いつからだろうと思っていたら昔からだった 政治の無能

 ロビー活動に左右され,、コロナ対策には煮え切らない政治家。
 実施を躊躇する責任逃れの役人。
 知識もないのに、感染には関係ないと言い切って無対策な営業を続ける商売人と出勤を続けるサラリーマン、遊びまわる学生や若者たち。
 いつから日本はこうなったんだー という嘆き。

昔から

 しかし、歴史を紐解くと、太古の時代からこうだった。
 大化の改新として伝えられる、権力亡者の暴走とそれを許した忖度貴族達と役人達という構図は、バリエーションを増やしながら繰り返される。

少し前の事例

 利益追求だけの財閥と、財閥に後押しされる出世亡者の政治家、兵器という玩具を使いたい幼児願望と天孫降臨の選民思想に固まった軍部が、互いに利益を負い、忖度をしあう。
 最後には、相手の産業力・資源力を無視した戦争をはじめ、一度振り上げたこぶしを収めることもできずに、東京他での無差別空爆や、広島と長崎での核の地獄までという、無残な道を驀進する。

最近の事例

 追従者への利益誘導のための国営地売却忖度、知古のために許可基準の解釈を変えての新学部許認可、票田維持のための花見の会問題での詭弁。

だから自己防衛しかない

 元来、役人は専門家ではない。
 専門家の見解をいかにうまく集め、いかにうまく実行し、いかにうまく成果を上げるのか、主権者である国民のために、いかに奉仕できるかの能力が問われる。
 しかし、嘆かわしいことに役人の主流は、専門家を集め、票田大事の政治家からの指示に沿うように専門家の言葉を『編集する忖度の集団』となっている。
 役人自身の出世と保身で目を曇らせている愚者の集団と化している。

 まるで、先の戦争へ爆走していた時代と同じ、目が見えない政治家と忖度しかない役人という構図である。
 さらに、主権者であることを自覚しない大衆が、二つの愚者集団の暴走を許していることもあり、そのまま時計を巻き戻したような状況だ。

 つまり、政治は既に愚者によって道を失っている。
 与党野党に関係なく政治家は票田のための道しか見ようとせず、役人は忖度での出世と保身にしか動けない。いや、それ以外に進むべき道があることすら知らない。

 そして、今まで通りの商売に固執し、そのまま利益を貪ろうとする一部の先を読まない商売人たちと、自分は関係ないと今までの生活を続ける大衆。

 だから、自己防衛しかない。
 ひたすら、最新情報を手に入れ、デマに惑わされず、マスコミに踊らされない判断力を磨き、忍耐をもって三密を回避し続けるしかない。

希望

 すべての政治家は票田亡者であるといっても過言ではないから、信用するのは狂気の沙汰である。
 政治家にとっては、当選のみが優先であり、票田はその最大の要素であるからだ。政治家には自分の票田にしか興味は無い。
 もっとも、世論動向という武器で操ることはできる。
 世論は票田につながり、政治家は票田が命だから。

 また、すべての役人が忖度亡者ではないらしいことにも望みはある。
 戦後の赤痢の大流行、コレラの大流行に対応し、今では食中毒が大ニュースになるまでに飲食業界を誘導した役人たち。
 ポリオの流行に直面し、ワクチンの入手と早期摂取を推進した役人たちと、責任を取ってでも推進を命じた希少な事例の大臣。

 今でも、私生活や自分の子供との生活をなげうって治療に望む医師・看護師・医療関係者。
 そして保健所員や、忖度を知らない少数の役人たち。

 まだ、希望はある。

願い

 願わくば、票田亡者と忖度亡者が減ってゆく、真に生活が豊かな世界になるように。

bye

ありがとー