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ネット専業銀行って何が楽しいのでしょう?<その2>

こんばんは。今日もお疲れ様です。

昨晩アップした投稿の続きです。

ネット専業銀行 直近の業務純益 設立年と経緯
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セブン銀行     212億円           2001年 三和銀行が協力
楽天銀行      85億円           2001年 
ソニー銀行     46億円           2001年 Sonyと三井住友銀行が出資
ジャパンネット銀行 20億円           2000年 さくら銀行(旧三井住友銀行)他が出資

こうして比較してみますと、主なネット専業銀行は概ね設立から20年。
三和銀行は現在の三菱UFJ銀行です。業態2位の楽天銀行は、設立当初はイーバンク銀行という社号でしたが、楽天に買収されて現在に至ります。

楽天銀行は現在口座数900万で、業態中1位です。

業態3位と4位のソニー銀行とジャパンネット銀行は、いずれも三井住友銀行が出資しています。

さて、そうすると、業界3位のみずほ銀行はどうしているのでしょうか。

実は、みずほ銀行は、ジャパンネット銀行設立から19年経って、LINE銀行設立に協力すると、昨年5月にLINEとみずほ銀行からそれぞれプレスリリースされました。

https://www.mizuho-fg.co.jp/release/20190527_2release_jp.html

で、みずほ銀行がLINEと共同プレスリリースしたのは、さらに遡る2018年の11月のことでした。

「金融が変わる。LINEが変える。」とはなんとも勇ましいキャッチで、期待が持たれます。

なお、「Line Payで個人の購買情報を取得して与信に活用する」とか、私が20年前に担当していた米国のパッケージでも既にウリにしていた内容ですが、普通の人では設計できない内容です。

例えば、私が銀行の個人融資システム企画担当だったとして、本当に貸し出したい人とは、ネットでEC決済をパンパンしてる人ではなくて、スーパーとかの実店舗での値段を比較しながら、堅実な購買を進めている人を見つけ出したいのですが、それってスマホ決済データだけ見ていても見つかりません。

「銀行に購買データはない」は昔から言い古されている言葉ですが、クレジットカード会社にだって詳細な購買データはないのです。ECサイトや実店舗と連携しない限り、個々の商品データまでは辿り着けませんから。

大丈夫なんですかね。

んで、昨年11月には、LINE新銀行の業務システムを富士通が受注したと報道がありました。

ほぉ。ソニー銀行の勘定系システムは富士通製でしたか。

新生銀行等が採用しているインドのIT会社が作った日本語版のパッケージは採用されなかったという訳ですね。
それはそれで構いませんが。

上記の記事には、LINE新銀行の開業は2020年を目指すとあります。今年も残りあと半年を切りましたが、その後の進捗状況は不明です。

現時点ではなんとも言いようがありません。期待して待つことに致しましょう。

なお、昨日と本日の投稿タイトル「ネット専業銀行って何が楽しいのでしょう?」ですが、二日かけてようやくヒントが見つかりました。

このところ、3大メガバンクの個人新規口座開設数が、ネット専業銀行合計に抜かれて逆転されたそうです。

日本経済がこのまま沈んで行き、日銀のゼロ金利政策がこのままだとすると、それって気にすることではないと思いますけどね。

では、また明日。



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