スタジオ作品撮り 全行程まとめ!
僕がいつも作品撮りする時の大まかな流れを今回のスタジオ撮りを例に書いてみたいと思います。あくまで現時点での僕のやり方なので、参考程度にお読みいただければと思います。
【流れ】
・アイデアまとめ
・資料作成
・チームメンバー選定
・撮影場所、時間決定
・当日
・編集
・共有
・アイデアのまとめ
今回の作品撮りは、スタジオでライティングをきっちりとして撮影したいと思っていたので(その前まではロケ撮影で自然光を主に使ったものが続いていました)、画作りの方向性としては色やコントラストをコントロールして異なる2つのイメージを作ることを考えていました。
軸となるムードのリサーチの結果と最近の僕の中でのトレンドを組み合わせて、今回は絵画調でローキー寄りのイメージと、複数色のジェルを使用しての多灯ライティングで現実離れした世界観の表現を目指しました。
・資料作成
画作りの方向性が決まると、それをチームで共有するための資料を作ります。
僕の場合は仕上がりのイメージを視覚的にまとめたムードボードをPinterest上に作ります。Pinterestが便利なのは、リンクを送るだけですべてのメンバーにムードの共有が簡単にできるところです。また追加や変更もしやすいので重宝しています。
最終的にはA4一枚程度のPDFに必要事項をすべてまとめた資料を作っていきます。
・チームメンバーの選定
上記の資料作成と同時進行でチームメンバー選定と日程の調整を行います。モデル、ヘアメイク、アシスタントに連絡を入れます。
モデルは新しくイメージに合う人をインスタグラムや知り合いに紹介してもらう場合もあります。
ヘアメイクはそれぞれに得意分野があるので、なるべく撮影イメージを効率よく作ってもらえる人に声をかけます。
・撮影場所、時間決定
撮影場所に関しては、今回はスタジオ撮りを想定していたので、レンタルスタジオを予約しておきます。
多灯ライティングで撮影するのでフォトスタジオをレンタルしましたが、過去には自宅の一部屋を使って作品撮りをした事もありました。
・当日
モデルの衣装を用意している場合はメイクの前にフィッティングを行います。色味やアクセサリーなどのバランスを見ながら必要に応じて調整し、同時にヘアメイク担当と軽い打ち合わせをしておきます。
メイクは通常1時間から2時間ほどかかるので、その間に撮影機材のセッティングを行っていきます。
なるべくチームの皆が快適にそれぞれの仕事をこなせるように最大限の配慮をしていきます。細かいことですが、休憩を入れたり、軽食を用意したり、音楽をかけたりして気分を盛り上げていきます。
今回の撮影では2つのイメージがあったので、それに応じてライトセットアップを変えていきました。ただ、事前に全てを決めるのではなく現場でのインスピレーションやハプニングで思わぬ良い結果を得られる場合もあるので、試行錯誤も大切にしています。
スタジオで撮影する際はテザリング撮影という方法をとっています。これは、カメラとパソコンを繋げて瞬時に撮影結果をパソコンで確認できる方法で、撮影中にチームメンバーでディティールの確認や色味やコントラストなどの微妙な変化を調整できるので、よりクオリティーを上げやすい撮影方法です。
作品撮りの場合は最初から撮影後の編集作業も想定して撮っていきます。最終イメージが作りやすいように、主にハイライトやシャドウ部分のコントラストや光の状態には特に気を配って撮影しています。
・編集
撮影後はセレクトして編集作業を行います。僕の場合は1回の作品撮りで10枚から15枚程度を選び出してレタッチを行います。
Capture One Proを現像用ソフトとして、Photoshopをレタッチ用ソフトとして作業を進めます。
デジタル編集ではモニター上で微妙な色味の調整を行うためにキャリブレーションされたモニターを使用します。
・共有
編集作業が完了したら各種メディアに共有していきます。僕の場合はInstagram、作品公開用Facebookページ、オンラインポートフォリオに作品をアップします。
また、協力してくれたモデルさんやヘアメイクさん用にオンラインストレージ(GoogleDriveなど)に作品を置いて、リンクからダウンロード出来るようにしています。使用する際は僕のクレジットを入れるようにお願いしています。
以上が僕がスタジオで作品撮りする際の大まかな流れです。それぞれの段階で具体的にはもっと細かい注意点などがありますが、気になった方はリクエストいただけると今後書いていこうかと思います。少しでも参考になればと思います!
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