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私は雪がきらいだ
全国都道府県魅力度ランキング1位の雪国に住んでいると毎年冬の時期になると雪景色にはしゃぐ沢山の観光客を見る。
「そりゃ、初めてこんなに真っ白で冷たい世界を見たらはしゃぐよな」と思いつつ、私は下を向く。
私は雪が嫌いだ
雪が積もっていると歩く時に下を向かなくちゃならない。
「今日は快晴、雲ひとつない青空。気温も暖かい」
例えそう思って外に出たとしても雪国では地面はつるつる、もしくは解けた雪で汚い水でべちゃべちゃだ。
日本の名歌に「上を向いて歩こう、涙が溢れないように」なんて歌がある。
しかし、そんな事をこの地でしたら見るに耐えない転び方をするか、一張羅の服が二度と着れなくなってしまって逆に涙が溢れてしまう。
下を向いて歩くとなんだか気分が暗くなる
だから私は雪が嫌いだ
まぁ、他にも晴れた日に外に出ると眩しい、冬の朝には除雪という煩わしい作業が1つ増えるなど色々な理由あるが、私はただ日々の雪への鬱憤を晴らしたいわけではない。
私はもう少しで雪のない世界へ行く
私はそこで雪を恋しく思うだろうか
私は帰省した時に雪を好きになっているだろうか
意外に素敵なものって自分の身近にあって見えてないのかもしれない、と思うことが最近よくある。
また新しい生活が始まるときに今は見えない実は素敵だったものにひとつでも出会えるといいなと思う。
(それに下を向いて歩くことはじっくり考えると案外悪いことじゃないかもしれない、映画「チャーリーとチョコレート工場」で主人公のチャーリーは下を向き雪の中で見つけた5ドル札で金のチケットを手に入れられたのだから)
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