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イラスト覚書3

ほぼ自分用イラストメイキングその3です。イラスト制作を再開してもう少しで1年、できることがだいぶ増えました。

使用ソフトは依然としてFireAlpacaです。


ラフ~線画

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大まかな構図と人物のポーズを決めていきます。

頭には通常横方向の線を2本入れています。おおよそ下の線は眼窩の下側に当たる部分、上の線は眉のあるおでこの出っ張りにあたる部分で、後からこの間に眼を配置します。

ずっとミシェル・ローリセラ『モルフォ人体デッサン』を参照して練習していたので、キャラクターの身体の素体は卵型の肋骨+鎖骨を起点にしてとるクセがついています。骨盤~下肢はいまいち理解しきれていないので今後の課題。

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ラフです。前景として草花をつけくわえることにしました。今見ると建物の構造を意識しないまま描いていて、内側の描写がおかしい…。

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ペン入れした状態です。線画に使うペンにはブラシ用の画像を使用してわずかに風合いが出るよう設定しています。下記の画像参照。筆圧補正はやわらかめ。

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ブラシの画像自体をどこでDLしたかはわからなくなってしまった…。

いつもA4、350dpi(4092 x 5787px)で描いているのですが、このときキャラクター周りは12ptで比較的くっきりと、周辺部と背景は10~7ptであっさりめに/主線をあえて閉じず切れ切れに描くと全体に少しメリハリが付きます。

塗り

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下塗りをします。深い青緑と藍色の2色をベースにして、不透明度50%くらいに設定して適当に色を混ぜながら、またテクスチャ感のあるブラシを使いつつ、全体の明暗を決めていきます。

色塗り用のレイヤーは線画の下に敷いています。

この絵のキャラクターは https://note.com/1969_haruk/n/n512ab6c5535c と同じキャラクターで、世界観を共有するファンタジー創作の一部です。雰囲気に統一性を持たせる意味もあって、夜の色は引き続き青緑をベースにしています。

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色を置きました。

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彼の赤毛がちょっと浮く感じだったので、マントを青くしました。バラもいまいち目を惹かなかったのでもう少し濃いめの赤に。線画の色をとこどころ薄くして塗りとなじませています。

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髪、鼻、指先、マント、バラにすごーく控えめにハイライトを入れます。これだけで月光の感じが出て全体にまとまりが生まれる気がします。

加工

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こういうグラデーションを作成して、ソフトライト、不透明度72%のレイヤーとして絵の上に敷きます。

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明暗のコントラストが強調されます。

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古紙系のテクスチャを2枚敷きます。1枚目はオーバーレイ35%、2枚目は除算34%ですが、これは毎回決めているわけではなくて絵によって変えます。この時全体のバランスが取れるように様子を見ながら、テクスチャを部分的に薄めたり消したりしています。

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こんな感じで完成。

https://www.pixiv.net/artworks/86022394

彩色と加工についてむちゃくちゃ参考にしているのがビー・エヌ・エヌ新社刊『キャラクターをつくろう!CG彩色テクニックvol.7』で、これには安倍吉俊さんによる3点の作品のメイキングが掲載されています。たとえばテクスチャを部分的に消したり薄めたりするといいとか、絵自体がいちど完成した上でテクスチャをのせないとごまかしている感じになってしまうとか、デジタル作画ソフトとの付きあい方とか、とても学ぶところの多い本です。



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