている。コリコリの乳首が腕に感じる…手のばして私の私に触れてる…
  「トキ…凄いね…忘れられそう。あの屋敷の出来事。やっぱり、タマから奪いたい!」
  「あー 仕方なく貸したのに!返せ!モーイーだろ!…」
 この後、6回も…2人で…コリャてーへんだ。ローズも、頑張って我慢しているが、キッチリ2週間後にやってきた。期せずして、12歳と19歳の美少女と3P…ついこの前まで、童貞だったのに、この変わりようは…したい盛りなので、私は嬉しいが、顔に出さないように…そんなこんなで、2人のバトル激化してます。
AM8:21   土曜日   〖里山予定地&ガレージ〗
コツコツ作っていた田沢宅が、住めるようになった。当然ガレージ付き。CR-Xも見つけた。エンジンは別に1.6Vtech良さげなのリョウジがポンコツやから探してきた。
  「あー腹が目立つ。つなぎって……工具もホレ!KTC!懐かしのミラーツール。ネットでパーツも揃いつつあるし~ばらし始めようと…」
  とっても聞こえるように、独り言を言ってる。ここは一つ、マナブの意志は無視して、家の中を見学しよう。ローズのみ緊張気味。街での用事も済み、ここへ移動の時期である。
  「あー久っ!ローズ…ちゃん…コーラ飲む?」
 カオリも緊張気味。前よりは、単語が多いかな?てか畳だ畳!3人で転げ回る、良い香りだ~
  「道場ぐらいだもんな~良いもんだ畳。ローズぐらいの歳だと…みたことある?」
  「あるよー茶室学校に有ったもん!でも、こんなに植物臭いのは経験したこと無いな~前の街のアパートも畳有ったし。」
などと話していると、ダイエットコーラと、妙に可愛い焼き菓子、市販でみたこと無いから…
  「もしや…真面目な料理の答えはコレ?」
  コクンと頷くカオリ。
  「真面目で、融通きかない。理科の実験の様な料理。なのに、何故か人の心をワシつかみにする料理。」
 サクフニュ!
  「美味しい!……どうやって…作るの…?」
  「おいで、分量だけ間違わなきゃ。簡単。やってみよ」
  「えっ…ぅ・うん…教えて」
 超ぎこちないけど、2人っきりにしてみようと、そーっと部屋を出る。
  「あー疲れた!車イジルって、たのしーけど疲れるな~っと。やさしーひとなら、手ー貸してくれるよな~っと」
 素直じゃないので、またスルーして…平屋で、ガレージから直で、8畳の和室、奥にキッチン。その奥別棟で風呂…この風呂壁開閉できて、露天風にもなる。渡り廊下の途中、左に折れると、トイレ。ややこしい造りだ。ガレージだから屋根が高い。ってことで8畳の上ロフトに改造中。ローズの部屋にするつもり。完全防音らしいけど…イジルの好きな人ならついて行けそうだけど…ローズはどうでしょう。
 奥から、きゃっきゃっと声がする。楽しく作業しているらしい。
  「楽しそうだな~良かったな~タマさんもトキオさんも、キャッキャッとはしゃげる事したくないかなぁ~今なら、やらしてあげても良いけどな~」
  「ハイハイ、一言素直に言ったら、つなぎ来ても良いけど…じゃないと、散歩に行こうかな~」
  「別に、手伝え!とは言ってないけど~つなぎ似合いそうだよな~2人!着てみる?なな!着てみようよ~」
  「タマ~上の方、炭焼き小屋と窯作るらしいから、見に行こうか~ため池も掘ってるよ~湧き水出てる所に作るって。」 
  「イジメるなよ~泣いちゃうぞ。泣いちゃうってば…手伝ってくれないと、ここで寝転んで、手足ばたばたさせて泣いてやる。いいのか?良いオッサンがばたばたしちゃうぞ!しちゃうぞったら。」
  「おーい…カオリ!ローズ!面白いもん見れるぞ~街では泣く子も黙った後笑う田沢班のチーフが、今から“ダダをこねる”実演してくれるって~」
  「カオリ~ダダをこねるって何?」
  「小さい子が、デパートのおもちゃ売場とかで、床に寝て、脚をバタバタさせることよ~ローズ何時もやってるじゃない?トキをネタに、タマにしてることも、そう見えるわ」
  「そ そんなこと…で、マナブさんがするの?みたいみたい!早くやって!」
 カオリとは、打ち解けてるようだ。で、マナブに4×2の熱い眼差しが…ゆっくり横に…仰向けに…
  「何だよ~皆で追い詰めて~付き合ってよ~トキ!タマ!CR-Xで一緒に遊ぼーよ!」
  あーあー…ホントにやってる…腹が揺れてるし。この人部下から人気あるの解るような気がする。カオリは苦笑い。ローズは…隣で、真似してるし!
  「コレ気持ちいい!あータマの馬鹿~トキ独り占めして。トキもバカバカ~優しくて、カッコいいのに、タマばっかみて~奪ってやる!」
 2人して、子供の様な笑顔で、目を見合わせてまだ続けている。
  「ローズ…ちゃん!良いぞ~3段クラスのダダのコネ方だ!いいかい?君は良いんだよ…もっといろんな事に怒って。だだこねて。無理していい子になる必要はない。ここの皆は君の幸せを願ってるんだ。でも、まるっきり他人だから、言ってくれないとわからない。俺だってこんなに主張しても…ホラーまだつなぎ着てない!な~だから、こーやって」
 またバタバタ手足を動かし始めた。ローズも仰向けで、笑ってるけど、鳴きながら…
  「バカ~…ホントなんでボクばっかり……無理やりされたり…父母殺されたり…でも、ここで良かった。まだ素直に慣れんけど…」
 少し、吐き出せたかな?マナブのピエロ役の時給替わりに、手伝いますか?
  「知ってる?僕はココにいる!台所にいて飯作ってる間に、出番が無くなりそう~いつ……」



 

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