アポロ13号

アポロ13号が大気圏に再突入する前、月着陸船を司令船から切り離すとき、ケンが司令船アクエリアスを見て言う「良い船だった」

古巣の会社に対して思う今の心情はそのままかもしれない。
「良い会社だった」


そしてジムが言う。

“It’s been a privilege flying with you”
「君たちと飛べて光栄だった」

本当に光栄だった。
前に進むには必要なステップだけど、すごく名残り惜しいし、今の俺がこうやってここにいるには必要な時間と場所だった。

地球から宇宙に出ていくためには第一宇宙速度と呼ばれる速度で地球を飛び出していく必要がある。
その速度を出すためには多段階式の構造が必要となり、ロケットは使い終わったブースターや燃料タンクを切り離し、その質量をどんどんと軽くしていく。

次に進むには必要だった。
あとは目的地に向かって進むだけ。

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