3つめの山

8月19日(月)

0:00 昨日の夜は散歩した。
週末に行った野外フェスを思い出したり、好きな子のこととか小説のこととか考えたり。
じいちゃんばあちゃんのお寺の近く通ったから、最近こんな感じだよって、少し立ち止まった。

11:46 人生の恩人の話。
3人目は幻冬舎編集者の袖山さん。
はじめてお会いしたのが3年前。
よしもとで本を出したい人集まってください的なプロジェクトで、色々な出版社さんのたくさんの編集者さんの前でプレゼンをしたんですが、そこで袖山さんが、僕の文章を見つけてくださいました。
しょっぱなから、めちゃくちゃ褒めてもらった記憶があって。
天才だって言っていただいた。
だけど、編集者さんって基本的には褒める生きものだってなにかで読んだことがあったから、ぬか喜びしないようにって思ってたんだけど、すぐに幻冬舎さんのサイトで連載をはじめさせていただいて。
僕が書いたエッセイの原稿に大きく天才って書いていただいた。
なんの実績もない自分が、名前のある出版社さんで連載持たせてもらって、原稿料までいただいて、こんな光栄なことはないと思ってたら、1年後にそれが本になった。
天才って言ってくれたのはあながち嘘じゃないんじゃないかって思ってたら、2年後に2冊目が出て、1冊目が文庫本になった。
編集者さんは褒める生きものだって今でも思ってるけど、これだけ本を作ってもらって、まだ疑ってたらさすがに失礼だから、いい加減もう信じてる。
僕は天才じゃないけど、袖山さんが僕の文章をいいと思ってくれてるってことは、さすがに信じなきゃ失礼だ。
時間を割いて文章を直してくれて、人生を割いて本を作ってくれてるのに、信じなきゃ失礼すぎる。
本を出したことで人生が変わった。
本を出さなきゃなかった出会いや風景が山ほどあって、本を出してる自分になれて、本当に恵まれてるって思う。
袖山さんには、あれからもずっと天才って言ってもらってる。
僕のことをこんなに褒めてくれる人は、いままでにいなくて、人ってこんなに褒められていいんだって、おおげさじゃなくて存在していいって言われてる気持ち。
3年前、あそこに袖山さんがいなかったらと思ったら、ゾッとするなんてもんじゃない。
「小説書けますよ」って袖山さんが言ってくれたから書いてみたら、その日のうちに電話くれて、滅多に電話することないし、その日のうちに読んでくれたんだって驚いたのもあって、その電話はすごく覚えてる。
1年前のこと。
天才だって言ってくれた。
それから、おそらく粗だらけである小説に、丁寧にアドバイスをくれ続けています。
僕の今の夢は、この小説を世の中に出すことで、袖山さんがいなければこの小説は出ません。
最悪、もう僕がいなくても出るような気はしますが、袖山さんがいなければ確実に出ません。
なので、絶対に体壊さないでほしいって思う。

17:47 ネタ合わせ。
店内寒かった、外はいい気温。
きっと明日はいい天気。
「にじ」より。

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