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『光の剣』朗読オリジナル 後編

ある朝、また自然の中を歩いていました

今度はあの大木に出会うためです

「あれっ!?この辺だと思ったんだけど、どこにいるんだろう。。大木さん。。」

女の子は心細くなって泣きそうになりました

「ほら また下向いて!上を向いてごらん」

上を見上げると、また目の前にあの大木が!!

「ちがうよ!今はずっと上向いて歩いていたけど、なかなか見つけられなくて。。そんで。。」

女の子は泣きじゃくって、大木にしがみついていました

「そうか そうか わかったよ。探してくれてありがとう」

優しくなだめるように声をかけました

「私、わかったことがあるの。自分を好きになっていくと、まわりにあるものが輝いてみえるの。毎日、幸せだなって思えたの」

「君はもう大丈夫だ。君の心の中に、光の剣が宿っているからね」

「つるぎ!?」

「そう、その光の剣は決して、人を傷つけるためのものじゃないんだ。もちろん、自分を傷つけるものでもない。

もし、これから君を傷つけるような人がいたら。。もし、お母さんに悲しいことを言われたら。。その心の中の光の剣を、その人の心の中にある悪い言霊に向けて、取り除いてあげてほしいんだ。そして、自分自身にもね」

「自分自身にも?」

「そう。。もし君がまた、私なんかとか、私が悪い子だからとか、自分に言い始めたら その光の剣で、君の中のその思いを取り除いてあげてほしいんだ」

「向けるとどうなるの?取り除くって?」

「光の剣は君の中にいる神様なんだよ。お母さんに向けて光の剣を放つと、お母さんはあやまちに気付けるし、気持ちも楽になる。君が君に対して、否定的なことを言ったりした時も 君の中にいる神様が、光の剣が、君の心の負担を取り除いてくれる」

「ありがとう 大木さん。私、光の剣を大切にするね」

「礼はいらないよ。僕の力じゃない。君が君自身が約束を守って、自分を愛してあげて大切にしてきたからだよ。これは神様からの君へのご褒美だ」

「うん!」

女の子は急いで家に戻りました

何故か わからないけど、お母さんに会いたくなったのです

お母さんは台所に立っていました

「どこに行っていたの?まあ、いない方がいいけどね」

女の子はちょっと傷つきかけ、気持ちが下がりそうでしたが

「あっ!今!今が剣を使うチャンスだわ」

お母さんに向けて、心の中の光の剣をひたすら送ってみました

何故か、女の子はお母さんが少しかわいそうに思えてきました

「お母さんも きっと、淋しい子供時代を過ごしていたんだわ」

お母さんは その後、何も言わずに自分の部屋へと消えていきました

「お母さん。。」

女の子は淋しくなりましたが、すぐに大木の言っていたことを思い出していました

「いいかい。一回や二回で、すぐお母さんが変わるわけじゃないからね。

これは魔法じゃないんだ。

お母さんは、もしかしたら君への態度は変わらないかもしれない。人は変えられないんだ。

それでも続けてごらん。君が君自身が何より変わっていくからね」

「わかったわ」

女の子は傷つきながらも毎回、光の剣を大切に使っていました

それから、どのくらいたったのか。。

今、女の子は変わっていました

心の中が以前より ずっと強く優しくなっていました

もうお母さんに 何、言われても 女の子は受けとめられていました

もちろん、多少は傷つくことも 悲しくなることがあっても 前を向いて歩いていました

お母さんに向ける光の剣は、大きな愛に変わっていたのです

(終わり)

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もし、今 同じようなことで悩んでいる子供たちが、お母さん お父さんがいたら どうか心の剣を大切に育てて使ってほしいのです

それには まず、自分を大切に 自分を愛してあげてほしいのです

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自分の体験をもとに書きました

子育てで悩んでいるお母さん お父さんには勇気を出して 声をあげてほしいと願っています

そして、子供たちが今日も安全な安心できる場所で暮らせているよう願っています

私の一番の願いは、みんなの笑顔がみたい。。

です♡

舞台で朗読劇やるときには遊びにきてくださいね♡

今日もあなたが笑顔でありますように

最後までお読み頂きありがとうございました

私は自分の親との関係が良好でなかった為いろんな経験をしました。その経験を活かしてお母さん、お父さんの子育てのストレスが解放される楽しい時間を、たくさんの子供たちに笑顔を提供していきたいと全国の舞台で朗読劇、楽しいパフォーマンスをやる事を目標にしています。応援よろしくお願いします♡