神奈川の高校野球の勢力図 パート2 神奈川の王座に最も近い四天王たち 東海大相模編

お疲れ様です。ざるそばです。今回は前回の横浜に続きまして、神奈川4強の一角 東海大相模高校について書きたいと思います
(今年の私は横浜高校に比べて東海大相模の試合を多く見てる&選抜出場が有力なのでかなり長く書いてます)

神奈川1番の勝ち頭 東海大相模

・東海大相模高校

創立は1963年で数ある東海大学附属高校の1つ。野球だけでなく、ラグビーや吹奏楽、剣道なども有名な学校です。
野球部は全国でも有名な強豪ですが1970年代後半から2009年は1度も夏の甲子園に出ることが出来ませんでした。
しかし2010年、33年振りに夏の甲子園に出場し見事準優勝。それ以来呪いが解けたかのように14、15、19と夏の甲子園に顔を出しています。
近年の神奈川県勢で最も勝っている学校と言えばこの学校ですね。アグレッシブベースボールをスローガンに積極的に振ってきて塁に出れば積極的に次の塁を狙っていく。この攻撃的な姿勢で相手の守備を崩したり投手の動揺を誘います。 隙を逃さずにプレッシャーを掛け攻め続けひとつのミスから気づけばコールド なんてことも多々ありますね。主にどの打者もストレートに対して積極的に振ってきますが左腕の技巧派に弱い印象です。プロ野球選手になるOBは沢山おり、原辰徳や菅野智之 田中兄弟や菅野剛士、大城、渡辺勝、大田泰示、小笠原慎之介、吉田凌など。
監督は門馬敬治監督で東海大相模のOBです。就任以後2000春 2011春 2015夏と3度の全国制覇を成し遂げています。学校としては春夏通算4度の全国制覇を経験し、そのうち3回は門馬敬治監督によるものです。

・近年の東海大相模の県内成績(2015年~)

2015春 優勝(関東4強)
2015夏 優勝(全国制覇)
2015秋 8強
2016春 8強
2016夏 8強
2016秋 8強
2017春 優勝(関東準優勝)
2017夏 準優勝
2017秋 優勝 (関東4強)
2018春 4強 (関東8強)
2018夏 4強
2018秋 8強
2019春 優勝(関東優勝)
2019夏 優勝
2019秋 優勝 (関東4強)

2019年は神奈川は相模の年となりましたが3期連続優勝は初だそうです。敗戦のほとんどが横浜高校で、少し慶応義塾、桐光学園が入ってますね。横浜ら4強の他には平塚学園を苦手としている印象です(最近対戦してないですが)。横浜高校と同様に東海大相模はどの代でも割と優勝してますね。15回中7度の優勝で横浜(7度)と共に神奈川の双璧をなしているのは間違いないです。


・近年の東海大相模の全国成績(2015~)

12戦9勝3敗 勝率0.75
2015夏 優勝 東海大相模10ー6仙台育英
勝ち上がり
2回戦 東海大相模6ー1聖光学院
3回戦 東海大相模11ー2遊学館
準々決勝 東海大相模4Ⅹー3花咲徳栄
準決勝 東海大相模10ー3関東第一
決勝 東海大相模10ー6仙台育英

2018春 ベスト4 10ー12智弁和歌山
勝ち上がり
2回戦 東海大相模12ー3聖光学院
3回戦 東海大相模8ー1静岡
準々決勝 東海大相模3ー1日本航空石川
準決勝 東海大相模10ー12智弁和歌山

2019夏 ベスト16 4ー9 中京学院中京
勝ち上がり
2回戦 東海大相模6ー1近江
3回戦 東海大相模4ー9中京学院中京

凄いですね.......!笑 過去5年だと春夏通算で3回甲子園に出ていますが勝率7割5分と確かな強さを持ち合わせています。 強力打線と豊富な投手陣、硬い守備、積極的な走塁を武器に攻撃でも守備でも攻撃的に攻めていきます。2010年代でも通算18勝をあげ、2010年代を盛り上げた全国屈指の強豪ですね。うち2回は優勝しており、2010年代で春夏両方の甲子園を優勝出来た高校は大阪桐蔭と東海大相模のみですから全国制覇にかなり近い高校のひとつですね。まさに東の横綱候補の一角でしょう。東海大相模は関東大会の成績も悪くないので掲載させていただきます。

関東大会過去5年の成績(おまけ)

19戦 14勝 5敗 勝率 0.736

15春 4強 0ー4 浦和学院
17春 準優勝 2ー3浦和学院
17秋 4強 2ー3 中央学院
18春 8強 3ー7 常総学院
19春 優勝 7ー3 東海大菅生
19秋 4強 2ー8 健大高崎

これもまた高い勝率ですね。
近年は初戦敗退が無く、神奈川代表の意地を見せています。とくに県外試合の勝ち星はかなり稼いでいますね。関東大会では出場する度に優勝候補に挙げられていますが挙げられてもおかしくない戦力を毎回持っていますし高い割合で上位進出し優勝争いに絡んできます。
そして19春に、ついに春関東初優勝を達成しました。

・他の4強との対戦成績(2015~)

横浜高校 2勝4敗
桐光学園 5勝2敗
慶応義塾 3勝2敗

横浜高校以外には勝ち越していますね。
慶応義塾が苦手な印象が強いですがなんとか勝ち越していました。夏の横浜、慶応義塾に要注意ですね。桐光学園には秋、春に1度ずつ敗れています。

・来シーズンの東海大相模

神奈川県勢で現時点だと最も甲子園優勝に近い高校だと思います。春の県大会も優勝候補筆頭でしょう。
今秋の関東大会では4強へ進出し、春の選抜出場はかなり有力です。戦力を考えると選抜の優勝候補の一角になると思われます。
相模の特徴はこんな感じです↓


破壊力抜群の強力打線

プロ注目の高校通算HR数53号の西川君、二刀流で尚且つ様々な打ち方が出来る器用な山村君(同通算44号)、打ち損じが少なく球をへの対応が上手い鵜沼君らを筆頭に下級生から活躍していた加藤君(同通算32号?)やミート力に定評のある松本君 、正捕手でDena神里の弟の神里陸君、練習試合や公式戦で大量のHRを叩きだし伸びてきた吉沢君などが揃います。また1年生に最も守備が上手いと言われている大塚君やバットコントロールの上手な小島君などがいます。広い守備範囲でファインプレーの多い茂谷君にも注目です。

エースは不在だが豊富な投手陣

下級生時代から活躍していた左腕諸隈君を筆頭に、1年生左腕で140を超える速球を投げる石田君 ストレートとスライダーを武器に県決勝の桐光学園戦と関東大会の習志野戦で好投を見せた右腕の金城君(金城龍彦の息子さん) そして打線の中心を担い、140前後の速球を投げる右腕の山村君が揃います。他にも笠川君や池本君(中学時代全国制覇)などの投手も居てベンチ入り争いが激しくなりそうですね。ただ最近の傾向として1度打たれしまうと投手を変えても他の投手では流れを変えられず続いて打たれビックイニングを作られてしまい負けてしまうケースが多いです。 東海大相模としては、ピンチの時に任せられる絶対的なエース格を育成していきたいところだと思います。

厳しい冬を乗り越えて来春に紫紺の大優勝旗を神奈川へ持って帰って来てくれると良いですね! 頑張れ神奈川代表!頑張れ東海大相模!

今回の東海大相模編は以上になります。

次回は春秋と関東8強へ進んだ強豪 桐光学園です。
長い文でしたがここまで読んでくださり、ありがとうございました!

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