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欧州旅行記 準備編

2月末にロンドンとパリに行ってきたので、その思い出でもつれづれ書こうかなと思った次第です。今の世間の状況が状況なだけに心だけでも旅行に出ようかと! 

すべての始まり

事の始まりは大学で仲良くしている女子誰かの「ヨーロッパ……行きたくない……?」の一言。

ヨーロッパ。いいかもしれない。
思えば私の好きなコンテンツはだいたいヨーロッパが発祥だった。地下に潜む怪人が住むは華の都だし、かの高名な諮問探偵が居を構えるは霧の都。魔法魔術学校だってウォッカマティーニを愛飲するスパイだってヨーロッパに存在するじゃないか!(今回そのスパイ関係の場所は行けませんでしたけれども)

そうだそうだ何よりロンドンに行けば私の大好きなミュージカル「オペラ座の怪人」が観られるのでは……!? 

乗るしかない、このビッグウェーブに。

というわけで私は「行く」と即答しました。
気が付いたらあれよあれよと話が進み生協でお安いプランを見つけ申し込んでいました。大学生の行動力ってすごいなあ。

ちなみに今回のロンドン・パリ旅行は女子4人旅。私以外の3人は家族旅行や留学などで海外行ったことがそこそこありました。

友人A:行動力の化身。フランス語選択。英語が話せる。海外経験もわりとある。
友人B:行動力の化身。海外経験もそこそこある。
友人C:石橋は叩いて渡る。フランス語選択。英語が話せる。ロンドン・パリの旅行経験あり。

そして私はというと、

英語力ねえ! 土地勘ねえ! 生まれてこのかた日本領から出たこたねえ! フランス語選択でもねえ! パスポートもねえ! 飛行機搭乗経験は10年前の羽田から新千歳までの1時間半の一度きり! 

これみんなとはぐれた途端に””死””なのでは!? というスペック。
ちゃんと生きて帰ってきました。よかったよかった。

旅行準備

旅行が決定してまず私がやったことは、パスポート申請でした。
だいたい1週間程度で受け取れました。事前にネットで書類を印刷していくと必要以上に時間を取られなくて楽でした。申請窓口が有楽町にあったのでルンルンで手続しに向かうなど。観劇目的でもないのにこの街に来ただけで気分が上がります。有楽町の空気って吸うだけで元気になる気がしませんか?

あとは必要な物品の調達。
せいぜい2泊3日程度のスーツケースしか持っていなかったので、新しく1週間用のものを買ったのですが、デカい。いやめちゃくちゃデカい。私の知っているスーツケースとスケールがまるで違う。しばらく居間に展示してしげしげと眺めました。
あまり他の人と被らなそうな色にしたのですが、これが個人的に正解で、ヒースローでも帰りの成田でもスーツケースの群れから爆速で自分のものを発見することができました。

「スリが多い」「スマホを強奪されることがある」という注意をかなり見かけたので、防犯用としてカラビナやチェーン類もそこそこ買いました。カバンはコートの下に隠し、スマホは首から下げて服の下に入れ、財布はチェーンでカバンと繋いでファスナー付きの内ポケットに……などやっていたら、友人に「ヨーロッパのこと修羅の国だと思ってない?」と聞かれました。そうだよ。
私はうっかりカバンのファスナー全開にしたまま街を歩きがちな人間なので、警戒してもしすぎることはないかな!と思い気を張っていましたが、結論から言うと特に何も盗まれませんでした。
ただ、被害にあわなかったのはオフシーズンに行ったせいもあると思うので、また行く機会があっても気が抜けないなと思います。

計画編

「どこ行きたい?」「ハリーポッタースタジオ!」「ホームズ博物館行こうよ」「ベルサイユ宮殿行きたい!」

などなどあれこれと候補地が上がる中、「オペラ座観たい!」という私の提案も他の友人たちの許可が出ました。やった!と思っていたのですが後日。

「オペラって高くない?」と友人に言われました。

おっ、そうだな。しかしどうして急にオペラの話になったんだろう、と思って話を聞くと、どうやら私が言った「オペラ座(ミュージカル”オペラ座の怪人”の意)観たい」「パリ・オペラ座(ガルニエ宮)でオペラが観たい」という風に受け取られていたことが判明。
普段「オペラ座」と言うとだいたい作品名と解釈していただけに盲点だった……ごめん……と思いつつ、ロンドンでそういうミュージカル作品を上演していて~と話すと無事にわかってもらえました。
「でも私の趣味に付き合わせるの悪いから、みんなが興味がなかったら私1人で行くよ」と言ったら「観たい!」と言ってくれました。

みんな慈悲深すぎない? 前世が聖人かなんかなの? 
限界オタクは号泣です。

ちなみにこの後「オペラ座(ガルニエ宮)行きたい!」と言って「オペラ座(ミュージカル)? すでに予定に入ってるよね?」とさらなる混乱を招いたというオチがあります。
今回のブログではミュージカル=オペラ座の怪人、パリにある歌劇場=ガルニエ宮、という表記で行きたいと思います。

旅程に組み込まれた施設のチケットはみんなで手分けして取ることに。私はハーマジェスティーズシアターのオペラ座の怪人を担当いたしました。
実際の観劇日の3か月ほど前に購入したのですが、おそらく良席であろう価格の高い席はすでに割と売れ始めていました。
公式サイトに飛んで座席を選び、メールアドレスなどを登録するまではよかったんですが、海外の住所の書き方がわからない! これで何度もエラーをたたき出し「時間経っちゃったけどまだ手続きする?」というメッセージに半泣きで「はい」を選んだのはいい思い出です。都市名や市区町村名を書く順番が日本と逆なだけだった。先に調べるべきでした。
無事に手続きが終わり、確認ページを開いたときは小躍りしました。「あなたは(チケットを購入するという)素晴らしい決断をしました」という文面が気分を盛り上げまくってくれました。

実はガルニエ宮の方の見学チケットも私が担当だったのですが、公式サイトをちらっと見て「休業日は少ないんだな~、まだチケットはとらなくていいか。現地でも買えるみたいだし」と思っていたのが大間違いでした。
私がサイトで見ていた休業日は定期休業日で、日によっては公演の準備のために臨時休業日があるということを見逃していたんです……。
それを後になって気づいて確認するとなんとパリ滞在の約3日間のうち2日間が臨時休業日。あっこれ詰みましたね(確信)。
そして唯一見学可能な日は、すでに友人がその日専用のパリディズニーのチケットを全員分購入していました。そして彼女はディズニーが大好きなので1日中滞在したいとのこと。
ガルニエ宮の件は私のミスだし、治安的に別行動は危ないし、今回は諦めるか……。と思っていたのですが、”姿現し”ができるという女の登場で状況は一変しました。詳しくはパリ編3日目にでもご紹介できればなと思います。そこまで筆が進むのかは未知数ですががんばります。

というわけで出来上がった旅程はこちら。

ロンドン
1日目 ホームズ博物館
2日目 ハリーポッタースタジオ、オペラ座の怪人観劇

パリ
1日目 移動日
2日目 ベルサイユ宮殿
3日目 ディズニー

次回からは実際の旅行編に入っていく予定です。書けるかな。
ここまで読んでいただきありがとうございました!

無事に続きました。次の記事はこちら。