Vol.9 怒らない、相手にしない
■怒らない、相手にしない
漢文を読んでた時に、「喜怒色にあらわさず(喜びや怒りを表に出してはいけない)」という一句に出会って、めっちゃ納得したんや。「ほんまこれやな」って。それからずっとこの言葉を胸においてんねん。
どんなに褒められても、うわべだけテキトーに受けて、心の中では全然喜ばへん。逆にどんなけ馬鹿にされても全く怒らへん。だから仲間同士で喧嘩したことは一回もないわ。つかみ合いなったとか、どついた、どつかれたってのは一回もなかった。
これは子供の時だけじゃなくて、ジジイになる今の今まで、怒りにまかせて他人の体に触れたことは一回もないねん。
あ、でも一回だけあったわ・・・
二十年前に塾の生徒にどうしようもない、しょうもない奴がおって、長年衣食の世話をしてやったにも関わらず、いらんことばっかりしよってな。あるときに、そいつが夜中に酔っぱらって帰ってきて、えらそうにしよるから、「お前もう今日は寝かさん。一晩中そこで正座しとけ」て言うたんやけど、ちょっと経って見てみたらグーグーいびきかいて寝とったから、肩掴んで引きずり起こして、力任せに揺さぶってもうたんやわ。
後でめっちゃ後悔してなぁ。今まで一回もこんな怒りに任せて行動するようなことなんかなかったのに、さすがにムカついて、、、
やってもうた~って、めちゃくちゃ反省したのを覚えてるわ。
まぁ、そんな感じで、中津で幼少期を過ごしてたんやけど、「どんなけ苦労しても良いから、絶対この中津から出ていったんねん」て、ずっと考えてたら、ついに長崎に行くことができたんや。
次からは長崎の話や
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