transitory orbit - fripSide

表題楽曲の感想のメモ。

 この曲の入りは完全に「助走」で好き。
 イントロ終わりの鍵盤のメロディが好き。
 Bメロから1番サビの歌詞が最大のここ好きポイントはこの歌詞ですね どこを切り取っても神なので全部としか言えない。
 Bメロ前半で「忘れないでいて…〜あの日交わしたキスも」なのに、後半で
「だけど今は2人背中合わせたまま 違う未来を見つめてしまっている」
で歌詞の不穏さを出しつつ、メロディは「違う」「未来を」「見つめて」「しまっている」でテンポよく加速していく。
 そしてサビの
「恒星の輝きも いつか消え行くけれど」
恒星で「ほし」って読むの好きですね、これは歌詞カード見ないとわかんない要素ですけど。
 すごく長く続くけど終わりはあるものの例として恒星を挙げるセンスがいいですね。「ほしのかがやき」というロマンチックな響きと、数億年単位の恒星の寿命という具体的な壮大さが同居してる。歌詞カード見ないとわかんないけど。
「恒星の輝きも いつか消えゆくけれど」の最後にある鍵盤の降りていく階段が好き。
それでこれサビ後半の「そうずっと探すよ 君と私の笑顔」の最後は上がっていく階段のメロディなんですよね
 「熱いこの想い 終わらない夜越えて」
ありきたりなようでもあるけどこのワードを躊躇なくサビ終わりに持ってくるところがfripSide。
「恒星の輝き」の歌詞とマッチする壮大さと、気持ちいいスピード感が同居する間奏が勢を減速させずに2番へ。
「同じ未来を見つめて歩くこと(体言止め)」
2番サビ後急に宇宙感ある間奏に移行するのも好きですね 唐突さって基本的に好きなんですよ。でラスサビが来てラスサビ転調で〆。フレーズは1,2番のサビを流用しただけのシンプルな構成だがラスサビ転調で強制的に絶頂する身体になってしまっているので無事死亡してフィニッシュ。なおすんの音域でさらに転調、例外なく素晴らしい。

 この曲の最大のポイントは、「違う未来を見つめてしまっている」→「遠回りしても きっと分かりあえるよ」→「眩しく輝く この冬の太陽が 照らす未来の道」と、すれ違いから始まってポジティブな方向に持っていって終わる…のだけれど、根底には儚さがあるところなんですよね。それが入りの「過ぎてく日々と共に散ってゆく儚い夢 今は忘れて…」から感じられる。

 そしてタイトルは
transitory=一時的な、儚い、束の間の
orbit=軌道

 その上で「永遠に輝く 2人の夢のカケラ」と聴くと、何かこう強がりのような、悲痛さと強さを感じるんですよね。
これがこの曲の良さ。

そしてこういう雰囲気、どうも美少女ゲームを感じるんですよね僕は
何でこの曲ゲータイじゃないの?w

おわり

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