程暁農★中共の外貨備蓄が危ない 2020年10月18日

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 ★⑴ 家庭資産に例えてみれば

 国家の外貨準備高を理解するためには、個人の家庭金融資産に例えると分かりやすい。家庭金融資産を分析する目的は、自分が本当にどのぐらいのお金を持っており、どれぐらい借金を返し、貸したお金が返ってこないとどうなるか、などを計算して残ったのが正味の金融資産になる。どの家庭にも普通、月々の収入が支出より多ければ資産は増え、逆なら減る。

 国家の外貨準備高は家庭金融資産の総額と同じだ。借金や、貸し金の未返却分を差し引いて、残ったのが実際に使える外貨準備で、これが国家の外貨収支のうちの、純粋な外貨準備になる。

 もし外貨の支出が常に収入より多いなら、外貨備蓄から穴埋めしなければならない。中共は、毎年石油、食料、ICチップその他の工業部品を輸入して、日常の経済を回している。

 2019年の食糧輸入は420億米ドル、石油が2413億米ドル、ICチップが3055億ドル、この三つの合計だけで5888億ドルだ。

 この輸入需要の他に、更に民間航空、船舶、国際保険などの非貿易支出があり、更に旅行者や留学生が必要とする外貨があって、そうした支出は1千億ドル以上になる。

 中共の日常の外貨収入は主に輸出からで、貿易黒字の源は米国だ。2010年まで、毎年平均成長が25%で、外貨収入の源は絶たれたことがなかった。

 しかし、今年1月から9月の輸出成長はわずか2%で、過去の外貨収入に比べほとんど伸びていないが、支出は従来通り伸びている。

 以前は、中共は毎年対米貿易から純粋に3千〜4千億ドル稼いで降り、他の国々との貿易はだいたい収支が均衡していた。だから、外貨準備の安定のカギは米国貿易の黒字によるものだった。

 今後、対米輸出が下降した場合、この水源は頼れなくなるだろう。この数千億ドルがなければ、毎年輸入に必要な外貨は、元金に手をつけるしかなくなる。一旦、純外貨準備をつかって為替収支の穴埋めを始めれば、必然的に中共は、外貨準備高という財布の紐を引き締めるしかない。

 これが、現在、なぜ国内の中小銀行で外貨交換したり、外貨建て預金を下ろすのがますます困難になっている原因だ。

 ★⑵ 外貨準備の虚と実

 今年9月末の共産党の外貨準備高3兆1426億ドルという巨額の外貨準備高は、表面上は極めて大きいように見えるが、実はこの外貨のすべてが自由に使える現金とういわけではない。

 この3兆ドル以上の外貨準備は、実際は架空の数字なのだ。と言うのは中共は同時に巨額の外貨の為替債務を抱えているからだ。

 中国の、政府、銀行、企業が外国から借りている外債の残高は、2020年9月末までに2兆325億米ドルとなり、そのうち60%は1〜2年の短期債務で、期限が来たら返済しなければならない。

 したがって、実質的な外貨準備高は、国際通貨の対外債務から差し引くべきであり、残りが実質的な利用可能な外貨準備高だ。

 過去10年間、中共の対外債務残高は増加している一方で、実質的に利用可能な純外貨準備は減少しており、今年9月末時点で純外貨準備はわずか1.8兆ドルにとどまっている。しかし、この1.8兆ドルもまた架空の数字だ。と言うのは中共は外国企業に隠れた債務を負っているからだ。

 中共は、すべての外国投資を強制的に人民元に換金させて、外交からの投資外貨をすべて自分の外貨備蓄に繰り入れている。一旦、外国企業が利潤に換金したり、あるいは撤退したりする際には、彼らに外貨で返還しなければならない。


 現在、外国からの投資は7千億ドルにまでなって降り、米・中冷戦が大いに外国企業の経営に危機感を与えているため、一部の大企業は、部分的にか全面的にか撤退を考えているので、大量の企業撤退に外貨が必要になるかもしれない。

 最近の外資撤退が3割になるという最も低めの見積もりでも2千億ドルが必要で、更に増えかねない。額面上の1.8兆ドルから、この2千ドルを引くと、残りは1.6兆ドルになる。

 ★⑶ 外貨準備の中に現金は少ない

 中共が本当に使える外貨準備の中の大部分は現金ではない。と言うのは、外貨準備を現金で国内の各銀行に置いておくことはできないのだ。外貨が切り下げられると途端に大損になるからだ。

 また、外貨を外国銀行に預けておいて利息を稼ぐというのも無理だ。外国銀行が外国銀行の顧客の預金に対する保険には限りがあるので、万一、銀行が破産したりしたら、外貨備蓄は消えてしまうからだ。

 ましてや外国の株や社債をやたらに買うわけにもいかない。株価は毎日上下するし、値下がりした時に大損してしまう可能性が大変高いからだ。

 だから、外貨準備が目減りしないように各国中央銀行は、信頼できる外国国債を購入する。国債の金利が銀行利息より高ければ、外貨備蓄を安定させ、ちょっとは増やせる。

 いわゆる信頼できる外国国債と言うのは、国家の国債の信用があって、その政府が簡単には破産したりせず、国債も期日にきちんと返済されるということだ。

 中共は、米国を敵として既に冷戦状態でいながらも、金融方面では大量の米国債を購入せざるを得ないのは、米国国債だけが発行量が大きく信頼できるからだ。日本や欧州連合(EU)の国債は発行量が少なく、中国がドカンを買うには足りない。

 だから、中共の外貨準備は主に米国国債を購入することになる。日本円やユーロは少量だ。米国財務省の発表した最新データでは、中共は今年8月1日に所持する米国債は1兆680億ドルで、純外貨準備高1兆6千億ドルの3分の2を占めている。この他に日本円、ユーロの国債を多少持っている。

 金融常識に欠ける中国では、中共が保有する1兆ドルの米国債を「武器」として大量に売却すると米国を脅迫すれば、米国を絶望的な状況に追い込めるいう「妄想」がある。

 しかし米国債の発行は現在26兆ドルで、中共はそのうちの3.8%しか占めていないから、馬鹿げた考えだ。全部、売り払ったところで、米国国債市場に打撃を与えることなどできない相談だ。


 また、外国国債は短期、中期、長期に分かれており、償還時期がこなければ現金化できず、その上、中共はより高い金利を欲して、主に中長期の米国債を購入しているから、いつでも売って換金できるというものではない。そんなことをするには、買い手を探さねばならず
買い叩かれて、損をするのは中共だ。

 と言うわけで、中共の純外貨準備高は1.6兆元で、、すでに購入した外国国債を差し引いけば、現金は5千億ドルしか残っていない。


 ★⑷ 対外投資で外貨準備が減少

  この5千億ドルの外貨準備も、実は大半が中共の手にはない。と言うのは、基本的に使われてしまっており、手にすることができない状態なのだ。過去、長年にわたって中共は、大量に海外投資を行い、現在、総額は2.2兆ドルに達している。

 5千億ドル余の外貨準備で、どうやって2.2兆ドルの対外投資ができたのか? その秘密はこの2.2兆ドルの対外投資のうち、大部分が人民元投資であって、ただ統計上、米ドル換算されているだけだからだ。

 中共は人民元の外資比率を公表していないが、参考になるヒントがいくつかある。

 中国商務部の「2019年中国アウトバウンド投資発展報告書」によると、2018年末までに一帯一路諸国への投資総額は986億ドル、アフリカへの投資総額は461億ドル、香港への投資総額は1兆10003億ドル、これらを合わせて大概投資の43%を占めたことが明らかにされている。

 これらの投資の大部分は人民元建てであり、中共の海外投資の一部も人民元建てであることから、中共の海外投資のうち外国為替を利用している部分の実質的な割合はそれほど高くない。それでも、巨額の対外投資のうち、外貨を必要とする部分は、現金外貨準備金を流出させるのに十分である。

 現金外貨準備高が底をつきそうになったとき、中共は海外投資を引き揚げて外貨にすることができるのか?

2018年末までの中共の対外投資は、主にリース・ビジネスサービス、金融、卸売・小売、情報伝達ソフト・ITサービス、不動産、運輸、倉庫などで、全体の78%を占めていた。

 リース・ビジネスサービスへの外資は主に設備リースで、設備売却は買い手を探しにくい。過去10年間に、海外の多くの鉱山や資源プロジェクトに手を出してきたが、中国よりさらに大きな国などない。
だからそうした鉱山の買い手を探すのは容易ではない。

 卸や小売業にも手を出してきたが、新型コロナウイルスの流行で、こうした業界は倒産が相次いでおり、誰も今、買おうとはしないだろう。

 海外の他のサービスへの投資も同様の問題に直面しており、王建林( 大連万達グループ)の米国に拠点を置く映画館チェーンは、現在、流行病のために倒産の危機に瀕している。


 中共はまだ外貨準備が潤沢な時に対外投資を開放したが対外投資がピークを迎え、現金外貨準備が枯渇とき、米・中関係の悪化と重なってしまい、外貨準備の源泉は急速に縮小するだろう。

 本来、対外投資というのは長期プロジェクトであって、回収には長い時間(30年以上)かかる。いったんが外貨準備が厳しくなれば、前にかった店や鉱山、倉庫などを売り払おうとおもっても、大変難しく、急場には間に合わないのだ。

 ★⑸ 外貨準備高3兆ドルは幻想

 中共の外貨準備高は帳簿上では3兆ドルを超えている。しかし、その外貨準備の現金はもうすぐ底が見えてしまう。これは理解できないだけでなく、本当に信じられないことだ。

 しかし、上記の分析から明らかなように、共産党のトップが国内の経済状況や国際情勢をコントロールする能力、中共が世界をコントロールする力を過度に楽観視していた。

 長年にわたって海外投資のために大規模な外貨を浪費し、結果として海外投資が国内の現金外貨準備を流出させてきた。

 輸入に必要な為替支出を維持するために、中共は米国債の売却しかできなかった。公式対外プロパガンダメディア「多維ニュースネット」(DoviNews.com)が9月20日に報じたところによると、中共は2020年の最初の7カ月間に合計1070億ドルの米国債を売却したという。専門家の予測によると、今後は2千億ドル以上の米国債を売却し、米国債の保有規模は徐々に8千億ドル台に縮小させるという。

 中共の所有する米国債のうち短期国債は3%、残りは中・長期国債であり、これまでに売却された、あるいは今後売却される予定の米国債は、共産党が保有する米国債全体の30%に達している。

 これは、中共が緊急の為替需要に対応するために、これまで保有していた短期・中期国債の売却をすでに開始していることを示している。

 中共が既に中期国債を売却したと言うことは、今後は長期国債を売りに出すしかないわけで、割引しても現金化して、外貨準備の当面の穴を埋めなければならないということだ。

 外貨準備の最低限の安全性については、一般に短期的な対外債務の返済や 3カ月の輸入をカバーするために、中共は少なくとも 2千億ドルの外貨準備を必要としている。

 そして、中共は1千億ドルの米国国債を売って現金化し、今後、2千億ドルの米国債を売ろうとして降り、これは単騎外債の償還と3カ月分の輸入に必要な金額だ。

 一方で、中共は最近、緊急事態に対応するために、中国国債の対外発行を増やしている。 これだと、いつの間にか、古い借金を返済するために新しい借金を借りるという罠に陥ってしまいかねない。

 では、中共の貿易黒字はどれほどの外貨をもたらすか? 今年の第1〜3四半期の対米輸出は3,270億米ドルで、去年同期より1.8%増だった。対米輸入は2.8%増の961億ドルで、対米貿易黒字は2309億ドルとなった。

 今年の米大統領選挙は、トランプ大統領再任の可能性が高まっている。バイデン一家のニューヨーク・ポスト記事が報じたウクライナの事件は民主党の票を減らしている。

トランプ大統領は来年、輸入関税を引き上げ、対米貿易黒字をさらに縮小させ、外貨準備高をさらに逼迫させる可能性が高い。

 中共は今年4月から9月までの半年間に、海外で国債を発行して400億ドル以上を借り入れ、1月から7月までに数千億ドルの米国債を売却し、そのすべてを必要な外貨支出に充てていた。

 しかし、1500億ドル近い外貨資金を調達した後も、総外貨準備高の安定性を維持することはできなかった。

 外貨準備高は今年9月末に3兆1426億ドルに落ち込み、前月の3兆1646億ドルから1カ月で2200億ドル減少した。

 中共は帳簿上の3兆ドルの外貨準備高をいたずらによく見せているが、その「衣服の襟を合わせるとひじが袖から出てしまう」状態は、目前に迫っているのだ。(終わり)

程晓农:中共的现金外汇储备行将见底

2020-10-18

一、从家庭金融资产看国家外汇储备
要理解一个国家的外汇储备,可以用个人的家庭金融资产来做个通俗的比喻。分析家庭金融资产的目的是了解家里真正属于自己的钱有多少,借来的钱要还,别人欠的钱如果要不回来就泡汤了,账面上的钱扣除这两部分之后,才是净金融资产。每个家庭正常情况下每月都有收入和支出,如果经常性收大于支,家庭净金融资产就会增加;如果支大于收,家庭净金融资产就会减少。

国家的外汇储备总数相当于家庭金融资产总额,但扣除借来的钱和别人欠你但还不上的钱,剩下的才是可以动用的外汇,这就是国家外汇平衡中的净外汇储备。如果外汇经常处于支大于收的状况,就只能动用净外汇储备来填补开支窟窿。中共每年要进口石油、粮食、芯片以及其它制造业零部件来维持经济的日常运转,2019年的食品进口为420亿美元,石油2,413亿美元,芯片进口3,055亿美元,仅此三项合计即达5,888亿美元。除了进口需要外汇之外,还有民航、船舶、国际保险等非贸易支出,加上出国者(如旅游者、留学生)所需外汇,这些开支每年还需要1千亿美元以上。

中共的日常外汇收入主要是靠出口,贸易顺差主要来自美国,本世纪前十年出口曾创下每年平均增长25%的记录,外汇收入源源不断;而今年1到9月的出口只增长2个百分点,与过去的外汇收支相比,几乎就是收入不涨,开支照增。以前中共每年通过对美贸易净赚3千到4千亿美元,对所有其它国家的贸易大体上外汇收支打平,因此,保持外汇储备稳定的关键是对美贸易顺差。今后对美出口下降,这笔来自美国的外汇来源就靠不住了。少了这几千亿,每年进口所需外汇就只能吃外汇储备的老本。一旦要靠动用净外汇储备来填补外汇开支窟窿,就必然造成中共看紧外汇储备这个“荷包”,这就是为什么现在到国内中小银行换汇或提取外汇存款越来越困难的原因。

二、外汇储备的虚实面目

表面上看,今年9月底中共坐拥31,426亿美元巨额外汇储备,似乎阔得不行,其实,这些外汇并不都是可以随意使用的现金。这3万多亿外汇储备实际上只是个虚数,因为中共同时也背负巨额外汇债务。中国的外债包括政府、银行、企业向外国所借款项,按照外汇管理局的数据,2020年9月底外债余额为20,325亿美元,其中六成是1到2年的短期债务,到期就得偿还;全部外债当中,硬通货外债是13,498亿美元,占66%,必须用外汇还债。所以,真实的外汇储备要扣除硬通货外债,剩下的才是真正可以动用的外汇。过去十年中共的外债余额不断增加,而真实可用的净外汇储备则不断减少,到今年9月底中共的净外汇储备只剩下1万8千亿美元。

这个账面上的1万8千亿美元仍然是个虚数,因为中共还欠着对外企的隐性外汇债务。中共要求所有外企的投资全部强制兑换成人民币,相当于把外企投资的外汇全部充填了自己的外汇储备;一旦外企需要汇出利润或者撤资,中共就不得不给他们外汇。目前外商投资已累积到7千亿美元,由于中美冷战大大增加了外企在华经营的风险,大批外企正在部分或全部撤资,所以会集中出现大额外企撤资用汇的需要。按照近期外企撤资三成的最低估计,至少会用去2千亿美元,这个数字今后还会上升。从账面上的1万8千亿美元中扣掉这2千亿,中共的净外汇储备就只有1万6千亿了。

三、外汇储备中现金不多

中共真实的可动用的外汇储备中,大部分不是现金,因为外汇储备不能用现金储备的形式放在国内各家银行的账上或金库里;否则,外币一旦贬值,就立刻出现外汇储备亏损。外汇储备也不能分散存到外国银行里吃利息,因为外国银行对存款账户的存款保险数额有限,万一银行经营不善而破产,外汇储备便消失了。外汇储备更不能买很多外国股票或公司债券,因为股市每天波动,贬值或亏损的可能性非常大。

为避免外汇储备贬值,每个国家的中央银行都会购买可靠的外国国债。国债利息高于银行存款利息,这样便可以让外汇储备稳值或略有增值。所谓可靠的外国国债,指的是这些国家的国债信用可靠,其政府不会轻易破产,它们的国债也不会到期不还。中共虽然与美国为敌,双方已进入冷战状态,但在金融方面却不得不买大量的美国国债,因为只有美国的国债发行量大而且可靠,而日本或欧盟的国债发行量小,也不允许中共买多了。所以中共为外汇储备购买的主要是美国国债,还有小部分日元债和欧元债。据美国财政部公布的最新数据,中共到今年8月1日所持有的美国国债是10,680亿美元,占其净外汇储备1万6千亿的三分之二;此外还有少量日元国债和欧元国债。

中国国内一直有缺乏金融常识的“妄议”,以为中共手持美国的1万亿国债,可以作为“武器”来要挟美国,假如大量抛售,便能逼美国于绝境。这种荒唐的想法十分可笑,因为美国的国债发行量目前是26万亿美元,中共只占其中的3.8%,就算全部抛售了,也无法冲击美国的国债市场。何况,外国的政府债券分短期、中长期多种,不到期不会兑付,而中共为了获得高一点的利息,所买美国国债基本上是中长期的,不能随时兑现,而短期国债只占3%。中共若要抛售持有的未到期美国国债,必须找到买家才行,而买家只有在中共压价求售的情况下才会接盘,于是吃亏的只能是中共。

由此可见,中共的1万6千亿净外汇储备扣除了已经购买的外国国债,只剩下5千多亿美元的现金了。

四、对外投资吸干现金外汇储备


就是这5千多亿美元的现金外汇储备,其实也多半不在中共手里,因为它们基本上被花出去、拿不回来了。过去多年来中共大量在海外投资,目前总额已经达到2.2万亿美元。用5千多亿现金外汇储备,如何能实现2.2万亿的对外投资?其中的奥秘在于,这2.2万亿美元的对外投资当中,大部分是用人民币投资,但统计上折算成了美元。

中共不公布对外投资中人民币投资的比重,但可以发现一些参考线索。据中国商务部的《中国对外投资发展报告,2019》披露,到2018年底,对“一带一路”国家的总投资达986亿美元,在非洲的投资累计达461亿美元,对香港的投资为11,003亿美元,这三部分合计占对外投资的43%。由于这些投资的绝大部分是人民币投资,中共对其它国家的投资当中,也有一部分是人民币投资,所以中共的海外投资中真正动用外汇的部分并不那么高。虽然如此,中共的巨量对外投资中需要外汇的部分仍然足以吸干现金外汇储备。

当中共的现金外汇储备即将见底时,中共能把对外投资撤回来,变现成外汇吗?到2018年底,中共的对外投资主要分布在租赁和商务服务、金融、批发和零售、信息传输软件和信息技术服务、房地产、交通运输、仓储等领域,这些行业的投资占总量的78%。租赁和商务服务业这个领域的对外投资主要是设备租赁,因为这些设备不容易找到买主,只能租赁,当然设备也就很难出售变现;过去10年中共在国外也投资了大量矿山和资源类项目,世界上没有第二个国家对矿产的消耗比中国还大,因此也不容易找到接手这些矿山的买主;中国公司还在许多国家购买了批发和零售企业,由于疫情的关系,这些行业倒闭风连连,谁会想这个时候接手买下来?投资国外的其它服务业也面临同样的问题,王健林在美国购买的电影院连锁企业目前就因为疫情而濒临破产。


中共在外汇储备尚且宽裕时开放对外投资,而当对外投资达到顶峰、几乎吸干了现金外汇储备时,恰恰遇到中美关系恶化,外汇储备的美国来源将迅速收缩。本来,对外投资是长期项目,投资长周期(30年以上)之后才能用盈利收回投资。一旦外汇储备吃紧,临时想变卖以前投资购买的商店、矿山、仓库,并没那么容易。指望变现对外投资项目来缓解外汇储备的短缺,实属远水不解近渴。

五、3万亿外汇储备不过是虚好看

中共的外汇储备账面上有3万多亿美元,但是,它的现金外汇储备却快要见底了。这不但令人难以理解,也实在让人不敢相信。但上面的分析说明,正是因为中共高层对国内经济形势和中共掌控国际局势的能力过度乐观,想操控世界的野心过于膨胀,多年来大规模挥霍外汇去国外投资,结果对外投资吸干了国家的现金外汇储备。

为了维持进口所需要的外汇支出,中共只能抛售美国的国债。据中共外宣官媒《多维新闻网》9月20日报导,2020年前7个月中共一共抛售了1,070亿美元的美国国债;按照专家估计,未来还将抛售超过2千亿美元的美债,持有美债的规模将逐步缩减至8千亿美元的水平。上文提到,中共持有的美国国债中只有3%是短期国债,剩下的都是中长期国债,而已经抛售以及今后准备抛售的数量达到中共持有美国国债总数的30%;这说明中共为了外汇用度的急需,已经开始抛售以前持有的中短期美国国债了。随着中共持有的中短期美国国债被抛售变现,今后中共将只能抛售持有的长期美国国债,那将出现打折变现、充填外汇储备短缺的情形。

外汇储备最低层次的安全性一般要求覆盖短期外债偿付和3个月进口所需,对中共来说,这样的需要至少达到2千亿美元的数量;而中共已经通过抛售1千亿美元的美国国债变现了外汇现金,今后准备再抛售2千亿美国国债,这正是满足短期外债偿付和3个月进口所需之数。与此同时,中共最近还不断增加中国国债的对外发行,用这种方式借外汇来应急。这属于寅吃卯粮,要不了多久,就会陷入借新债还旧债的陷阱中。

那么,中共的贸易顺差能带来多少外汇流量呢?今年前3季度其对美出口为3,270亿美元,比去年同期增长1.8%,自美进口961亿美元,增长2.8%,对美贸易顺差是2,309亿美元。今年美国总统大选,川普连任的可能性越来越高,拜登家族的电脑门事件进一步压缩了民主党得票的空间。川普明年很可能对中共提高进口关税,这将进一步减少中共对美国的贸易顺差,令中共的外汇储备更加吃紧。

今年从4月到9月这6个月里,中共通过对外发行国债,借来400多亿美元;又在1月到7月期间抛售了上千亿美元的美国国债,这些钱都用于必需的外汇支出。即便这样筹措了将近1千5百亿美元的外汇现金,仍然无法维持外汇储备总额的稳定。今年9月底中共的外汇储备总额从上个月的31,646亿美元下降到31,426亿美元,一个月减少了220亿。中共不但是账面上的3万亿外汇储备徒有虚好看,而且其外汇支出捉襟见肘的窘困局面已近在眼前。


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