コロナ給付金は意味が無い?

 給付しても貯蓄に回って市場に出回らないから、コロナ給付金のいくらかはクーポン券にする。

なぜ、給付金が貯蓄に回るの?

 思いついたのが次の二つである。

  1. お金は十分にあるから、とりあえず貯金する

  2. 将来が不安だから

 一番の場合は問題は無いように思える。
 国民は十分に潤っているから、あえて消費する必要もない。
 だから、とりあえず貯金に回す。
 となると、市場に回らないから困ると言っている一部の業界人たちは、売り上げを上げたいだけなのだから無視しても良い。
 なんという理想的な国だろうか。
 国民が十分に潤うという政治の目標が達成しているのである。
 もちろん、これはありそうにない。

 では二番目の理由なのだろうか?
 これが、ありそうだ。
 まだまだ本当の冬は来ていないから、できるだけ準備を整えておこうという、アリとキリギリスのアリの心境である。
 今、多少無理をしても将来が不安だから貯金するのである。

国民を安心させるのが政治

 生活水準を上げるのも、所得を上げるのも、国防を確かにするのも、災害対策を充実させるのも、全ては『国民は安心して生活できることを望んでいる』からである。

 一部の業界や、政治に近いフィクサーや簒奪者たちの言うことだけ、票稼ぎに直接つながる(と政治家が思っている)人の意見だけに耳を傾けても、国民の安心にはつながらない

 コロナ対策を放り出して病気に逃げた首相や、彼に類する政治家たちには考えもつかないことだろう。
 自分の知人や利害関係者、票田確保者、献金企業に愛想を振りまく『票稼ぎだけは得意な政治家たち』には思いもよらない事実であろう。

 すでに、若者の一部は目覚め始めている。
 これほど自分たちが苦しんでいるのに、老人たちに選ばれた政治家たちは、一部の人々のためにしか政治をしていないことに。
 選挙の大勢は変わりつつある。
 新潟の県議と代議士が金でもめたような、組織票頼みの政治家は時代遅れになりつつある。
 企業も組合も農協も漁協も集票能力を失い始めている

今更ながらだが、
国民を安心させる政治家が伸びる

 単純に国防力を上げることを言っているのではない。
 軍事力の強化は目先の安心しか作り出さない。
 冷戦時代の米ソが繰り返した軍拡競争は、逆に国民の不安を増大させただけだった。
 国民の安心は長期的な視点では政治でしか達成できない

  • 長期的な産業育成策

  • 長期的な外交策

  • 長期的な貿易対策

  • 長期的な途上国援助

  •    :

 口当たりの良い短期間の政策は、風邪での熱さましに類する効果、いや、逆効果しか生みださない。
 風邪になったからと慌てているような今の政治は、そしてそれを行っている政治家と役人は失格者である。
 風邪にならない体力を作り健康に成長を続ける長期的視線での政策が必要なのである。

まずは組織票から撲滅しよう

 金がものをいう政治の基本は、組織票にある
 組織票とは、考えない国民が作り出す悪行である。
 自分で情報を取捨選択し、自分で判断する国民、そして有権者に変貌しなければ、組織票という悪病は治まらず、今のままの対処療法的な短期目線での政治が続くだろう。
 政治をすることではなく、当選することが目的の政治家たちが『今のままの政治を繰り返す』だろう。

bye



 

ありがとー