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last fortuneが代

日本の国歌といえば鳥の詩/Liaが有名であるが、今回はもう一つの国歌であるところのlast fortuneが代について書こうと思う。
この曲はfripSideとかいう、変なおっさんのプロデュースする音楽ユニットが制作した、ティンクル☆くるせいだーす- Passion Star Stream - というゲームのVenus Embryo編というパートのOPのための曲で、この作品のメインヒロインであるルルシェとイレアについて歌ったものである。特にルルシェについては、この曲のヴォーカルである南條愛乃さん(Wikipediaにはそう書いてあるけどソースどこなんでしょう、これ言い切っちゃっていいんでしょうか、ゲーム的に)が声を当てているため、必然的に歌唱に当たっても想いが篭っていることを想像してしまい、非常にエモい(語彙力)一曲。
また同ゲームの関連楽曲でもあるtrust in youが2022年にもなってリアレンジ&カバーされたためティンクル☆くるせいだーすは最新コンテンツ! よって今アツい(どこで?)この曲について思ったことを綴ろうと思い…いやただの殴り書きになりました。
<追加> 勢いだけで書いたのでもはや誰に向けた文章なのかも意味不明。ほぼ自分用のメモと化しているがそれでもいいよって方のみ読み進めてください。

表現がクソ雑なので、音源を用意して聴きながら読んで頂けると、まだ理解しやすいかと思われます。


まずはイントロ。
てーんてーんてんてーーーん
世界の始まりの音。
この4音だけで白飯食えます。真面目に

てーんてれれん てんてーーんててーーん
美しい音色ですね。
てーーんてーーんてんてーーんてーーんてんてーーーん てーーーん

テテテーテーテー テテテーテーテテ
テレレレテレレテレレレレレン⤴︎⤴︎!!
いやいやいやいや何があった?????
いきなり力強いシンセの音、そっから階段。気持ち良すぎるだろ!!!
ここからエレキギターの音色も加わり益々力強くなったところで

\トゥルーリーラブフォーーエバーーー/

そう、天使の声が聞こえてくるのです。
何この楽曲!?この時点でもうお腹いっぱい気持ちもいっぱい。イントロだけで想起される感情と情報の量が違う。おかしい

\I never  lost my wish  Just begin new world…/
やっぱり世界のはじまりの歌なんですね。わかります

「数え切れない時代を紡いだ2つの願いは」
「鏡のように見つめあってずっと答え探してた」
はい、この歌詞でもう満点。ティンクル☆くるせいだーす- Passion Star Stream - Venus Embryo をやればすぐに意味がわかります。やりましょう。フォロワーさんにおすすめされるまでやっていなかった僕は愚かです。神様ルルシェ様ごめんなさい
「数え切れない時代」って単語いいですよね。出だしから「数え切れない」とかいう壮大なワードが飛び出てくるのがfripSideクオリティ、そしてゲームソングらしい。
この壮大で美しい歌詞と歌声のバックでドゥクドゥク鳴ってるのがマジでいい。
短いながらも簡潔に全てを纏めた(ゲームやったらわかるマジで)Aメロがもう終わり、Bメロ

「全てを知るのが怖くて 瞳逸らし続けてた」
「だけど今は この痛みも超えて強くなれる」
Bメロも短く一気に駆け上がります。
裏のギターとコーラスみたいなのがめちゃくちゃいいです。「瞳逸らし続けてた」の後のギターのキュィーンもいい。そして「超えて強くなれる」の歌詞で一気にガツンとサビまで持っていくこの強さ。ここのメロディラインと、南條愛乃さんの歌い方も素晴らしい。ここ好き。そしてサビへ

 世 界 な ん て た だ の 枷 で

 希 希 さ え い つ か 消 え て く

 鍵 を か け た  永 遠 の 夢

「世界」なんてものを「ただの枷」と言い切ってしまう壮大さ。そして「枷(かせ)」と言う単語。この単語が妙に心に残ります。そこから「希望さえいつか消えてく」、この絶望感。この辺りの歌詞が中学二年生(マジ)の頃から好きで、当時の僕の厨二の感性に強く刺さったのを覚えています。
そんな壮大さと悲壮感を感じる歌詞に続く「鍵をかけた 永遠の夢」の切なさ。
これこそがlast fortuneでありティンクル☆くるせいだーすであり、ルルシェとイレアなんだよな。
永遠の夢〜の後から聴こえてくるシンセの音が好き。
あとこれ曲の感想じゃないけど、ゲームのOP映像のサビ入りのところが本当に世界一好きなんですよね。入りで聖沙がぴょーんって飛んできてキャラクターが降ってきてその後横顔が並ぶんですけど。ここ本当に好きで。中学のガキの頃から何百回と見ました。
「約束したあすを待ちわびて見守り続ける」
これ本当にティンクル☆くるせいだーすPSSですよね。そうとしか言いようがありません。ネタバレはしたくないので (ゲームやってない人この記事読むことあるかな?)
「見守り続ける」のところの歌声が本当に美しくて好き。
「例え 哀しみに引き裂かれても———」
あぁ。昇天。ここのロングトーンだけでこの世界があってよかったって思える。素晴らしい。神。
直球な歌詞だがここまで至る経緯と美しい歌声であまりにも哀しく美しい情景が思い浮かぶ。あ、いやゲームのOPのCGが浮かぶだけか。ここの引き裂かれても のところで出てくるカット本当にいいのでYouTubeでみよう(公式で上がっています)

哀しみに引き裂かれても待ち侘び続ける…悲痛ながらも強い決意をもってサビが終わります。
え?まだ一番サビ?

イントロと同じような美しいシンセとギター、そしてコーラスが入り、2番へ。

「心にひとつだけ 繋がる記憶を辿れば」
「描いていた幸せにいつか出逢える気がしてた」
これも長い年月の経過を感じさせる、そしてその間の切ない時間を想起させる歌詞ですよね。まずもう「繋がる記憶」がひとつしかないほど永い時間が経っていて、それを辿っていくと描いていた幸せに「いつか」出逢える気がしてた、わけですからね。本編やったらこの意味もすぐわかると思います。

「微笑みあった風景に蘇る 眩しい笑顔」
「私にはもう 守るものがある 運命超えて」
その記憶を辿れば、ついに眩しい笑顔が蘇ったんですよね。
そして守るものを手に入れ「運命を超える」んです。うーんーめいーこえてー ここ伸ばすのほんと好き 1番と一緒だけど。

 君 の い な い 世 界 の 中
 一 人 で は 感 じ 合 え な い
 行 き 場 の な い
 想 い 抱 き し め
もう全てが素晴らしい。これほどまでに的確に本編における”彼女” の心情を表した歌詞はないでしょう。
端的に言えばこの歌詞の視点である”彼女”は長い長い時の中で、遥か昔に約束をした想い人を待っているんですよね。ここまでの歌詞からも推測できると思いますが。
力強いメロディと歌声でこんなに素晴らしい詞を歌われたら感動しないわけがない。
「一人では感じ合えない行き場のない想い」ですよ。何食ったらこんな歌詞思い浮かぶんですかね。「一人」と「感じ合う」という言葉の対比。シンプルな言葉でこれほど力強く、かつ端的に状況を言い表しているのは天才としか言いようがありません。
このフレーズ全体の南條さんの声の張り上げ方、伸ばし方がラスフォーの中でもかなり好き。
最も好きな部分の一つで、ここの歌詞を見てるだけで涙が出そう。

 傷つけても 傷ついてもきっと思い通りの
 未来(あす)は来ないでも待ち続けたい
「思い通りの」のところの歌い方。本当に好き。美しい。素晴らしい。語彙力
思い通りのあすは来ない でも待ち続けたい。
一番サビでも「見守り続け」て終わってるのに、さらに「思い通りのあすは来ない」と悟ってる。それでなお待ち続けたい… 
純粋な強い想いと悲壮感が混ざり合い、言い表せない感情が湧き上がってきます。これがラスフォー(2回目)

美しいサビの後の間奏はドゥクドゥクなところがやはり好き。これがfripSideにしか出せない部分の一つだと思う
お決まりのギターソロも完璧。ギターソロ終わりから落ちサビへの流れも美しい。

 迷いの中 信じていた 君の言葉 求めていた

 君のことを 見つめ続けた...

 涙落ちる 手のひらは霞んで

 本当はただ 一緒にいたいと願ってるから...

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ


典型的な落ちサビであるが、言葉のひとつひとつが重くて綺麗で、歌声も綺麗で。鍵盤の音色も美しく、ガラス細工のような繊細さと、そして清らかさすら感じます。

ここライブではUOの折りどころですよね。当たり前だけど。てかイントロからバキバキ折るけどね。

迷いはあれど、君のことを 見つめ続けた...。
基本的なスタンスは一貫しています。
しかしついに耐えきれず涙が落ち「ただ一緒にいたいと願ってるから」それでも溢れる言葉は「一緒にいたい」なんですね。あぁ。ああ あああ。
とうとう耐え切れず溢れた涙に、僕の感情も決壊。そしてここでラスサビ、ここでラスサビなんだよ。バケモンだろこの曲。おかしいよ、感情破壊しに来てるよ。もう決壊してんのによ。おかしい
「願ってるから…」のあとテレレレレレレレ⤴︎!! の階段でこれでもかと昂らせてきます。和音を分解して並べるのをアルペジオっていうんですね。これが相当するのかは音楽ニワカすぎてわかりませんが。

キミの選ぶ結末へと 寄り添うこと 儚い夢
鍵をかけた 永遠の愛

そして昂りは真の最高潮へ!

ここの歌詞も美しいんですが、実はここはまだ噛み砕き切れていなかったりします。
————————————————————————ラスフォー、2番までの歌詞はVenus Embryo で完全に理解したんですけど、最後の「君の選ぶ結末へと 寄り添うこと儚い夢」 がまだ理解できてない
やる前はマルチエンディングADVの宿命についてややメタ的な事を言っているのかなと思っていたけれど、どうもそうではなさそう

2022/7/5 自分のTwitterより————————————————————————
これちょっと本気で突っ込むとネタバレになるんでやめておくんですが、ここの解釈について意見のある方がおられたらぜひTwitter(@Luna_2011_)で教えていただきたいです。
本編と照らし合わせた時の解釈はさておき、個人的には「鍵をかけた永遠の夢」が「永遠の愛」に変わってるところがポイントですね。
そしてここまで来ても「君の選ぶ結末へと寄り添うこと」というこの健気さ。その後に”鍵をかけた”永遠の愛とか言われると切なさにギュッと心が締め付けられたような感じがします。

約束した ずっと望んでいた 未来(あす)を迎えて
どうか もう二度と離れないように...
とうとう最後のフレーズ。前述した通り「約束」したんですよね。そして今まででわかる通り「ずっと望んでいた」未来。どうかもう二度と離れないように…
歌詞が素晴らしすぎてそのまま並べるだけになってるよね。仕方ない、あまりに簡潔かつ的確な単語が並んでいるのだから
「もう二度と離れないように」ということは、最後は一緒になれたんですよね。ついに辛く切ない想いが叶うわけです。そしてハッピーエンド!と言うわけではなく「二度と離れないように」という、「一度は離れてしまったから」できる表現で〆る。これからの未来も予想させる、広がりのある終わり方です。素晴らしい。それしか言葉が見つかりません。

サビ直後、コーラス入りまでの鍵盤?のメロディが本当に好きです。多用されるフレーズですが。

Truly love forever. I never lost my wish. Just begin new world.
We cry to change the fate. I never forget you. Whenever I live.

コーラスの歌詞もまた素晴らしいものです。
前半部分はイントロで既に述べていますが、後半部分「We cry…」が本当に好きです。
“私たちは運命を変えるために叫ぶ”。cryは泣くのイメージですが叫ぶもあります。ここでは泣き叫ぶくらいのイメージで捉えていますがどうなんでしょう。
“私はあなたを決して忘れない。私が生きている時はいつでも…” 雑に訳すとこんな感じではないでしょうか。大体ニュアンスは合ってると思いますが。

これらのコーラスには「forever」「never」「whenever」という単語が使われていますがこれらは全て「常に」「永久に」と言った意味を持つ「ever」から来ている単語です。
ここからもこの曲の持つ長い時間のスケール、壮大さを感じられますね。

美しいコーラスが終わると共に曲も終わり。

【まとめ】
時間と空間を感じさせる壮大なスケール感。その中に置かれたたったひとりの少女の悲痛な願いと想いを清らかで繊細、しかし力強い伴奏と、そして美しい歌声で表現した、本当にこの世の宝と呼ぶべき楽曲。
本文は歌詞と歌についての記述が多くなっていますが、この壮大さと繊細さという相反する要素を同時に成立させているのは、美しいシンセと力強い4つ打ちのキックドラム(でいいのかな、ドゥクドゥク)、そしてギターの織りなすfripSideサウンドの力。特に川﨑海の手が加わることにより、特有の美しさと繊細さが際立っています。
歌詞についてはゲームを履修することにより確実に理解が深まり、またゲーム内での声優の効果もあり、さらにこの楽曲から得られる感情を増幅させるでしょう。
曲、詞、歌、原作、全てが調和した、ただの一曲の楽曲にとどまらない至高の存在。八木沼悟志、川﨑海、yuki-ka、南條愛乃という四人の天才とティンクル☆くるせいだーすの制作陣、どれか一つでも欠けたら成り立たない、究極のバランスの上に成り立つ奇跡なのである。

ラスフォーは永遠

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