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子供たちと考える共生社会

横さんの取り組んできた福祉教育!

【子供たちへ伝えたいこと】
・みんな一緒の福祉教育
・ふれあい、気づき、学びあい、考えて行動
・違いを認め合い、命の大切さを学びあう
・車椅子に乗っていても生きるって事は皆と同じ
・楽しいこともあるよ

・「ちがう」ということを体験して
・「ちがう」ということを認め合い
・「ちがう」ということを尊重する

   素晴らしい子供たちとの思い出

千浜小学校
掛川第一小学校
掛川第二小学校
掛川第二小学校
掛川第二小学校

ただ受け身で聞くのではなく、自分や家族がそうなったらどうするか、どう接するかを考えながら聞いてくださいねという言葉から、私の話は始まる。

子ども達には、障害者は皆の身近にいることを思いながら聞いて欲しいと伝えている。

掛川市には5,000人以上の障害を持つ方々が暮らしているけど、街中で見かける事は少ない。

見た目は違っても同じ人間。障害があると不便は多いが、「可哀そう」ではない。

どうしても、暗いマイナスなイメージを抱いてしまう。イメージを変える作業なのだ。

悩み苦しみを持っているのは誰でも一緒。

障害を抱えた生活の不便さ大変さを伝えると同時に、「障害者だから助ける」のではなく、困っている人は誰でも助けてあげてと伝える。

そして障害を抱えていても、チャレンジすれば出来ることも。

私の過去

私自身、1歳2ヶ月で、下半身が麻痺し、母一人子一人、転々とする苦しい生活の中、悲惨な苛めや差別も体験してきた。

痛みや悲しみや辛さや不満など、終わりの見えない悩みの中で、次第に外へ出ず閉じこもるようになっていた自分がいた。

自ずと考えも狭くなり、心も歪んでしまう。自分の身体や表面的なものを、見せるのが怖くなり、障害者という枠の中に自分を押し込めていたんですね。

就職して社会に出ても、コミュニケーションが取れず随分苦労した。

障害のある仲間や先生・家族だけとの生活が長かったので、日常生活が違いすぎる職場の人とは、話題も合わない。喋れない時期は、とても苦しい日々でした。

職場の隅で与えられた仕事を淡々とこなすだけの日々が1年くらい続いたが、和太鼓の会に入り小太鼓を始めたことで、周囲から励まされたりアドバイスをもらったりしながら、次第に笑顔で接することが出来るようになっていった。
チェアースキーにも出かけ、仲間も増えた事が嬉しかった。

掛川太鼓メンバー
チェアースキー 長野白樺

環境のせいにしていてはダメ。自分が本気で向き合わないと何も変わらないと気づいた。

苦しみ、もがきながら前進することの積み重ねが、前を向いて生きていく為の扉を開く

自分の夢をもち、誰かのためになっているという希望をもって生きること。

今を頑張って、過去の暗かった光を、未来に向けていけば、明るい人生になる。

迷い苦しみ泣き続けた過程があってこそ、輝く今がある。

最終的には自分の意思で立ち上がるしかない。

待っていてはダメなんですね。

強い気持ちと優しい気持ちで、「自分に出来ること」を武器に堂々と生きる。

私の足の障害は、たしかにみんなと違うけど、特別じゃない。

だってみんな違うでしょう。

人と違うのは当り前のこと。

人は、それぞれ違った命と接しながら生活している。表面上だけで差別しないで。違いとして認め合う社会になって欲しい。全ての人が違いを認めながら、分け隔てなく共に笑顔で生きられる社会って素敵でしょ。

障害を抱えている人にも特別扱いせずに接して欲しい。

私も、昔は人の中に出るのが嫌だった青春時代があった。

だけど、今は多くの人に、障害について気づいてもらいたい。

「普通に接する」頭ではそう思っても、いざとなるとドギマギしてしまうこともあるけれど。日ごろからお互いにもっと積極的に交流すれば、きっと「みんな同じ」なんですね。

子供の頃からお互い触れ合って、お互いが助け合って、もっともっと知り合って、壁なく一緒に過ごす。そうする事で、もっと支え合える社会が実現すると信じています。

【お手紙】
福祉教育を終わって、子供たちから、また家族の方からお礼の手紙を頂くことがあります。ここで少しだけ紹介したいと思います。

何一つ不自由のない時代に育つわが子に、大変有意義な時間をつくってもらい感謝しています。この機会をいかして、自分中心の考え方しか持たない子供たちに、目を大きく広げ、人をいたわり、どんな困難にも負けない強い心を持って生きる人間に成長して欲しいと。

私が子供たちに伝える、そして考える、子供たちが家族に伝える、そして共に考える。重要な事ではないでしょうか。

子供達からの嬉しいお手紙 ①
『なぜ私が横さんに手紙を書いたかというと、横さんが私に今の自分と向き合って自分を変えるチャンスを与えてくれたことをどうしても伝えたかったからです。』
『今の私は将来の夢や勉強のことなどで心が不安定でした。そんな時に見た横さんの笑顔はすごくきらきらしていて、自分の悩んでいたことなんかちっぽけなことだったんだなと思いました。そして、今自分にできることをもっと頑張らなくちゃと思いました。』

掛川東高校

★子供達からの嬉しいお手紙 ②
先日は、夏休みフィールドワークにおいて、ご多忙中にもかかわらずご丁寧なご指導をいただき、ありがとうございました。
インタビューをさせていただく前と後で「障害」に対する考え方が大きく変わりました。特に、障害は人にあるのではなく、社会にあるという「社会モデル」の考え方に、とても興味をもちました。また、社会のすべてを「バリアフリー」にすることは不可能だからこそ、心のバリアフリーや助け合いの意識が必要であることを聞き、勝手に障害のある人に壁を作るのではなく、相手を知ろうとすることが大切だと学べました。

掛川西高校

★子供達からの嬉しいお手紙 ③
横さん、「一日一日を大切に生きる」
横さんが私たちに言ってくれた言葉です。この言葉、大好きです。20歳になっても、きっと忘れないと思います。
1月1日、私は、お正月にもかかわらず胃腸炎でした。沢山の人に迷惑をかけてしまいました。その日から「一日一日を大切に生きる」の意味も分かった気がして、自分の、新年の誓いにもしました。横さんのその言葉がなかったら、きっと私は人に感謝する気持ちも、忘れていたかもしれません。横さんが来てくれたから、こうして今、感謝の気持ちを忘れずにこれました。ありがとうございました。

西山口小学校


【車椅子体験】

階段
奥行
ドアの開閉
段差
自動販売機
シャワーキャリー&マジックハンド
Uターン


【スポーツ】

ドッヂボール
ボッチャ
フライングディスク


【昼休み】

給食
給食
だるまさんがころんだ
一輪車と競争


【ワークショップ】

大渕小学校
上内田小学校す


【街歩き】

掛川西中
掛川西中

メッセージ

不自由になったことは仕方がない。失われたもののことを考えるより、残された可能性のあるものをどう活かしていくかを考えよう!

障害はその人の一部分であり、障害で出来ないこともあるが、心のバリアフリーがあれば視界は良好だよ。

残念

福祉教育は市内すべての学校から依頼がくるわけではない。まったくこない学校もある。
授業時間は45分。それも年に1回だけ。ふれあう機会がない子供たちもいる。

だから

駄菓子屋横さんちをオープンした。ここは教える教わる関係ではなく、何回も自然とふれあう中から、「知る、考える、行動する」力を学ぶ場である。ここでは、顔馴染みの子供たち、新しい顔の子供たちに会える。楽しく学ぶ場所である。

駄菓子屋横さんちについて、次回 note にて、もう少し詳しく紹介させて頂きます。

未来へ

神奈川県藤沢市にある秋葉台公園。入り口の注意書きの看板に《インクルーシブな広場 ~誰もが遊べて楽しめる広場~》と書かれて、車椅子に乗った児童の絵が添えてある。

この公園、障害のある子も安心して遊べる「インクルーシブ公園」、障害のない子もある子も当たり前に一緒に遊べる。

遊具も体を固定する器具がついたブランコなどがあり。車椅子のまま揺れる遊具に乗って遊ぶことも出来る。

障害者と健常者。その違いって何?
みんなが車椅子に乗ってる社会って、どんな社会なんだろう?

そんなちょっとした想像力と共感の心で社会は変われる。

お互いを理解すれば、お互いの距離が近くなる。小さいうちから交わる時間が増えれば、障害やその特性を知る事が出来る。知ってもらう機会がないから分離分断が進む。小さいうちから障害者が地域にいるんだよということを知ってほしい。

そして社会にあふれている「誤解や偏見や無理解や無関心」たちが無くなることを切に願う。

この様な環境が進み、様々なインクルーシブな場所が増えれば、学校で取り組む福祉教育は要らなくなるだろう。

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