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異次元その217◉身を切ってでも絞る理由


九②12白

西中中中白

上の2つはオーラスの親の私の捨て牌と接戦の下家の捨て牌だ。
この2巡目②切りは渾身の絞りだった。手格好的に飛び道具よりメンピンツモにしたい手でありながらも白でなく②を捨てた。
その手順は狙い通りの結果をもたらした。つまり、下家の中被りだ。
私がもし仮にこの2巡目で白を捨てていたら下家も一枚減った白切りに方針が定まり中を暗刻子とすることに成功してすんなりアガリをモノにした未来がある。しかし、そうしたどの役牌が今多いか少ないかを教える手順をしなかったので下家は選択を裏目ってしまったのだ。
牌を絞るには、鳴かせないという他にこのように、序盤戦の選択の正確性を高くしないようにしてミスを誘うというのもあるのだ。
絞りの効果はこのようにアガリを完全に阻止する時もある。その効果は絶大だ。
絞りを甘く考えずに身を切ってでも絞るべき時を見極める力が必要なのである。

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