異次元その214◉ブラフ暴露

オーラス。トップ目はアタマひとつ抜けてて3着と2着が1800点差で僅差な状況。親はトップ目の上家。私は2着目だが手は悪い。トップ逆転には満貫直撃か跳満ツモが必要だったがそれ以前にテンパイもするか分からない手だった。そこで、下家の3着目が仕掛けた。染め手にも見えるが、だとするなら私の手にその色はびっちりと急所牌があるし場にも顔を出しているので染めに見せかけて牽制しているだけの2000点の別色待ちタンヤオであると読む。
 しかし、その読みは手牌情報がある私にしか出来ないためこのままではチンイツ警戒で親はベタオリにしてしまうかもしれない。そうなったらおしまいだ。自分はなんせテンパイも難しいのである。
 ここで私の取る選択はブラフ暴露。染めではないことを見切って、もし染めなら欲しいはずである牌をバシバシと連打してやる。それに対して下家は染め気味の捨て牌はブラフなので反応することは出来ない。そうなるとトップ目は切れないで詰んでいた手も復活させることが出来て、しかもチンイツじゃなくて2着狙いということが判明したので放銃を気にせず真っ直ぐにアガリに向かえるようになる。
自分がアガリが無理そうな時は代わりにアガリを取れそうな人を使うこと。その人の道を切り拓く係なら出来るときもある。

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