ふと思ったこと

営業終わり、いつも見えるところに置いている、レシピが書かれてある小さなメモ帳に目がいきました。
油で色が汚れている年季の入ったメモ帳。
ふいに「これ無くなったら困る?」と聞いてみた。

私「これ無くなったら困る?」
夫「これは殴り書き用のやつやから困らんよ」
夫「清書したメモは違うところにだいじに置いてる」
私は、料理人のメモ帳って財産やなって思った。


その後、そばにあった料理を見て

この料理は何ていう料理??
とリードペーパーとアルミホイルに包まれた棒状のものを見て疑問に思ったので聞いてみた。


夫「あん肝やで。」
私「どうやって作るん?」
夫が丁寧に教えてくれるのを聞いて、メインになる料理でもないのにこんなに手間暇かかってるんだとおどろきました。

これはお客様に伝えないと!!
と思ったのと同時に、夫からしたらなんてことないエピソードでも、その道を知らない私やお客さんからすると感動したり歴史を感じたり驚くエピソードが沢山落ちてるなと思った。


例えばこんなことがあった。
小学4年生のいとこが「この包丁大きいな」
と一本の包丁を見て言った。

それを聞いて夫は「元はこんな長さやねんで」
ともとの長さの包丁を見せてくれた。
全然違う大きさに私もいとこもビックリした。


こんなエピソードでも夫からしたら
使っていけば短くなるのは当たり前と思うことでも
私達からすると、この包丁と夫の歴史が頭の中で浮かぶことによって
すごいと思うのです。

こういう体験や経験を伝えることで、その物や商品、人物の価値がぐっと上がるなと再認識しました。

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