見出し画像

年末ジャンボ宝くじの1等と前後賞が当選した場合の正しい受け取り方

おはようございます。今日もお疲れ様です。

昨年の1月2日に母親が逝去しましたので、新年の挨拶は控えさせて頂き
ます。

いつも、殺伐とした政治や新型コロナウィルス、金融機関やカード会社等の不始末ばかり投稿していますので、ここで少し、夢のあるお話、というか
肩の力が抜けるお話を。

1.年末ジャンボ宝くじの当選番号が、昨日発表されました。

1等と前後賞、合わせて10億円が見事当選したそこの貴方、誠におめでとうございます。

・・・まぁ、1ユニットあたり22人、世の中の誰かには当選したのでしょうが、10億円の当選確率は2千万分の1だそうですから、その人が私の投稿を読んでる確率もさらに少なくはなりますが。

私の最初の勤務先の同僚で、ヨーロッパで客死してしまった、ミッシェル・ポルナレフ(古)と同じべっ甲メガネをかけていたミッシェルT田さんが、
生前、「宝くじは夢を買うものなのよ~」と主張してましたが、2千万分の1になってしまうと、もはや夢すらも買えない確率です。

1等と前後賞、合わせて10億円が残念ながら当選しなかった貴方と、買ってないけど今年はまだ決めてない貴方は、仮に当選しちゃったものと想定してお読みください。

当選金を受け取る手続きに行く日は1月8日から1年間と、その期間が始まるまであと1週間もあります。それまではハラハラドキドキ、手許にある当選した宝くじが、夜中に泥棒に持っていかれるんじゃないかと、眠れない日々が続いてしまうこと、誠にご愁傷様です。

そんな貴方のために、以下、私の知ってる限りの知恵を書き連ねますので、今日一晩位は、安心してお眠りください。

なお、抽選会場が、まさかの勤務先が入っているオフィス棟がある
東京オペラシティのコンサートホールだったとは、私も迂闊でした。(笑)

去年までは事前申し込み制で無料で入場でき、抽選の後で有名な歌手の方が歌ったりするそうで人気だったそうですが、今年は無観客で実施されたそうなので、知ってても行けませんでしたが。

抽選の結果、「おおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!当たってる!!!!!!!!!」と叫んだそこの貴方、改めておめでとう
ございます。
あまり大きな声で叫ぶと隣の家とかに聞こえてしまいますから、気を付けて
くださいね。

1月8日に急遽休暇を取って、全国のみずほ銀行の本支店で受け取ることに
なります。
人生の一大事ですから、もちろん休暇とりますよね?
だって、銀行に行くということは、平日お仕事ある方は、休まないと
いけないのですから。

おまけに、1等と前後賞合わせて10億円当選したのですから、ここは支店
とかではなく、本店に行っちゃいますよね?なんとしても休暇を取って。

ご参考までに、みずほ銀行の本店は、千代田区内幸町にあります。

画像2

この角度でいうと、右側にちらっと写ってるのが東京電力本社ですね。

なぜ、みずほ銀行なの?と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょうが、
みずほ銀行が、その前身である第一勧業銀行、さらにその前身である
日本勧業銀行から、宝くじ運営業務を単独受託しているからです。

え?私がもし当選したら、お前も本店に行くのか、ですか?
私だったら、同じように考える人が他に最大20人位居るので、みずほ銀行
宝くじ部の応接室がすぐ満杯になってしまい、場合によっては長時間待たされてしまうでしょうから、そこには行かず、最寄の支店に行きます。
後述の通り、単純な手続きだけだからです。


2.10億円の「量と重さ」:持って帰れる大きさではありません。

次に、私自身の経験から。

経験と言っても、残念ながら当選した話ではなく、巨額の現金を扱った経験からですが。

社会人1年生の時、某外国為替専門銀行の大阪支店に配属されたのですが、半年経って配属されたのが、「本出納」という業務でした。

銀行にとって、現金というのはそれ自体で事業価値を生み出すものでは
なく、預金者や口座保有会社のニーズにより、必要な現金だけを払い出し、
毎日受け取る現金は、翌日の支払いに使う分を除き、日本銀行の本支店に
持って行って自分の銀行名義の当座預金に入金し、為替の決済資金に使ったり、余剰資金を運用します。
あ、いきなり専門的な話をしてすみません。
とりあえず、銀行の支店に強盗に押し入っても、現ナマがわんさかあったぁ、なんてことは現実にはあまりないのだ、と覚えていてください。

ちなみに、私の母親も、東京都立竹早高校を卒業後、日本相互銀行に就職
して、任された仕事が本出納でした。
午後3時に窓口を閉めた後、各部署で現金残高を必死に数え、本出納に報告し、本出納も手持ちの現金を必死に数え、地区母店に送る分を警備会社の
現金輸送車に託送して、すべての残高が1円でも合わないと、支店全員が
原因を見つけるまで帰宅できないのですから、大変重要なポジションです。
支店の本出納業務を一人で任されていたのが母の自慢でしたが、私の配属
された部署では上司以下私を入れて5名のチームで、つまりは業務量の違いだけなのだな、とすぐに理解しました。

ローレルバンクマシン株式会社製の紙幣封函機を導入していましたので、
大量の紙幣はそれに投函すると自動で数を数えて帯封をつけて出してくれますし偽造紙幣も同時にチェックできるので、重たい大量の硬貨の運搬とか、封緘した山の様な紙幣を日銀の大阪支店に運び込む仕事は、男の私の役目でした。

今から36年前の1984年(昭和59年)、ちょうど、一万円札の肖像が、聖徳太子から福沢諭吉に切り替えられつつある時でした。

「大量の紙幣」は、金融機関で働いてない皆さまに、具体的にイメージしてもらうのが難しいのですが、もしお時間と交通費が出せるなら、東京・北区にある国立印刷局の工場に見学に行かれることをお勧めします。

東京以外では、小田原・静岡・彦根にも工場があり、いずれの工場でも
「1億円の重さを体験しながら記念撮影ができるコーナー」がありますので、

が、あいにく、現在はコロナ禍の影響で、見学が中止になっております。(泣

仕方がないので、画像でご覧ください。

画像1

ネットからの借り物の画像ですが、この女性が大口あけながら持ち上げて
いるのが、きっちり1億円分の1万円札で、重さは約10kgです。
1万円札が、1万枚入ってます。
10億円は、1万円札10万枚ですので、これを機会に覚えておきましょう。

1億円だったら、それこそ手提げ袋にでも入れて、女性でも一人で持って
帰れる大きさ・重さなのですが、これが10段分、つまり10億円分積み上げられたら、一人で持って帰るのは不可能です。
重さ、100kgですからね。

1等と前後賞合わせて現在の10億円になる前、2012年のサマージャンボ
宝くじで一等4億円が始めて設定されたとき、私は「ああ、これで宝くじの当選金が一人で持って帰ることが出来なくなる時代になったな」と感無量であったことを覚えております。

・・・まぁ、持って帰れなくても、みずほ銀行に口座持ってればそこに入金してもらえば済む話ですし、みずほ銀行に口座がなくても、振り込み手数料を払えば自分の銀行の口座に振り込んでももらえる筈・・・です。
「振り込み手数料がかかってしまいますから」と、みずほ銀行に口座を開設することを、強く勧められるんじゃないかとは思います。

また、家族とか、心から信頼できる人に同行してもらって、複数で運べば
なんとかなるレベルでしょうが、例えば自宅に持ち帰っても、それこそ
いつ泥棒に入られてしまうか、心配で仕方なくなることでしょう。

「自宅に大量の現金らしきものを運び込んでいる」ところを、悪意ある人に目撃されたかも知れない、と思ったら、ともかくその現金を使うまで、気の休まる日はないでしょうね。
その結果、結局自分の口座がある銀行に預けに行くことになると、結局同じことです。

もし私が、1等および前後賞10億円当ててしまったら、みずほ銀行の支店に行く前に、その支店に一度行って、当選したことは告げずに「貸金庫は
申し込みできるのか」聞いてみます。

だって、通帳やキャッシュカードを万一紛失したり盗難したりしたら、大変なことになってしまいますからね。
それだけでも、みずほの人は、「あ、この人、当選したな」と勘ずくでしょうけど。
そしておそらく、その支店に口座開設は必須でしょうから、1万円くらい
持って行って、それで開設手続きをしてきます。

他の支店で口座開設したときは、当初預け金ゼロ円でも開設してくれましたが、ここから送金した途端に、100万円以下の金額がゼロでなくなってしまうのは、通帳の見た目美しくないですから(笑)

キャッシュカードは作りません。
ここからお金を出すときは、必ずいったん別の支店に必要な額だけ振り替えて、そこから引き出します。

キャッシュカードやインターネットバンキングで、1日に引き出せたり送金できたりする金額の上限設定も、見直しが必須です。


3.巨額の入金があると、発生する異次元体験

結局、1等および前後賞の当選金10億円を自分の銀行口座に振り込むのが
妥当、という話になったのですが、それが実行されるのは、みずほ銀行で
受け取り手続きをした当日ではなく、少し日数がかかってしまうそうです。

具体的には、最大1週間だそうです。

そのあたり、先週あたりYahoo!ニュースで紹介されてた記事に言及されて
います。

もし宝くじが当たったら、まずは当たりくじを持って銀行の窓口に行きます。そして銀行で本人確認をしたあと、1千万円以上の高額当選者だけに渡される「その日から読む本」が渡されます。
この本は、大金を持ったことがない人に向けて、お金の保管方法や、まずは落ち着こうとか、使い道をしっかり考えよう、といったことが書かれています。また、当選金はすぐには用意できないので、数日~1週間後に振り込まれることになります

本人確認をするということは、具体的には、運転免許証とかパスポートとかマイナンバーカードとか、住所と名前が判る確認資料を持参して、みずほ
銀行に自分の個人情報を開示する、ということになります。

みずほ銀行は、税務署に報告義務があるのですから、仕方ありません。

あ、あと、印鑑も受取書に捺印しないといけないそうです。

そして、入金された途端に、異次元体験が始まります。

私、その昔、父親が死んだ時に財産分けをしたのですが、10億円の100分の1の1,000万円が自分の三菱東京UFJ銀行の口座に振り込まれたすぐ翌日、そこの投資信託部から勧誘のメールが送られてきました。

その100倍とかの入金金額になると、もうメールだけでは済まなくなると
思いますね。
電話もかかってくるだけでも済まず。

当選者の貴方が男性の場合、ある日貴方が自宅を出た途端、ハイヒールの
かかとが折れて困っている絶世の美女が微笑みかけてくるとか(笑)

行きつけの飲み屋に行ったら、「あら~、素敵な方が居る」と半分酔った
感じの、またも絶世の美女が、生まれてからついぞ言われなかったような
評価をしながら横に座ってくるとか。

当選者の貴方が女性の場合、駅のホームで電車待ちをしてたら、急に
ぶつかってきた人が居て転落しそうになったのを、「危ない!」と叫んで
腕をつかんで助けてくれた人が超イケメンで、おまけに実はそいつらは皆
グルだったとか(笑)

それでなくても、お金のリテラシーを十分に持ってないと、いろいろ厄介な目に遭う可能性が増えてきます。

突然金遣いが荒くなって当選がバレてしまったり、他人に当選したことを
言ってしまったりすると、欲にまみれた人たちが群がってきます。そして
それが災いの元になることもあります。
アメリカでは、「デート中に買った宝くじが当たったんだから、半分は自分の権利だ」と言って、彼女に訴訟を起こされたり、当選金をめぐって兄弟間で殺人未遂に発展したりするケースもあるといいます。
お金のリテラシーがない人がいきなり大金を手にすると、そのお金をめぐって災いが起きやすくなりますし、安月給が馬鹿らしくなって仕事を辞めて
しまえば、その当選金を食いつぶしていくだけの人生が待っているかもしれません。

アメリカで起こることは、残念ながら日本でも起こり得ます。

ただ、もし当選者の貴方が独身だったら、別に、その当選金を食いつぶしていくためだけの人生を選択するのは、当然貴方の権利ですよね。

そんなこと、人から指図されることじゃありません。

10億円あったら、毎年2,000万円使ったって、50年かかるんですから。
←ネットでも散々流れてた、ジャンボ宝くじのCMからのパクリですが。

もちろん、理想の相手を見つけて結婚し、幸せな家庭を築くことも可能ですよ。
10億円の使い方さえ、間違えなければ。


ちなみに、当選金の振り込みに最大1週間かかるのは、その間に身元確認をしているんじゃないかと勘繰ります。
税務署に、虚偽の報告をする訳にいきませんからね。
これで貴方の個人情報は、税務署のリストにも載ることになります。
貴方の地元の税務署の方が、皆、公明正大な公務員さん達であることを祈ります。


4.宝くじを共同購入したことに出来るの?

一方、当選者の貴方にあらかじめ家族がいらっしゃる場合、当然に相続税の心配をしないといけなくなります。

ネットで検索すると、「宝くじを共同購入したことにするための方法」が
出てきます。
例えば、共同購入することを、家族間であらかじめ合意したように
見せかける合意書を急遽作成して、日付は実際に宝くじを購入した日付に
しておくとか。
みずほ銀行に家族全員で行って、その合意書に記載されている割合通りに、各自の口座に振り込ませるとか、相続した場合にかかる相続税を節約する
ための方策がいろいろ出てきます。

これって、有効なのでしょうか。

結論から言うと、その方法に税務署のお墨付きがない限り、否定されて
アウトです。

おそらくですが、みずほ銀行の担当者も、私と同じ説明をするのではないかと思います。
そうしないと、税務署に睨まれるんですとか言いながら。

例えば、当選者の貴方が、家族思いで、奥様とお子様2人の4人で共同購入
しました、ということにして、各自2億5千万円ずつ口座に振り込んだと
します。

翌年、税務署から通知が来て、2億5千万円から非課税枠の110万円を差し
引いた2億4,890万円について、贈与税が課される旨の決定がそこに書かれています。

2億4,890万円に対する課税額はなんと55%の税率が適用されて、貴方の奥様と子供2人は、各自1億3,689万5千円払うことになります。

3人合計で、4億1,068万5千円ですね。

折角10億円当選したのに、1円も使わなかったとしても、たった1年で残額が5億8、931万5千円と約6割弱になってしまいます。

むしろ、当選者の貴方の死後、残っている財産分について相続税を適用してもらった方が、納税額が少なくて済みます。
10億円、1円も使わなかったとしても、同じです。

という説明を、みずほ銀行の人からも説明してもらえるかとは思いますが。

税務署が、4億円近い税収機会を、見逃すなんてことは、期待しない方が
いいでしょう。

5.当選金への課税

なお、宝くじの当選金については、みずほ銀行から受け取った分は非課税となります。

一方、競馬や競輪で当選して得た収入については、雑所得扱いなので、税金を払うことになるそうです。
所得ですから、貴方の他の所得と合算して、最高税率は55%です。
でもこれ、当選せずに負けてしまった分を経費算入しないと、フェアでは
ない気がします。
結論からして、これは課税しようがない気もします。

でも、ネットで購入して購入履歴が全部残っていれば、その分は課税可能
ですね。
これについては、場を改めて議論したいと思います。

6.結論

さて、ここまでで6,000字以上も書いてしましたので、そろそろ結論に入ります(笑)。

上記の、Yahoo!ニュースで紹介されていた記事にも書かれてましたが、
不動産投資は有効だと思います。

但し、上記の記事には書いてませんが、受け取った10億円の当選金だって、その一部でも不動産投資に回せばいい話です。

居住用の住居をまだお持ちでない場合は、急ぐ必要は全くありませんが、
その購入資金に回すべきでしょう。

居住用の住居は、相続財産としては特例事項があるので、それだけで
相続税の節約になります。
具体的にここで詳細を書く時間もないので、それは専門家に相談すればよいと思います。
10億円もあるのですから、既存物件を買う選択肢以外に、新たに土地を購入して建築するとか、既存物件を購入後いったん取り壊して自分達好みの仕様の住居にするという選択肢もあるでしょう。

居住用の住居を既にお持ちの場合は、他人に賃貸してその人達が住む小規模マンション・アパートの建築に投資するという選択肢があり、これも自分が住む家を自己保有してない人の住居確保の観点から、税制上の優遇措置が
付与されています。

税制上の優遇措置は同条件同額ですが、投資効率は千差万別ですので、情報収集と冷静な検討が欠かせません。

ご自分の死後、ご家族が困らないようにしていくための手段確保ですから、
真剣に検討すべきです。
うまく投資できれば、ご家族が困らないどころか、生涯貴方に感謝しながら
楽に生活できるような賃貸収入が入ってくる生活を、実現させてあげることも可能です。

詳しくは、ここでは書ききれないのですが、以前数か月だけ勤務していた
大東建託では、まさにそうした提案を、土地持ちの方に営業していく仕事を
やっておりました。

逆に私はここまで知ってるので、10億円当選しても一向に困らないのですが(笑)、それでも現状の当選率では、確率的に絶対当選しません(笑)。

では、今年もよろしくお願い致します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?