見出し画像

日本のタンカーを攻撃した犯人は誰か?


元中東担当の私が、独断と偏見に満ち溢れた解説をしてみたいと思う。

昨日、ホルムズ海峡にて、日本のオイルタンカーが何者かによって、攻撃されました

現時点で犯人不明。

アメリカの国務長官は「本件はイランに責任がある」という平常通りの寝言を即座に発信

要は「日本のオイルタンカーを攻撃したのはイランだ」と言ってるのである

アメリカが常々、「悪の枢軸国」などと揶揄しているイランなので、あまり中東となじみのない日本人からすると

「またイランがきな臭いんかいな?こわいな~あの辺の国は」

というような感想を持ってしまうかもしれないなと思ったのが、この記事を書こうと思ったきっかけだ

さて、まずはアメリカにとってのイランをざっくり紹介したい

おバカで簡単に扇動されてしまう貧困層をメイン支持層として爆誕してしまったトランプ大統領

彼を支持するこの層は、典型的なアメリカのプロパガンダに染まっているので、中東・アラブ・イスラム=テロリスト・邪悪というイメージを持っている

トランプがそんな彼らからの指示を維持し政権を継続するためには、「イランは邪悪な国」と言い続ける以外に選択肢はない

トランプが本当はどう思っているかに関わらずである

結果として、彼は理不尽にイランとの核合意を一方的に破棄し、イランに対して経済制裁を強めているが、あまりにも無理があるので、世界との関係にもひずみが出てきている

それに加えて、中国との経済戦争が勃発し、かなり先行き不透明になってきている

こうなると、トランプとしては少しでも懸念を減らしておきたいという感情が起こるのは自然だろう

ここからは私個人の推測として読み進めてほしい

アメリカは表立ってイランとの和解はできないので、親友アベ・シンゾーに白羽の矢が立った

「シンゾー、こういう理由で申し訳ないが、うまくイランと米国の仲を取り持ってくれないか?」

先日の会談でトランプから持ち掛けられたのだろう

さて、この白羽の矢を受けた日本はどう思っているのか?

「願ったり叶ったりや!!!」

知らない人も多いと思うが、日本とイランは非常に仲が良く、奈良時代から懇意にしている。(少なくともイランはそう主張している)

日本は数十年前まで、イランにどっぷり入りこみ、経済的結びつきも強く、一時期、日本-イラン間はお互いにVISA無し渡航が許されていたほどだ。

しかし、アメリカがイランと仲違いしてから、経済制裁が強まり、なくなく国交が縮小していった

それでも、日本はいまだにイラン原油を引き取っている数少ない国の一つである

アメリカの顔色を窺って、自由に商売もできていなかった日本にとって、アメリカ直々にお願いされたとなれば、堂々とイランとの国交正常化に向けて進めるのである。

なんなら、世界とイランをつなぐ救世主としての役割を果たせるビッグチャンス

ということで、実に41年ぶりに現職首相として安部さんは堂々とイランを訪問した

ロウハニ大統領だけでなく、ハメネイ最高指導者とも会談をしているところを見ると、イランとしても願ったり叶ったりだったのだろう

常々「アメリカぶっ殺す!(Down with USA」」と言っているハメネイさんが、「核兵器の使用意図なし」という発言までしていることに驚いた

凄い成果である

これを見て僕は素直に、日本政府やるな!これはかなりGoodJob!と感心していたのだが

ここで、奇しくも安部さんとハメネイさんの会談と同日に、主題の「イラン近郊の海洋で日本のタンカーが何者かによって攻撃された」のである

ここで、アメリカ国務長官の発言を振りかえってみよう

「本件はイランに責任がある」

なんでやねん

この流れを踏まえて、このタイミングでこんなことをして得するのは誰だろうか?

昔からイランと仲の悪い、イスラエルとサウジアラビアである

イランの経済制裁が解かれて、国際社会に復帰されてしまうと、間違いなくサウジアラビアの立ち位置は根本から揺らぎ、下手すればクーデターでも起こって、独裁政権転覆もありえる

また、同様にイランと犬猿の仲のイスラエルとしてもイランの復活はマイナスでしかない

これが、私の考える真犯人像である

大事なことなので最後に、もう一度言う

これは私の独断と偏見で推測をまじえて書いた事実無根のストーリーである

皆さんの判断材料にしていただければ幸いだ

サポートいただいたお金は、こんな僕を育ててくれた母ちゃんに還元したいと思います。