見出し画像

欧州旅行記 ロンドン編その1

いよいよ旅行本編です。無事に異国の土を踏めるのか。

前回の記事はこちら。

~今回の旅行の楽しい仲間たち~
友人A:海外経験あり。英語が話せる。行動力の化身。
友人B:海外経験あり。行動力の化身。
友人C:ロンドン旅行歴戦の強者。英語が話せる。
私:海外は初めて。英語が話せない。ミュージカル「オペラ座の怪人」とホームズが好き。

いざ出国

成田エクスプレスで成田空港へ向かいます。

画像1

他の女子3人がクールに成田に到着する中、1人だけ「エクスプレスはやーい!」「駅すごーい!」「エスカレーターながーい!」「空港だ!」などと大はしゃぎ。Twitterのタイムラインが私の画像ツイートで埋まる。まるで遠足の幼稚園児。

無事に空港に着いて他のメンバーと合流。無事に両替も済ませ(ユーロとポンドをそれぞれ1万円ずつ替えて無事に足りました)、チェックインも完了。
荷物検査も引っかかることなく通過。
そして出国審査でパスポートを機械にかざすのですが、向きがわからずにパスポートを上下左右4回転ほど回しました。不慣れ感満載。
特に大きな問題もなく手続きを済ませて搭乗ロビーへ。

特に忘れ物もなくトラブルもなくここまで辿りつけてよかったよかった。心残りといえば大河ドラマが見たかったけど、録画してるし大丈夫。そうだ、飛行機の中は乾燥してるし自販機で伊右衛門でも買うか。などといろいろ考えながら飛行機に乗りこみました。
いざドーハで乗り継ぎ、ヒースロー空港へ!


ちなみに私の今回の旅のテーマソングはこれでした。

ちょうどフライトが深夜だったり行き先が霧の都だったこともあり、完全にその気になって聞いてました。しかし明菜ちゃん、歌が上手い(当然)。


成田→ドーハ

初めて乗る国際線の感想は「席狭くない?」エコノミーだからそれはそう。
あと3回くらい転生したらビジネスに乗れる人間になれるかもしれない。

飛行機に乗ること自体が10年ぶりなのでありとあらゆるものが新鮮に映りました。すごい。「お祈りは座席に座ったままでお願いします」とか書いてある。さすがイスラム教圏の国が拠点の航空会社なだけある。座席の背もたれにモニターもついてる。日本語対応してるんだ。

画像2

読めない。怪レい日本語とかそういうレベルではない。
ちなみに日本人の客室乗務員さんもいらっしゃったし、モニターの文字もフィーリングで読めなくはなかったのでそんなに困りませんでした。

しばらくすると機内食配布イベントがありました。
「機内食という文化初めてなんだけど、これ食べ切ったほうがいいの?」
と隣の友人に聞くと、
「私の弟なんかは軽く平らげちゃうけど、育ち盛りだからねー」という答え。いやよく見たら彼女も完食してるな。食べ切ったほうがいいのか、と食事を進めました。
結論から言うと、8割がた食べました。普段が少食なだけに結構頑張ったのですが、頑張らないべきだった。もちろん残さないほうが道徳的な観点からするとより良いのですが。12時間のフライトでほぼ動かないのにそんなに食べたらどうなるか? 私の胃腸が悲鳴を上げ始めました。いわんこっちゃない。

私の英語といえばガッチガチの受験英語で、おおよそコミュニケーションツールとして駆使できる代物ではありません。「機内で英語だったら詰むな」と思っていましたが、わりとなんとかなりました。だいたい客室乗務員の方に聞かれることも決まってますしね。というわけで私はフライトの間「This one, please.」と「Orange juice, please.」の発音だけやたら上手くなりました。たぶん。

今回のフライトは日本時間の深夜だったので、機内食を食べ終わった後は寝る人が圧倒的でした。私は眠れずに映画を観続けました。パリのディズニーに行くのに、東京のディズニー行ったことなくて関連作品も全然詳しくないのまずいよな、あらすじ知っている作品だけでもせめて復習するか……と実写版『美女と野獣』を観ているうちに本格的に機内が暗くなり、隣の友人も熟睡していたので、さすがに私も寝ようと思い至りました。
でも全然眠れない。胃の中めっちゃフワフワするじゃん。飛行機ってこんなに揺れるの!?
このくらい揺れるのが普通なのか、それとも何か大事でも起こっているのかさっぱりわからず、遊園地の絶叫系アトラクションが脳裏をよぎっていきました。ちなみに結局一睡もできませんでした。


ドーハで待ち構えていた「悲劇」

そうこうしているうちに乗り継ぎ地であるドーハのハマド空港に到着。
現地時間は朝4時ほどだったと記憶しています。時差マジック。

画像3

謎のオブジェも空港内にちらほら。
次のドーハ→ロンドンの便は2時間後に出発ということで、そこまで時間を持て余さずに済みました。空港内で、中東地域によくある布をたっぷりと使った衣類を身にまとった方を見ては「石油王みたいなひとがいっぱいいる」と盛り上がる女子4人組。「家の庭に油田欲しいよねー」みたいな話をしながら乗り継ぎの手続きへ。

手続きといっても同会社内での乗り継ぎだったためかそこまで複雑でもなく、荷物検査を通るだけでひとまずは大丈夫でした。そのあとにまた次の便の搭乗手続きが控えているわけですが。
荷物をトレーに出しながら、「そういえば日本で出国後に買った伊右衛門、結局開けなかったなあ。でも機内持ち込みのルール的にどうなんだろう? このままロンドンまで持っていけるのかな」という疑問が。まあトレーに出しておけば係員の方が判断してくださるだろう、と出したら、

伊右衛門は秒で捨てられました。

あああああああああああ!! 私の伊右衛門が!
さようなら、君のことは忘れない。別離もまた運命だった。

というわけで私はこの「伊右衛門さようなら事件」を勝手に「ドーハの悲劇」と呼んでいます。サッカーファンの方に怒られそうだ。でも当時すでにホームシックが始まっていた私にとって、かなりショックの大きな出来事でした。

ドーハ→ロンドン

あと8時間耐えればロンドンでございます! ついに日本人の客室乗務員さんもいないが大丈夫だろうか、とこっちはこっちで心配でしたが、何とかなりました。そしてこっちの飛行機のモニターの日本語はちゃんと日本語でした。やったね。先ほどの12時間フライトである程度慣れたのか、時の流れが速く感じました。そして相変わらず眠れません。

そして中東を抜けいよいよヨーロッパへ。ウィーンやブダペストといった都市名もモニターに見えました。いつかそっちも行きたいなあ。

そして!

画像4

いよいよロンドンへ!


ロンドン着

やったあああああヒースロー空港だ!!ロンドンだ!!とテンションは最高潮に。

画像5

ナイスガイもお迎えしてくれます。

このあと入国審査へ向かったのですが、EU諸国と日本含む数か国はどうやら自動化ゲートを通ればOKのようです。ありがとう日本国籍。そして私は成田での出国審査と同様にパスポートを数回転させるのでした。

その自動化ゲートの待機列の脇に……あるではないですか、オペラ座の怪人のリーフレットが! もちろん1部頂きました。お写真はどうやら2018秋冬~2019年春夏のキャストのようです。ロンドンついて早速オペラ座の怪人成分(?)を検知できるとは幸先が良いですね。

このあとは他に同じ旅行プランを予約された方々とバスでホテルへ。

しかしホテルに着いたところでどっと疲れが。思うにかれこれ24時間以上眠れていないのでは?
このあとベイカーストリートに行くことになっているのに大丈夫だろうか……いや世界一有名な探偵の家見たいし、壁のVRの弾痕見たいし……と、しばし休憩をはさんで向かうことに。幸いにもホテルの最寄り駅からベイカーストリートまではわずか数駅。なんとかなるだろう。なんとか……

なりませんでした。

ベイカーストリートに着いたまではいいのですが、ホームズ博物館はもう間もなく閉館という時間で見学を断念。周辺を散策をすることになったのですが、睡眠不足と胃腸の不調のWパンチ、そして食べ物のにおいで完全に気分が悪くなってしまい、あえなく私はリタイアとなりました。泣いた。

画像6

かろうじて駅構内のポスターにホームズ成分を検知しました。

ロンドン歴戦の旅行者である友人Cが私を介護しつつホテルまで一緒に帰ってくれました。感謝……!圧倒的感謝……!
私は夕食も食べずに現地時間の夜8時くらいには爆睡しました。こんな時間に寝たのは幼稚園以来です。
しかし「東京の鉄道網は世界一複雑だ」という話を度々耳にしますが、いやロンドンの地下鉄も複雑怪奇だな、と私の心の中で平沼騏一郎内閣が辞任していきました。

ちなみに行動力の化身たる残りの友人2名は、我々が離脱した後にバッキンガム宮殿やトラファルガー広場などに行ったそうです。いいなあ。私も市内の観光名所を回りたかったのですが、体力が貧弱でした。
しかし合計20時間のフライトを経たそのままの勢いでそんなに動き回れる体力はどこから湧いてくるんでしょう……。うらやましい限りです。鍛え方が違うのかな。

というわけで出国~ロンドン1日目は以上です。お付き合いいただきありがとうございました! 

次の記事はこちら。